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お前になんか惚れてない!(成宮ゆり)

 25,2012 23:05
BL小説は、作家買いでほぼ固定されるようになった今日このごろ。しかし、「続・カラカラリン孤堂」のかりんこさんからお借りした成宮ゆりさんの新刊を読んで、ブルッとアンテナが震えました。


文章のリズム感もストーリー展開も引っ掛かりを感じないし、何より仕事シーンがガッツリ描かれているのが良い!


そんなわけで、現在、成宮ゆり作品にプチハマり中。まだ6冊程度しか読んでいないけれど、仕事シーンに不足ナシ、かつキャラ設定が好みなのが、現在のところこの作品。


お前になんか惚れてない! (角川ルビー文庫)お前になんか惚れてない! (角川ルビー文庫)
成宮 ゆり 海老原 由里

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深夜残業、厭味な上司、そして厳しい取引先。最悪な一日に腐っていたシステムエンジニアの佐藤は、居酒屋で超好みの強気美人と出逢う。意気投合した体を重ねたらHも最高。けれど甘い余韻に浸っていた時、携帯に大嫌いな取引先からの連絡が入る。驚いたことに電話をかけているのは…目の前の男!?「男を漁る暇があったら仕事しろ」なんて憎まれ口を叩くクライアントの鈴木だけれど、佐藤の頭からはあの日の鈴木の色っぽい顔と極上のHが消えなくて…!?天敵同士の勘違いラブ。


自分が構築したわけでもない上に、設計書まで失われている厄介なシステムを引き継いだ佐藤と、その厄介なシステムを使って、毎日のように電話で佐藤を厳しく責めているクライアントの鈴木(システム管理者?)が主人公。


ひょんな偶然から、互いの正体を知らず衝動的に寝てしまう二人。でもだからといってその直後、二人がすぐに仲良くなるわけではありません。


よりによってどうして相性の悪い取引先と寝たのか……とどちらも後悔しつつ、互いの仕事ぶりによって徐々に信頼感が生まれ、惹かれあっていくのだ。


その、少しずつ歩み寄っていく感じが、読んでいて自然で説得力があってイイ! そうだよねぇ、うまくいっていない取引先ならなおさら、仕事を介してじゃないと相手の良さを素直に認めて歩み寄れないよねぇ!


佐藤と鈴木は、どちらも仕事ができて仕事にプライドを持ち、いずれは独立を考えている。そのせいか、なんとなく攻め×攻めっぽい。佐藤の一人称でストーリーが進行しているので、佐藤の一途さの方が若干目立ってはいるけれど、リバ設定にしたとしても違和感がない、と思う。


“佐藤”と“鈴木”なんて、どちらも非常にポピュラーな苗字にしていることも、二人の対等さやライバル意識を匂わせているような気がする。そういえば昔、「鈴木くん」「佐藤くん」ってお菓子、ありましたね……って、まさかあのお菓子がインスピレーションに……!?<そんなわけがない


まああえて難を言えば、佐藤が最初に見立てた「鈴木は恋愛を面倒に思っているタイプ」が見立て違いだったのかどうかがよくわからないのが、ちょっと消化不足。


それに仕事シーンがめちゃくちゃリアルに詳細に書き込まれているだけに、正直、ノンケの佐藤が、いくら綺麗に整っているといっても男性の鈴木と、いきなりデキるものなのか疑わしく感じる部分もないではない。


でもそれを言ったらBLは始まらないものね! いや、「事実は小説より奇なり」な出来事は割と珍しくないようなので、そんなこともあるだろうさそうに違いないさ!


最後は佐藤が、理不尽な仕打ちを仕掛けまくる陰湿な上司にブッチギレて、会社を辞めて鈴木と二人で開業することになって終わる。佐藤が会社を辞めるくだりも、「仕方ない! それは仕方ないよ!」と読みながら何度もうなずいた。


恐らく確実に、佐藤と鈴木は立ち上げた会社をうまく経営しているに違いない。読後、その後の二人の「イチャつきぶり」ではなく、「仕事ぶり」を読める機会があったらいいのになぁ……と思ったほど、成宮作品の仕事シーン、大充実ですよ!


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Tags: 成宮ゆり 海老原由里

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