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殿堂入りBL作品【※B的目線】

 09,2012 23:39
あきみさんのブログ「ボーイズラブを読む!」で実施されていた「みんなの殿堂入りBL作品が知りたい!企画」。


おもしろそうだなぁと思いつつ、年末年始のゴタゴタであっという間にやってきた締切を指を咥えて見送っていたのですが、今回、あきみさんのご厚情で、強引な割り込み、というかねじ込み参加をさせていただきました! あきみさん、ありがとうございます~!


とはいえ、後出しじゃんけん的参加ゆえ、ちょっとヒネリがあった方がいいかしらと思い、バイセクシャル(≒セクマイ)の視点、略して「B的目線」でグッときた作品で選んでみました。


……ま、干物系バイセクシャルなので、ほかのバイセクシャルの方たちからは、異論・反論があるかもしれませんが……。


すでに当ブログにレビューがアップされている作品ばかりなので、そちらにもリンクさせています。何卒ご了承ください。


長いので、折りたたみます。
それではまず、この作品から。


■「普通のひと」(榎田尤利)
普通のひと (SHYノベルス)普通のひと (SHYノベルス)
榎田 尤利 木下 けい子

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完全版として出版される前に書いたレビューはこちら。


普通の男
普通の恋


花島と的場、どちらも普通のどこにでもいるような男が、互いに惹かれあいます。しかも、どちらもノンケだったにも関わらず。


BL的にはノンケ同士が「お前だけは特別」と惹かれあうのは日常茶飯事だけど、この作品にグッときたのは、“特別”になっていく過程が丁寧に、そして「わかるわかる~!」と共感してしまうほどリアルに描かれていたこと。


それまで異性にしか惹かれなかったのにある日突然、なぜか同性に惹かれてしまうことって、あるよねぇ……と、読みながらうなずいてしまうのです。


■「許可証をください!」シリーズ(烏城あきら)
許可証をください ! (二見書房 シャレード文庫)許可証をください ! (二見書房 シャレード文庫)
烏城 あきら 文月 あつよ

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レビューはこちら(*複数あります)


恋はむしろ中盤からが勝負/許可証をください!シリーズ、放蕩長屋の猫
【勝手に祭り】勝手に烏城あきら祭り
放水開始!~許可証をください!6 ~ (烏城あきら)


前原と弘が恋愛関係に至る経緯も悪くはありませんが、読んでいて胸がいっぱいになるのは、二人がそれぞれの親にカミングアウトし、それを知った親たちの反応が描かれていること。


真剣に付き合っていくなら、家族のことをいつまでも無視することはできません。主人公カプが家族に自分たちの関係を打ち明けるというシーンが登場するBL作品はほかにもありますが、この作品のように、ストーリーにがっつりと組み込まれているというのは、それほど多くないと思います。


前原の母、弘の父の反応が、これまたリアルでねぇ……。前原と弘は仕事のみならず家族のことを、どう乗り越えていくのか、あと1作でシリーズ終了とうわさされている大団円が待たれます。いや、実はまだもうちょっと続けてほしいんですけれども!


ところで、榎田尤利さんと烏城あきらさんは、BL作品の中でゲイをしっかり意識して描かれているような印象があります。「BLはファンタジー」だけど「そこで描いているのはゲイ」という意識が強い感じ。「ファンタジーだからいいじゃん」的な無礼さを感じることが少ない作家さんです。


また、このお二方はレズビアンやバイセクシャル、トランスジェンダー、女装子といったゲイ以外のクィアなキャラクターを登場させていることも多い。個人的にこのお二方の作品は、セクマイ視点からは安心して読めるような気がします。


「子連れオオカミ」より「201」(井上佐藤)
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レビューはこちら


オネエ言葉がまぶしい八木と片瀬の物語。いや、これはもうそのまんまでしょう! なカップルの、ヤキモチと仲直りの物語。前作「エンドルフィン・マシーン」に収録された「102」のリンク作です。


こういう作品をBLとして読めるなんてねぇ……! というか、ここまでくると、じゃあ“BL”ってなに!? って感じですけども。


レビューにも書いたけど、「片瀬君はアタシの父で母で兄で弟なの。アタシの子供でアタシの恋人で半身なの」というセリフは秀逸。こんなセリフを言わせるところが、ロマンティックなBLならではなのかしら?


■「聞こえない声」「見えない星」「枯れない花」(京山あつき)
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京山 あつき

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自分のことをカワイイと思ってくれている今井に、巻を重ねるごとにどんどん惹かれていく引田の戸惑いと葛藤が胸に迫ります。


自分は男だという気持ちと、今井と抱き合いたいという気持ち、でも自分は不細工だし野球もヘタだし今井には釣り合わないという気持ち、いやそもそもオレは男なんだからそんなことを思う方がおかしいという気持ち――引田のそんなさまざまな気持ちが千々に乱れるさまは、ちょっと身に覚えのある感じで、あやうくホロリとしそうになったほど。


こうした感情が丁寧に描かれていると、BLと実際の同性愛は違うと言い切ることに、ためらいを感じてしまうんですけどね


■「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」(水城せとな)
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これをBLに入れていいのかどうか迷うところではありますが、恭一と今ヶ瀬のやりとりや関係は、ノンケとかゲイとか男とか女とか関係ない、人間の業そのものを感じさせられて打ちのめされます。


恭一の今ヶ瀬への気持ちの中で、「本物の同性愛者の男がどれくらい男を愛するものなのかわからない」というモノローグに、胸苦しいような気持ちになりました。同時に、今ヶ瀬の「この愛はいつか終わる」という恐怖にも。


女性キャラも存在感たっぷりに登場して主人公たちを揺さぶるのも、読み応えとリアリティを倍増させている気がします。


<<<おまけ>>>

■「男伊達」シリーズ(神崎竜乙)
PB070302.jpg


レビューはこちら


歴史に関する本をいろいろと読んでいると、この作品、時代考証的にデタラメというわけでもないんじゃないかと思います。「たいむましーん」は別として。


わかる人が読めば「こんなことはありえない」というディテールはいろいろあると思いますが、性的におおらかな雰囲気はよく描かれているんじゃないかと。特に、口入屋の若頭・辰吉のゆるくてアバウトな感じが、当時の空気感を偲ばせる感じがします。



以上6作品、「B的アンテナが震えた」殿堂BL作品でした。おつきあいいただいて、ありがとうございました!

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Tags: 殿堂入りBL作品 企画参加

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