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BL的?小ネタ拾遺<16>

 19,2011 23:32
超久しぶりな小ネタ拾遺ですね。小ネタ的なものも“ネタ”として取り上げちゃったからかもしれない。


例によって長く、久々ゆえにもりだくさんなので折りたたみます。

その1
現実はBL(妄想)を凌駕する


男同士の深く太く強い繋がりを素早く察知し妄想するのが、腐女/男子ではあるのだけど。


いやぁ、マ●ナーズ移籍を希望したム●リンは、素でイ●ローへの想いをだくだくと語っていて、「何コレ、妄想せずにいられるのかよ? っつう腐への挑発なの!?」と、こちらを動揺させているとしか思えないスレに、あ然とする今日このごろなのだった。


サッカーでも妄想を刺激されちゃうスレが立っていて、ニヤニヤアワアワしちゃったり。


いやぁ……現実は妄想を超えて、腐属性のわたしたちを身悶えさせてくれるよなぁ……! 事実は妄想小説よりも奇なり。しかしイ●ロー、アンタって人は……!


その2
男装だって、やはり大変そう


このブログでも何度か取り上げたことがあるけれど、「男の娘」ブームは未だ衰えず――。


その一方で、実は女性の男装もキているらしいという、この記事。ガガ様も男装してたしねぇ……。


男の娘の次は男装女子!? 『KERA BOKU』に見る女性の男性化現象を追え! (この雑誌がスゴイ!~雑誌に見る現代トレンド探訪録)


女性が男装するに際して、大好きなビジュアル系バンドメンバー(男性)が着ている洋服を着るためにサイズを調整したり、メイク方法を試行錯誤したりと、具体的な苦労が打ち明けられていてなるほどなぁ……と思った。


男装といえば、こっちの方は知っていた。こちらもあちこちで取り上げられていたのを見たなぁ。「KERA」とはまたちょっと方向性が違う感じ。


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江戸時代にも男装女子や女装男子がいたという本を最近読んだんだけど、日本って江戸時代からそんな要素を持ってたんだな、OH, ジャパン……! とクラクラしたばかり。この本の感想についてはいずれまた。


その3
BL小説では新人が少ない……って確かに


こちらをご覧ください。


BL小説で新人が少ない/育たないというのは本当か (__ScrapBook of Plumber)

BL小説は衰退しました。(続・BL小説で新人が少ない/育たないというのは本当か?) (__ScrapBook of Plumber)


うーーーーーむ、確かにわたしがガシガシと作家買いしているBL小説家は、“新人”はほとんどいない……。


BL小説ファンとしては、由々しき問題だと思うけど――BL小説家って育ちにくいジャンルなんだろうか……? もしかして、わたしが常々感じている「腐女子は中高年女性も多いと思う~」という感覚は、「小説」ファンゆえだったのかしら?


気になる……。


その4
BLアラブファンタジーの根源は「シーク」(映画)だ!


BLアラブものは、ハーレクインはじめ古今東西のアラブがらみなメロドラマとの類似性が指摘されているけれど。


その根源ともいえるのが、映画「シーク」(原題:The Sheik 原作:エディス・ハル 監督:ジョージ・メルフォード 1921年 アメリカ映画)らしいとはチラチラ聞いていたのを、この本でしかと確かめた。


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9・11以後、アラブ世界は大きな注目を集めてきた。私たちが漠然とイメージするアラブ世界には、ハリウッド映画の影響が少なからずある。ハリウッドが発信するアラブ像はいつしか「グローバル・スタンダード」と化し、世界各地で受け入れられてきた。古くは『シーク』から、『アラビアのロレンス』、ディズニーのアニメ『アラジン』、そして最近の『ミュンヘン』『ユナイテッド93』に至るまで。そのイメージの連なりからは、アメリカのアラブに対する誤解、偏見、侮蔑、願望、さらには中東戦略や国家プロパガンダも見えてくる。ハリウッド100年を振り返り、「アメリカ映画からは見えないアラブ」「ハリウッドが描かなかったアラブ」を読み解く試み。


