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マイ・フェイバリットな“攻め×攻め”の条件は―「友人と寝てはいけない」(鳩村衣杏)、「饒舌に夜を騙れ」(かわい有美子)、「子連れオオカミ」(井上佐藤)

 25,2012 23:59
“攻め×攻め”は、わたしが非常に惹きつけられる設定の一つです。


どっちが主導権を握るのかにワクワクするとか、互いのプライドのせめぎあいを見守るのが楽しいとか、“ライバル関係”を最も堪能できる気がするとか、リバの期待に胸が高鳴るとか――大体、こんな理由で“攻め×攻め”に惹かれているんだけど、しかし。


――どうも、“攻め×攻め”と謳われている作品を読んでも、ピンとこないことが多いのよねぇ……。


なんだかモヤモヤしていたところでこの作品を読んだ時、あら? と気が付いた。帯や背表紙の内容紹介などで“攻め×攻め”と謳われていない作品の方が、わたしの好きな“攻め×攻め”は多いみたい……!?


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鳩村衣杏 小山田あみ

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恋愛なんてあり得ない、昔からの友人だから――共に社長子息で、抱かれるより抱く方が好きなバイ。共通点の多い美馬(みま)と鮫島(さめじま)は、高校時代から二十年近く、“一緒に酒を飲んでも旅行はしない”ドライな友人関係を続けてきた。けれど、経営が傾いた美馬の実家を鮫島が助けたことで関係が一変! 「礼の代わりにセックスしてみる?」鮫島の冗談を引き金に、友人の境界線を踏み越えてしまい…!?


「抱かれるより抱く方が好きなバイ」とか「ドライな友人関係」とか、内容紹介をちゃんと読めば、「これは……!?」と、“攻め×攻め”アンテナがうごめくフレーズを感知するのだけど、ハッキリキッパリ“攻め×攻め”と書かれているわけではないため、正直、油断していました。


だけど読んでみたら、これが! めちゃくちゃわたし好みの“攻め×攻め”的設定だった!


ドライで対等な関係だったはずなのに、実家を助けてもらったことによって、鮫島に引け目を感じるようになったどころか、鮫島に心が傾いていくことを自覚する美馬の狼狽ぶり! そしてそれに対して葛藤するという、グルグルしい感じ。


美馬視点でストーリーが進むため確と書かれているわけではないけど、取引だとうそぶいていたはずなのに、美馬に惹かれていくのを自覚したらしい鮫島の焦り!


「こんなはずじゃなかったんだけど」とお互い思いながらも、「でもやっぱり気持ちはごまかせない」と自分の気持ちを受け入れ、相手の懐に飛び込んでいく展開に、「あああ、なんてオイシイのかしら~!」と心の中で何度叫んだことかしら。


鮫島×美馬ではあるのだけど、リバの匂いがうっすら漂っているところが、これまたわたしのツボ。


――うん、もしもこの作品がリバだったら、そりゃあもう快哉を叫んでいたと思うけれども、「リバになりそうでリバじゃない」というギリギリな、スレスレな感じも悪くないんだよなぁ……と思うのだ。


これと似たようなことを思った作品があったなぁ……と、頭に思い浮かんだ作品がかわい有美子さんのこの作品。


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SATの制圧班班長・橋埜祐海はクールな外見によらず中身は熱く、同期の犬伏和樹に対してはとにかく口が悪い。その犬伏は、橋埜とは対照的にパワフルな体育会系で面倒見のよい性格。部下の高梁が犬伏を密かに慕っていることに橋埜は気づいていたが、自分もまた犬伏を憎からず思っているため複雑な心境だった。そんな時、ハイジャック事件が発生して!?―。


これも、読みながら“攻め×攻め”アンテナがビリビリ震えたものよ……!


