ハマってる人の瞳はキラキラしているものなのです

 09,2012 17:00
仕事でお世話になっているAさんのお宅に遊びに行った時のこと。Aさん宅の隣人でAさんと同業者のBさんを、お茶に誘うことになった。


しかしBさんご本人はあいにくお留守だったため、Bさんの奥様だけがお茶に参加することに。奥様は、以前Aさん宅で開かれた忘年会でお会いしたことがあるのだけど、おっとりとした物静かな方だ。


「お邪魔します」と言いながら、相変わらず楚々とした物腰で部屋に入ってきた奥様に挨拶した時、奥様の手に握られた携帯に、見覚えのあるストラップがぶら下がっているのに気付いた。


そのストラップは、とあるJリーグJ1サッカーチームのマスコットキャラ。vivian先輩もつけていたので、しっかり記憶していたのだ。


「奥様って、あのチームのサポーターだったんですね~」と声をかけてみると、「そうなんです。もともと夫がファンで、結構前から夫についてスタジアムに応援に行ってたんです。でも最近、わたし、すっごく好きな選手ができて!」


と、突然、スイッチが入ったように奥様がイキイキとしゃべり始めるじゃありませんか!


「去年、応援に行った時、スタメンに入っていたカレを見つけたんです! ああ、まさにわたしのタイプだわって! もうそれからは、カレに会うのが楽しみで楽しみで! カレを見つけてからは試合開始の2時間前にはスタジアムに行ってるし、練習場にも通ってるんですよ~!」


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※写真はイメージです


この人、こんなにしゃべる人だったっけ? と思うほど、目の前の奥様はお茶そっちのけでしゃべることしゃべること。Aさん夫妻はは奥様の傾倒っぷりを知っていたらしく、ニヤニヤしながら聞いている。


「あ、あの、そのカレがスタメンに入るまでは、カレのことはご存知なかったんですか?」


「知らなかったんです~! チームは応援してたんですけど、わりと夫につきあうって感じだったから……。でも今はカレ、ほぼレギュラーになっているので、毎回会えて嬉しいんです。もう、ほんっっっと(※結構タメて強調)カワイイし、カッコイイし。ね、ほら、カッコイイでしょう!?」


と、携帯の写真をどんどん見せてくれる奥様。しかもその写真はどれも、走り回っている姿が正確に捉えられた玄人はだしのデキのものばかり。どうやら毎回、一眼レフと一脚を抱えて写真を撮りまくっているらしい。


愛だ……いや、萌えなのか……!? いずれにせよすごいよ……!


どこかのチャクラが開いちゃったんじゃなかろうかと思うほど、奥様の瞳がキラキラ輝いているのに圧倒されながら、そういえばダンナさまのBさんはどう思っているんだろうと思った。


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※写真はイメージです


Bさんご自身もアザラシに夢中で、その生態を追っかけて世界中を飛び回っているような人なのだけど、奥様はそんなBさんに黙ってついていって、Bさんをサポートされてきた。やっぱりBさんも、サッカー選手に夢中な奥様のことを、温かく見守っていらっしゃるのかしら?


「夫はもともとチームのサポーターなので、今も一緒にスタジアムには行ってます。でも、わたしがカレに夢中なので、ちょっと寂しそうかな(微笑)


あらら……。


「でもね、気づいたことがあるんです。この前、ちょっとわたしが体調を崩して横になっていた時、珍しく夫がいろいろと気にかけてくれたんですけど、その時わたし、夫のことよりも『ああ、カレに会いたいッ! 元気にならないとカレに会えなくなる……!』って気持ちでいっぱいだったんですよね


ほほう……。


「でもこれって、夫が体調を崩して寝ている時、『うう、アザラシに会いたいッ!』と呻いていたのと一緒だなって。看病しているわたしのことじゃなく、アザラシの名前をずっと言ってたんですから! それを思い出すとやっぱりわたし、夫にとっては2番目だったんだなーって


そう言いながら奥様は、カレがバッチリ納まっている待ち受け画像をやさしく撫でた。


「この待ち受けも、カレに会うまでは夫の写真だったんですけど、今じゃカレに取って代わられちゃって」


ウフフ……と微笑む奥様に、何を言えばいいかわからなくなって、Aさん夫妻と一緒にウフフ、と微笑み返しておいた。


まあ確かに、Bさんは並々ならぬ熱意をアザラシに傾けていらっしゃるので、奥様が語るBさんの様子もありありと想像できる。とはいえ、Bさんも奥様も、お互いの“追っかけ”に黙ってつきあっている様子なので、なんだかんだ言っても仲が良さそうで楽しそうだと思わないでもないんだけどさ。

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※写真はイメージです


ふと、同年代くらいの友人たちが、贔屓のアイドルに対して「もうなんだか、お母さん(or お父さん)みたいな気持ちよ」と言っていたのを思い出して、奥様にもその辺りを聞いてみた。すると


「うーん、どっちかっていうと、恋人、みたいな気持ちかなぁ……。あ、確かにお母さんみたいな気持ちの時もあるけど、やっぱり恋人みたいな気持ち……キャッ!


と恥じらいながら答えてくださった。カ、カ、カ、カワイイんですけど……!


「もーう、こんなにしゃべってごめんなさい! カレの話になるともう歯止めが利かなくって。この前会った友人にも、『あなたってそんな人だったっけ』とか『カレの話が一番面白かった』とか言われちゃったんです~! 自分でもどうしたのかと思うぐらいなんですけど


なんておっしゃってますけど、奥様。それが何かにハマってる・夢中になっている状態というものです。なんかバラ色っぽいオーラが出ていたような気がしましたもの!


何かにハマっちゃった人って、周りを思い返してみても、大なり小なり、キラキラした瞳をしているよね。


あ、何かにハマっちゃった人に共通して見られると思われることを、太字にしてみました。こういうのがいくつも重なって、キラキラ・イキイキが増していくんじゃなかろうか。


幸せそうだったなぁ……。<しみじみ


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Tags: オタク

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