表紙に使われている写真が、まさに映画「シーク」のワンシーンですね。主役は世紀の美男子、ルドルフ・ヴァレティノですよ!


sheik2.jpg
当時のポスター


ストーリーは――まあ、下記をご覧ください(本誌の記述を基にまとめています)


・舞台はフランス領アルジェリアの砂漠。


ヒロインはイギリスの貴族階級に属する美しい女性で、異性にまったく興味がなくスポーツと冒険を愛するじゃじゃ馬・ダイアナ。彼女は周囲の反対を押し切ってサハラ砂漠横断1ヵ月の旅を決行する。


・しかし旅の途中でアラブ人の騎馬隊に拉致される。


・ダイアナをさらったアラブ人は、白いマントに身を包んだ、上背があってハンサムではあるものの、残忍な表情をしたシーク・アーメッド。アーメッドはむりやりにダイアナを犯してしまう。


sheik.jpg
恐らくダイアナに無体を強いるアーメッド、かな


・アーメッドに抵抗し続けるダイアナは、囚われて2ヵ月後、フランス人執事などのスキを見て逃げ出すものの、またしてもアーメッドに囚われてしまう。だがダイアナは、自分がアーメッドに惹かれていることに、その時気づいてしまった


・しかしアーメッドの真意が分からない限り、自分の気持ちをアーメッドに打ち明けるのはためらわれる。そんなある日、ダイアナはアーメッドの長年の宿敵・オマールに攫われてしまう


アーメッドはダイアナを奪われて初めて、彼女を愛していると気づく。アーメッドはダイアナを救出するが、その際にオマールの一味によって深傷を負ってしまう。ダイアナと、アーメッドの親友でフランス人の作家兼医師のラウルは、傷ついたアーメッドを連れて帰る。


・必死でアーメッドを看病するダイアナに、実はアーメッドはアラブ人ではなくイギリス人であると驚きの過去を告白するラウル。アーメッドの父はイギリスの伯爵、母はスペイン貴族だというのだ。


・イギリス人の父は酒に酔って暴力をふるう悪癖があり、それに追い詰められたスペイン人の母は、アルジェへ旅した際に砂漠にさまよい出たところをアーメッドの先代シークに救われ、アーメッドを生んで死んでしまった。


・アーメッドは先代シークに育てられ、少年時代はヨーロッパで教育を受けたためにラウルと出会った。だが、成人してから真実を知らされ、生母に暴力を奮っていた父を憎悪し、その復讐心ゆえにイギリス人であるダイアナを誘拐し凌辱したのだった(しかし映画では、単にアーメッドがダイアナを気に入ったから拉致した=王子のわがまま、という流れになっているらしい)。


Sheik3.jpg
“わがまま”という設定を頭に入れると、悪そうな表情が割り増して見えるわ、ルドルフ


・そんな過去を聞いてもアーメッドを憎めず、アーメッドへの愛情を実感するダイアナ。アーメッドは回復したのち、愛しているからこそダイアナをヨーロッパへ送り帰そうとする。だがアーメッドなしの人生なんて意味がない! とピストル自殺しようとしたダイアナに心を打たれ、アーメッドはダイアナの愛を受け入れるのだった


――どうよ、このデジャヴュさえ感じるストーリー展開! いきなり攫われるヒロイン(≒受け)、混血などちょっとばかりワケアリのヒーロー(≒攻め)、ヒーローの数奇な出自、ヒーローの身近にいるヒーローの味方の異民族(白人とか)といったディテールの数々!


ここに「オークション」という言葉がないのが不思議なくらいだわ!<オイ!


