BLは、魅力的なジャンルであってほしいから

 27,2011 05:41
昨年、東京都の青少年健全育成条例(いわゆる非実在青少年規制で注目された条例)が可決されて以降も、表現規制についてのさまざまな見解や議論が繰り広げられている。


表現規制に関するテキストを見かけたら、なるべく目を通すようにしているのだけど、いかんせんモノが“条例”や“法律”ゆえ、難しい言葉や耳慣れない言い回しも少なくなく、専門的知識が要求される場合もあって手強いものも多い。わたしの読解力が衰えつつあるんだと思うけど。


結局、気にはなるけど何を分かってないといけないのかさえもよく分かんないよママン! と暗闇で立ち竦んでいる感じのわたしにとって、ちーけんさんのこの記事はとても分かりやすく、目の前に灯された明かりのようだった。


[BL雑記]「改正都条例」成立から1年で調べてみた――ページ数では約3割の大幅減! BLマンガの「性的表現」に大きな変化が出ていた (ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!)


条例可決から1年、BL雑誌におけるエロ表現がどのように変わったのかが、エロ描写のあるページ数や作品数、描かれたちんこの数の比較によって、くっきりと具体的に実感できるのだ。なんという良い仕事ぶりでしょう!


個人的に、


――なんか条例が可決されて以降、BL小説の表紙絵や扉絵の肌色率やきわどい描写が減った気がするなぁ……


とか


――ちんこへのボカシがすごく激しくなってる気がする。つか、描かれてさえもないことも増えてるんじゃない……?


とか、何となく感じてはいたけれど、こうしてデータ化されると、“何となく”ではない事態になっているんだな……と認識できる。そしてうっすらと息苦しくなる。


この集計結果について、ちーけんさんは慎重に「条例が影響した結果かどうかはわからない」とおっしゃているけどね(わたしはかなり影響を受けて自主規制したってことじゃないかと思っているけど)


記事では、このまま進んでいくと何が問題なのか(表現の自由とはどういうことかもわかりやすく説明されています)、どういった対策が必要なのかについても鋭く切り込まれていて、ただもうひたすらうなずいて考えさせられるばかり。確かに、BLの出版社は沈黙を続けているけど、どうしてなんだろうね?


わたしは、有害図書の指定を避け、かつ作家の表現の場を守るためにも、BLもレイティングやゾーニングを取り入れた方がいいのではと思っている。ただし、各社バラバラに設定して行き過ぎた自主規制が横行しないように、BL業界としてまとめるのがいいと思う。


先日、こんな記事をアップしたわたしだけど、ちーけんさんの記事を読みながら、BL作品のエロ描写が前進というか発展というかに歯止めをかけるような、とにかく「描きたくても描けない」状況に陥ってしまうのは何としてでも阻止したいと、強く思った。


お約束で入れなきゃいけないので入れました的強引なエロシーンは遠慮したいけど、ここはもっと激しい描写でもよさそうなのに……という場面での引け腰のエロシーンに遭遇したら、いかにわたしが極限的干物状態であろうと心のED状態であろうと、怒りと悲しみを感じるに違いないよ!


BLに、そんな窮屈で退屈なジャンルになって欲しくない。


しかしBLに限らず、この表現規制問題といい電子書籍問題といい、なんだか出版社の反応の鈍さを感じることが続く気がする。逼迫した危機感を感じていないということなんだろうか? もはや出版社自体が死にていの状態……というわけでは、ないと思いたいのだけど。

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Tags: 非実在青少年

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