同期で同じSATの班長同士の橋埜と犬伏。憎まれ口は叩くけれども、橋埜の、内心「あいつには叶わないなぁ」という犬伏への男惚れっぷり。犬伏の、橋埜に対する絶大な信頼感。


橋埜の情にほだされて関係してしまったような展開だったけれど、後日譚の「邪に膝を抱け」を読むと、犬伏は橋埜にメロメロな様子。


この二人も、限りなくリバの可能性を匂わせるところが憎い。


展開というか内容がえげつないほどハードで、読みながら疲弊してしまうという個人的なウィークポイントはあるけれど、沙野風結子さんの「狂犬と野獣シリーズ」も、リバを匂わせる“攻め×攻め”設定かもしれない。リバの匂いは、上記2作品に比べたら、かなり仄かな感じだけれども。


こうしてみると、わたしの好きな“攻め×攻め”設定は、必ずしもリバではなくてもいいけれど、限りなくリバの可能性が漂っている、とわたしが感じられることが条件なのかもしれない。


そしてこれこそが、これまでに読んだ作品で、背表紙の内容紹介や帯で“攻め×攻め”を謳っているにも関わらず、「……ピンとこないんだけど」と今一つノれなかった理由じゃないかと思っている。


わたしが好きな“攻め×攻め”は、単にどっちがマウントを取るかの攻防だけじゃないんだ! 


というか、マウントの攻防は、むしろストーリーの肝じゃない方がいいんだ! 


攻防はなく、ストーリーの展開からすんなりと受け攻めが決まっているのに、「あら……これ、リバでもいいんじゃね?」と行間から妄想できる感じが萌えなんだ!


そう考えると、わたし好みの“攻め×攻め”は、“ライバルな感じ”や“対等感”が前面に押し出されていることがカギなのかもね。そして、行間から“リバ”の匂いを嗅ぎとれる、と。


超面倒くさい&難しいじゃん!


……小うるさい読者でごめんなさい……。


「友人と…」も「饒舌に…」も、内容紹介にハッキリ“攻め×攻め”と明記されてはいないけれど、あとがきを読む限り、著者の先生方は“攻め×攻め”を十分意識されて書かれたらしいのが興味深い。それはつまり、“ライバル関係や対等感は、攻め×攻めの十分条件”だと、先生方も思われてるってことじゃない!?<ド厚かましい


このわたし好みの“攻め×攻め”設定、今のところほとんど小説でしかお目にかかれていないようなのだけど、マンガで真っ先に頭に思い浮かぶのは、やっぱりこの作品だ。


子連れオオカミ (バンブー・コミックス 麗人セレクション)子連れオオカミ (バンブー・コミックス 麗人セレクション)
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同じ日に偶然アパートの上と下に越してきたバツ一・子持ちのふたりの男。同じ境遇ゆえか、すぐに意気投合し、互いの家を行き来する間柄となったのだがある晩、酔った勢いで起こった事件(?)からふたりの仲は険悪に…!?麗人Bravo!誌上で大好評だったバツ一パパ同士の恋愛模様を描いたシリーズが大幅描き下ろし番外編収録で待望のコミックス化!!他、会社社長とキャバクラのマネージャーの不器用な恋愛を描いたシリーズ2作と読み切りを収録した見どころ満載の最新作品集。


表題作ではなくて、同時収録作の「ララルー」「チムチムチェリー」の檜山と佳月の話ね。“会社社長とキャバクラのマネージャーの不器用な恋愛”の話ね。しかもこの作品、匂わせるどころかしっかりリバだものね! ブラボー!


――考えようによっては、リバが好きなわたしだけど、リバ設定の作品はまだまだメインストリームにはなりえないゆえ、リバを匂わせる“攻め×攻め”設定でリバへの欲求を補完している、といえるのかもしれないですね。


わたし好みの“攻め×攻め”設定作品がこれから少しずつでも増えることを、ひそかに祈ってやみません……。



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Tags: 鳩村衣杏 小山田あみ かわい有美子 緒田涼歌 井上佐藤 複数レビュー 攻め×攻め バイ 警検麻ヤ

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