小説の「シーク」は1919年にイギリスで出版され、2年後の1921年にアメリカでも出版。いずれも女性読者に熱狂的に支持されてベストセラーとなり、映画化されたという。しかも主役のシークを、エキゾチックな美貌を持つヴァレンティノが演じたことで、大成功。続編「熱砂の舞」(原題:The Son of the Sheik 1926年)まで作られたという。もちろん、ヴァレンティノ主演。


本によると、実は「アラブ」を舞台にした映画はこれ以前にも作られており、しかもそれらが誘拐ものという共通点があるという。


なぜ「アラブ&誘拐もの」とセットになっていのかというと、1904年にモロッコのタンジールで起きた「タンジール事件(アメリカ人誘拐事件・ペルディカリス事件とも?)」が影響しているのではないか――というのが、著者の推測。


この事件の裏にはいろいろとあったようだけれど(映画「風とライオン」のモチーフにもなっている模様)、表向きには、アメリカが初めて“アラブ人テロリスト”に脅された事件であり、それが当時の人々に鮮烈な印象を刷り込み、“アラブ”が土台となる作品に大きく影響を及ぼしたようだ――と、ちょっとこのあたりは読んでいてゾクゾクする。映画が発信する政治的なイメージの強烈さを考えさせられて。


まあ、こんな経緯で、20世紀初頭の小説と映画によって、ハーレクインなどロマンス作品における“アラブもの”の方向性はガッチリと固まったんだなぁ……と納得。“アラブ”から連想するエキゾチシズムとロマンチシズムは、100年経っても揺るぎないのかと思うと、ちょっと感心してしまう。アラブの人たちにとってはいい迷惑かもしれないけれど。


Sheik4.jpg
ヴァレンティノの美貌は、当時の娘さんたちのエキゾチシズムとロマンチシズムを掻き立てたんだろうなぁ……


しかも流れ流れて日本では、HQどころかBLネタにまで転用されちゃってますからね。“アラブもの”ストーリーの応用無辺さや柔軟さに、ただただ脱帽。それにどう見ても、当分このアラブ設定は廃れそうにない。


――すごいよ、アラブ! というより、すごいよ、「シーク」! というべきか。超ファンタジー世界なアラブの盤石さにクラクラする……。


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Tags: 小ネタ拾遺 男装 BL アラブ 歴史 村上由見子

Comment - 4

2011.12.20
Tue
23:03

4da #5Qkd.16Y

URL

すでに伝統芸能?

いやー、そんな昔からアラブものって流行ってたんですか!
紹介された映画のストーリー、「あれ?どこかで読んだような…」というより、先ほど読んだような気が…(笑

アラブものって脈々と受け継がれる愛すべき物語なんでしょうねー
でもその割には、好き嫌いがはっきりと分かれていて不思議です。

編集 | 返信 | 
2011.12.21
Wed
00:09

lucinda #-

URL

コメントありがとうございます

>4daさん

4daさんがコメントくださって、う・れ・し・い・…! 映画「シーク」は、というより、「ヴァレンティノ主演のシーク」のインパクトは、相当なものだったようですね。取り上げた本の著者も、「シークについて一番書きたかった」みたいなことを書かれてましたから(笑)

>でもその割には、好き嫌いがはっきりと分かれていて不思議です
確かに。かくいう私もあまりそそられないしなぁ…。あの世界観を楽しめるかどうかの分かれ目はなんなんでしょうねぇ^^;

編集 | 返信 | 
2011.12.26
Mon
20:19

lucinda #-

URL

拍手コメントRES

>12/23 23:26 Sさま
コメントありがとうございます。意外にBLアラブもの、ハマっちゃうかもしれませんよ(笑)

編集 | 返信 | 
2012.04.18
Wed
03:02

lucinda #-

URL

拍手コメントRES

>04/16 00:19 Fさま
えええっ!? その小説、読んでみます、ぜひとも!! 情報、ありがとうございます!
「シーク」、版権フリーになってるかと思いきや…って感じですよね。私も一度くらい見たいんですけど…!

編集 | 返信 | 

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