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“好き”とはそういうことかしら

 12,2011 23:05
BL本のレビューを書く時、アマゾンの商品情報を利用できるツールを使っているのだが、その時に目にする作品評価やレビューと自分の印象があまりに違っていて、がく然とすることがしばしばある。


例えば、わたしはすごく良かったと思っていた作品が、レビューではケチョンケチョンに批判されていたとか。


わたしが評価するなら星を5つつけてもオッケーだな! と意気込んでいたら、アマゾンでは3つくらいしか点灯していないとか。


あるいは、個人的にはイマイチだったんだよなぁ……と思っていた作品が、やけに高評価だったりとか。


もちろん、こんなことはBLジャンルに限ったことではないし、小説やマンガにだけ限られたことでもない。BLだろうが、ミステリーだろうが、絵本だろうが、映画だろうが、音楽だろうが、ゲームだろうが、ありとあらゆる創作物は、すべての人に高く評価され受け入れられるということなど滅多にない。


それは当然なんだけど――それでも――BL作品に関してはわたし、自分の好きな作品の評価が低いと、ほかのジャンルに比べてガッカリ具合が大きい気がするんだよなぁ……


なぜなんだ!?


いろいろと考えるに、“あるBL作品を好き”と言うことは、自分の非常にパーソナルなことである、性的な好みやこだわりをものすごくわかりやすくさらけ出すこと、に近いからじゃなかろうかと思っている。リビドーを暴露する、というか。


ほかのジャンルの創作物を好きな場合も、性的な好みやこだわりが大なり小なり、なんらかの形で反映されている部分はあるだろう。でもBLの場合、性的な表現は必ずあるし、しかもそれが重要なポイントの一つで、表現がとってもダイレクト。おまけにというか、だからこそというか、表現方法が多様でもある。読者は自分がドキドキするシチュや、グッとくるキャラ――つまり“萌え”を見極め、貪欲に求めることになる。


萌えとはある種、性感帯のようなものじゃないかと思うのだ。よしながふみさんは「あのひととここだけのおしゃべり」で、「萌えポイントとは抑圧ポイント」と表現されていたけれど、「抑圧ポイント」に比べると、性感帯って、ちょっと身体に直結している感じ――でも、「そこを突かれるとじっとしていられない」という意味では似てるんじゃないかしら。え、全然別モノ? (「萌えポイント=抑圧ポイント」には、わたしはその通りだと思っています)


自分が好きな作品がぼろくそに批判されるということは、自分の性的な好みやこだわり、リビドーを批判したり否定したりされているようなもので、それゆえほかのジャンルに比べて、自分の好きなBL作品が批判されていると凹み具合が大きいんじゃなかろうか。


もちろんこれはBLに限らず、「萌え」が切り離せないほかのオタクジャンルや、「萌え」を叫んでいるかどうかはわからないけどレディコミやハーレクイン、もっとあからさまなエロティックなコンテンツについてもいえることじゃないかと思うのだけど。


――そんなことを、先日、あねこさんや黒ニコさんと話しながら考えていたのだった。


わたし、二次ハマリは滅多にないので(腐へ落ちたきっかけはタカムラ作品だったけど)、二次ハマりの腐女子オフ会というものに参加したことがないのだけど、あねこさんによると、商業BLを読んでいる腐女子のオフ会とはまったく雰囲気が違うらしいのだ。


「そこに参加している人たちは、同じカップリングにハマっている人たちばかりなので、当然、話もそのカップリングについて熱く語ることになるわけよ。それ以外のカップリングの話なんて、できないんだよね」


――そういえば昔、vivian先輩から、自分のカップリングとは逆のカップリングの人とは口もきかない、ということを聞いたことがあるなぁ。つまり、A×Bにハマっていると、B×Aは許容できない、という。


「最近はそれ、OKって人が増えてる感じがするよ。でも、別のキャラとの関係が、ハマっている関係の逆なのはダメみたい。つまり、A×Bにハマってたら、C×Aはダメっていうことね」


