世界エイズデーにアレについて考えてみる

 01,2011 23:19
12/1は世界エイズデーでした。


日本では、HIV感染者およびエイズ患者の数が年々増加していると数年前に知って、えーッ!? と驚いたのだけど、今現在もやはり増加しているのね……とこのWebサイトで知った(※サイトは12/28までの公開)


若年層でも中高年でも、増加傾向にあるらしい。そしてHIV・エイズというとゲイの病気というイメージが強いけど、ゲイだろうとノンケだろうと、男性だろうと女性だろうと、関係なく増えているという。


コンドームを使えば、完璧ではなくても高い確率でHIV感染を防げるとわかっているのに、それでもこの増加っぷり。さらにいえば、HIV以外の多くの性感染症(STD)の予防にも効果があるというのに、そっちも増加傾向。


コンドームの国内向け売り上げが落ちているというニュースもあったし、なんだかなぁ……という感じだ。


HIVを含む性感染症を防ぐためにはコンドームを使え!!(正しく使わないとダメだけど)――と、公的機関や偉い人が言ってコンドーム使用が増えるなら苦労しないし、その結果がこのありさまだと思う。


そこで、世界エイズデーに因んで、ちょっと大真面目にコンドーム使用を増やす方法を考えてみたのだけど。


AVやマンガ、アニメ、ゲーム、小説などあらゆるエロコンテンツで、キャラクターがコンドームを使っているのがわかるようにすれば、ちょっとは効果があるんじゃないかなぁ……って、甘いかしら?


「いやいやいや! エロコンテンツのアレはファンタジーだから!


「AVとかマンガとかでコンドームを使えばコンドーム使用が増えるっていう考え、逆にいえば、非実在青少年取り締まりで言ってた、マンガとかアニメとかが青少年に悪影響を及ぼすというのを認めるようなものなんじゃないの?」


という意見はあると思う。確かに、全てのエロコンテンツは妄想を基にしたファンタジーだし、コンテンツが人に悪影響を及ぼすのではないかという予断を肯定してしまう危うさはあると思う。


でもさ――性教育を家庭でも学校でもキッチリできていない現状で、どこで「コンドームを使うべき!」と効果的に訴えられる場があるというのか? ――と思うわけ。


「性感染症の感染者が増えています。HIV感染者も増えています。セックスの時はコンドームを使いましょう」と、大臣や医師だけではなく、AV女優・男優までがテレビや街頭などで訴えているけれど。


そうじゃなくて、AVやらマンガやらアニメやらで、まさにキャラクターたちが気持ちよさそうにヤッてるその時に「コンドームをつけてる」と明らかにわかれば、セックスの時にはコンドームをつけようという意識が、少しずつ浸透するんじゃないかと思うのだ。


あ、いかにもお役所とかが作るような、啓蒙的なビデオやマンガはあんまり意味がないと思う。だってそれを見てもヌけないでしょ? いつもの、ハァハァしちゃうようなビデオやマンガやアニメやゲームや小説で、フツーにコンドームを使って気持ちよさそうにしているのがいいと思う


もしお役所とかが作るなら、性感染症に罹って悲惨な結末を辿る、見ていて背筋が凍るような内容にしたらいいんじゃないかな。感染者数を本気で下げたいなら、病気がどれだけ恐ろしいかを生々しく描くべきだよ。


AVの撮影では、実際にはコンドームを使っているとAV女優のブログで読んだことがあるけど、完成したビデオでは全然そんな風に見えない。ということは、カメラアングルや画像処理をして「ナマでやってます」風に見せているということだ。


