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平成オトコ塾―悩める男子のための全6章 (澁谷知美) ※feat.第5章

 16,2011 23:42
面白そうだなぁと思っていたこの本は、読んでみると、やっぱり面白かった!



平成オトコ塾―悩める男子のための全6章 (双書Zero)平成オトコ塾―悩める男子のための全6章 (双書Zero)
澁谷 知美

筑摩書房 2009-09
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こんな生き方、どうでしょう? 平成男子の恋愛から結婚、非モテまで、知られざる包茎手術の真実から、風俗店利用の是非まで。
オジサン的「男らしさ」とは違う、新しい視点から提案する、平成男子の「生き方」本。



内容紹介にもあるけど、この本は、平成時代に生きる男子たち(多分、メインターゲットはアラサー以下のようだけど明言はなし)に、「こんな生き方、どう?」と“提案”している。「こうあるべし」とか「こうでなければ」とかという、“べきねば”からは、一歩退いたスタンス。



目次だけ見てもとてもそそられる内容で、列挙してみると



第1章 その「男の友情」は役に立つか?
第2章 「僕がキミを守る!」と思ってる?
第3章 非モテはいかにして生きていくべきか
第4章 暴力はなぜ、いけないか
第5章 包茎手術はすべきか否か
第6章 性風俗に行ってはダメか



となっている。



どの章もとても面白く、どの章も非常に興味深い。ここ数年、特に「草食男子」という言葉が独り歩きして、やれ男は肉食であるべきとか、それ男は妻子を養えるほど強くなければとか巷説かまびすしいけれど、そういった言説にちょっと違和感を感じていた人は、この本を読むと、心のどこかが響くのを感じるんじゃなかろうか



腐女目線では第1章が興味津々だし、負け犬目線としては第2、3章が気にかかる。また、暴力や性風俗の是非について、理論的にわかりやすくに真正面から取り上げられているものに遭遇することなどあまりないので、第4章や第6章にも惹かれる。



だけどすごく印象深かった章を挙げろと言われたら、「第5章でした……」と白状せざるをえない。だってさ、包茎手術を“すべきか否か”なんて、少なくともこれまで生きてきて真剣に考えたことないもの! 勝手にやってよ、って思ってたもの!



――というわけで、この本のレビューは、第5章をフィーチャーします。

ここでいう「包茎」とは、真性包茎ではなくて仮性包茎のこと。仮性包茎の手術といえば、よく雑誌などに載っている、タートルネックのセーターから顔を半分くらい出している広告を思い浮かべるわたしだけれども、その手術がいかにいかがわしいか、またいかに手術費用がデタラメか、そして「仮性包茎」の定義がいかに曖昧か、これを読んでがく然としてしまう。



「剥けてないとダメなんだぜ」という概念に対して、「それ、間違ってるんじゃない?」という反論は決して多くはなかったし、あっても目立ってなかったと思う。というより、「剥けているのが正しい」とさえ思われているフシがあると思う。



だけど、「剥けてないとダメなんだぜ」という概念、実はこの本によると、医師が自らのビジネスのために捏造した概念だというのだ。もうここだけでのけぞりそうになるが、さらに筆者は包茎をめぐる「常識」を引っ張り挙げては検証し、その「常識」のいい加減さを指摘する。読んでいるとひたすら、「……そうでしたか……」とうなずくばかり。



包茎手術のいい加減さと恐ろしさについては、この記事でも触れられていて興味深い。



青年の主張「包茎とわたし」1(救急ダウンタウン~医者にもいろいろありまして~)



10話まである大作(?)。ホーホケキョクリニックでの手術費用のつり上げ方など、「あ、平成オトコ塾で読んだとおりだ……」と感心してしまう。



それにしても本やブログの記事を読むにつけ、男性はこういうこと、知っているもんなのかなぁ……と考えずにはいられない。わたしの友人たちは、若い頃にこういうことを知っていたのかな? 現在の10代~20代の若い男の子たちは、知っているのかしら?



――医学的なことを勉強しているとか、医療関係者の多い環境にいるとか、個人的に興味を持っているとか、そういうことではない限り、知らないんじゃなかろうか。



もし知らないのだとしたら、男性たちはものすごく可哀想だなぁ……と思ってしまう。インターネットが身近にあって、こんなにさまざまな情報があふれている時代なのに、「仮性包茎はダメ」という概念を疑うきっかけがないことには、どうにもならないんじゃないの?



わたしも渋谷先生と同じく、小学生の女子が生理について別室で学ぶ時に、男子は仮性包茎は問題ないから性器の衛生に気をつけるべしと学ぶことに、大賛成だ。



海外のゲイポルノなんて、“uncut”(割礼していない=皮を切ってない≒剥けてない)ってカテゴリがわざわざあるんだからね!?<だから何だ



包茎手術についての衝撃の事実に、思わずクラクラさせられてしまったが、この章以外でも、「男性はこういこと、知ってるのかなぁ」とか、「男性は大変だなぁ」と読んでいて考えさせられるところがいくつもある。



と同時に、女性である自分の考え方についても、立ち止まって考えさせられてしまうのだ。「こんな生き方はどう?」と男性に提案しながら、実は密かに女性にも提案しているような。まさかわたしが、アラフォー負け犬腐女子(アラフォー負け犬オカマ腐女子という説もある)だから、ビビッと感じ取っているのかしら!?



わたしの身近には、これから思春期を迎えたり社会に出たり……というような年若い男子はいないけれど、もしもいたら、この本を読んでほしいなぁ……と思うのだった。

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Tags: 澁谷知美 フェミ? 男という生き物 男性学

Comment - 1

2011.06.26
Sun
02:35

lucinda #-

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拍手RES

>06/21 13:17 Pさま
コメントありがとうございました! サイゾーでもそんな記事が掲載されてたんですね。おっしゃるとおり、情報を操作する側は富と、そして権力を得られるんだなと思います。

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