複雑だなぁ……。しかし、ハマっているカップリング以外は受け入れられないというのは、自分の性的な好みやこだわりを否定される感じがするから、という穿った見方をすると、なんとなく腹に落ちるような。


「二次にハマってる人のオフ会と商業BLを読む人のオフ会は全然違うと思う。二次の方はこだわりが強すぎて、聞いていてもよくわかんなくて話に入れないことがあるけど、商業のは知らない話でも、話に入るのはそんなに難しくないと思うの。それ、どんな話なの? とかさ」


という、あねこさんの話も興味深かった。二次にハマっている人というのは、その人自身がクリエイターであることが多いだろうし、商業BLの方は、みんながBL評論家である、という違いもあるかもしれない。


そうそう、自分が好きなBL作品が批判されていると凹むけれど、逆に、自分にはイマイチだった作品の評価が高い場合は、わたしは「ふーん」って感じだ。他人の性的な好みやこだわりを聞いて、「そういうものなのね」と思うのと似ている……ような気がする………………。

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Tags: 腐女子 腐友 オフ

Comment - 11

2011.05.22
Sun
09:34

山水 #1wIl0x2Y

URL

二度目の山水です

こんにちは!以前、一度コメントさせていただいた山水です♪

相変わらずlucinda様の所に訪問しては、様々なレビューに感銘をうけてます!


自分の好きなBL作品が、性的な好みやこだわりを表しているのはなるほどなぁと思いました。
確かに私も、思い当たる節があります!

私の場合音声化されたBLがメインになるのですが、レビューの高い物だからと聴いてみたら、私の好みでなかったり、私が好きだなと思いレビューをみてみたら、評価低かったり。
そして評価低いと「いやいや、そんなことはないよ!あれはね」と作品に代わって弁明したくなり……。

二次と商業BL…、確かに二次の方はこだわりは強いなと思います。

田舎出身で大学のため東京に上京した私が、初めて「BL」というジャンルに触れたのは、友人に誘われ行った某庭球漫画の某カップリングオンリーイベントでした。

初めて知った空間にワクワクし、人の多さに都会の凄さを実感したことを覚えています(笑)

オンリーイベントというのも、性的な好みやこだわりを周りを気にせず共有出来る空間と考えると、なんとも壮大な感じがします(ニュアンス少し違うかも;;)

話しが若干ズレてしまいましたが(汗)


自分の性的な好みやこだわりというのを意識して、今までみたBL作品を改めて見たいなと思いました♪

編集 | 返信 | 
2011.05.27
Fri
02:26

lucinda #-

URL

>山水さん

お久しぶりです。コメント、ありがとうございます!
全然、ブログをチェックできずにレスが超遅くなりました。すみません…。

>そして評価低いと「いやいや、そんなことはないよ!あれはね」と作品に代わって弁明したくなり……。
ああ、わかりますわかりますw なんかこう、必死で弁護してあげたくなるんですよ(笑)

>オンリーイベントというのも、性的な好みやこだわりを周りを気にせず共有出来る空間
確かに! いや、まさにそういう面はあると思います。みんなこのジャンルが、このCPが好きなんだよねー!? という連帯感というか。だからこそ、オンリーがちょくちょく開かれる部分はあるのかもですね。

すごく興味深いです。ありがとうございます。
またお気軽にコメントしてやってください~!

編集 | 返信 | 
2011.05.27
Fri
02:28

lucinda #-

URL

拍手コメントRES

>05/22 21:14 Oさま

拍手コメントありがとうございます~。レスが遅くなってすみません。
というか、コメントが途中で残念です…! 途中で送られたのなんて、お気になさらず。。また気が向いたらいらしてください。

編集 | 返信 | 
2011.06.02
Thu
03:52

lucinda #-

URL

拍手コメントRES

>05/31 22:18 3さま

コメントありがとうございました! 同意していただけて嬉しいです。自分の萌えを話すということは、逆に自分の嗜好をさらすことになるのかーと思うと、ちょっとドキドキしますけどね(笑)