うーん……少しくらいコンドームをつけているのがわかってもいいじゃん、って思うけど、それじゃあ見ている人の夢を壊すっていうことなんだろうなぁ……。


このナマ至上主義(勝手に命名)女性向けエロコンテンツにもガッシリと根付いているのが、また微妙な気持ちだ


わたしはBLしか読んでいないので、ティーンズラブやレディコミの状況はよくわからないけれど、「コンドームを使っているか否か」という視点であえてBLを読んでいると、


愛しているからナマでやる


いつもはコンドームを使っているけど、気持ちが盛り上がり特別にナマでやって、いつもより感じる


という傾向が強くて、なんだかなぁ……とゲンナリする(コンドームを使っているかどうか、特に触れていない作品の方が多いけど)


もちろん、ファンタジーだとわかってるさ。読者もファンタジーと現実の違いはよく分かっているだろうと思ってるさ。


それでも、あまりにも多いこの展開にちょっと引くことがある。こんなにパターン化しているということは、すなわち、女性の間でも「ナマは特別。ナマは感じる」というファンタジーが根付いているということでしょう? 一体いつ、なぜそんなファンタジーが根付いたんだろう?


たまには「コンドームをつけないとしない!」とか突っぱねる展開があってもいいんじゃないの? ――と思っていたら、ありました!

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龍二は探している。“何か”を。いつもどこか飢えて手当たり次第に男と寝てみたり。だけどその“何か”はぼんやりとするばかり。しかし、ある男と知り合い、龍二の毎日は染められるように少しずつ変化していく。初めて感じる優しくて穏やかな時間と空間。俺の探していたものをこの人が持っているのかもしれない。そう思った矢先に・・・。表題作「好きって言われたい」に加筆しさらに完成されたシビトワールド。


ここに収録されている「同棲のすすめ」で、受けの寛治が、ズボラな攻めの柳がなし崩し的にゴムをつけずにしようとするのを突っぱねる。


「生の方がイイって俺の身体のこと全っ然考えてねーじゃん!!」


と、ズルズル流されることなく、時には途中で部屋を追い出すことさえする。追い出した後にグチりながらも、柳の「寛治のことが好きだから」という言葉を思い出して、身悶えしているのがカワイイ。


そして以前読んだこの作品でも、コンドームを使っているんだなぁと感心した記憶がある。


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「なにがあったんだ、吾妻。さっきから僕を避けてる」つきあい始めて半年、後輩もでき順調だった筈の吾妻と伊万里だが、伊万里の昔の恋人・柳田が現れ、なにかが少しずつ狂い始めた。伊万里はどうしておれのことが好きなんだろう?迷う吾妻に苛立ち焦れる伊万里は、なにかと吾妻をかまう王子沢をライバル視する。そんなすれ違いの毎日が続くなか、吾妻は仕事でもトラブル続きで…!?ジェラシー・ラヴ登場。


確かめてみたら、BLのクライマックスのお約束、「トラブルを乗り越えて受けと攻めの絆が深まった特別なセックス」という場面で、しっかりコンドームを使っていた。大抵こういうクライマックスでは、ナマでやることが多いからなぁ……。


まあ、BLを含め、エロコンテンツはエンターテインメントなので、あんまり無粋で興醒めするような展開や表現は望ましくないのはわかるけれど。


そこを頑張って、興醒めせずに興奮できるように表現されるといいのになぁ……と思わずにはいられないのだった。「ごく当然のようにコンドームを装着して気持ちよさそうにしている」のがポイントだと思うのであります。はい。


――しかしこのエントリ内、「コンドーム」をめっちゃ連呼してるな。


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Tags: 恋煩シビト 榎田尤利 高橋悠

Comment 1

2011.12.05
Mon
22:54

lucinda #-

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> 12/02 08:10 Pさま
コメントありがとうございます!
そんな実情もあるんですね~……。そりゃもう、愛じゃなくて、ヒロイニズムに酔いしれているという感じですよね。まあしかし、今は予防方法も分かっていることですし、ほんと、無知ゆえの感染者増大を抑えられたらなーと思いますです。

> 12/02 09:41 の方
ありがとうございます!^^

> 12/05 00:01 Sさま
ありがとうございます~! (^。^)ノ

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