編集 | 返信 | 
2012.07.19
Thu
22:09

Takako #7uLS4I8I

URL

つぶやき

好みはその時の気分で変わりません?
それでも何度も読んでしまう作品があります。

私の周りにBL好きな人は居ないので誰かと語り合うって事も無いので。あくまでも自分が基準で、ランキングしてます。大体本屋さんに置いてある中途半端な量では全然此はて作品に逢えない!
‥‥凄く嫌な事があった時には癒しを求めBOへ!
『百貨店恋愛事情』何か時々読み返してます。はぁはぁはあ♪

編集 | 返信 | 
2012.07.19
Thu
23:24

Takako #7uLS4I8I

URL

つぶやき

エロなシーンは当然好きなんですが、やはり小説だから‥‥
心にグッとくる出来たら泣かせてくれたり、ドキドキさせてくれたり。最後まで裏切らないストーリー。そんなBLに出逢いたいです。沢山読んだんですけどチョッと足りなかったり、途中で軌道が反れたり。
好きな作家さん
杉原理生さん、桜木知沙子さん、藤森ちひろさんの『密約は淫らに甘く』月村奎さん、ふゆの仁子『透明なココロ』etc.

編集 | 返信 | 
2012.07.21
Sat
23:41

卿熙 #sSHoJftA

URL

よくわかります

こんばんは、lucindaさん。またお邪魔させていただきます。今回の書き込み、lucindaさんのおっしゃるとおり「リビドー」という言葉、わかるような気がします。:-)

そう言えば私もそうです(笑)。もちろん、世の中本当にいろんなBL作品がありますし、読者の趣向もさまざまでしょうから、自分は面白くみたのに評価が低いのもあり得ることだ、と頭ではわかっていても、なぜかBLだけは、自分が「これは本当に最高だ!」と思っている作品が他の人から低く評価されてるところを見るともっとがっかりしちゃいます。なぜでしょう。

私の場合、自分の「萌え」や趣向が他人に共感できなかった、とか認められなかった、という気持ち(?)もあるようです。それで他のジャンルよりはるかに悲しくなるのでは、と思えてきました。

BLにハマって10ヶ月目になりますが、このジャンルに対する自分の萌え要素や趣向をよく眺めていたら、何と言ったらいいでしょうか。そこには自分の恋愛とか恋に対する価値観がこめられているようです。

結構楽しめた作品の中でも「実際自分ならこんなのは恋愛の絶対時いやだ!」と思うのももちろんあって、それはファンタジーとしての「萌え要素」として楽しんでいますが、それ以外の場合自分が好きなシチュエーションとか登場人物の言説を見ていると、自分が「恋」に求めているものとか、「恋」に対する自分の価値観とかと結構一致すると、思えてきました。
まあ、実際自分の好きな「恋」の形とは違って、萌え要素としてあるいはファンタジーとして楽しむ方もたくさんおられるでしょうが、もしかして「自分の価値観や恋に対する願望を好みにする」タイプの読者も、いるかもしれないと思いました。

編集 | 返信 | 
2012.07.23
Mon
15:47

lucinda #-

URL

コメントありがとうございます!

>Takakoさん
確かに、好みは気分で変わるけど、根っこのところはあまり変わらない気がしています。毎年年末にはBLのベストランキングが発表されますが、大体自分の好みとは離れていて、各ブロガ―さんが自分のベストを発表するのは、まさに自分のランキングを作っているということそのものだと思います。

>沢山読んだんですけどチョッと足りなかったり、途中で軌道が反れたり。
微妙なところなんですけど、そういう風に感じることありますね。まあ、だからまた、新たな作品を探したくなっちゃうんですけど…。


>卿熙さん
>自分の恋愛とか恋に対する価値観がこめられているよう
ああ、それ、わかります。自分の価値観にフィットしているシチュやツボがそろっている作品は、やっぱりいつまでも心に残ってますもの。「自分の価値観や恋に対する願望を好みにする」タイプの読者も、結構いるんじゃないかって思います。

編集 | 返信 | 
2012.07.30
Mon
23:09

Takako #7uLS4I8I

URL

つぶやき

フラフラと仕事帰りに又癒しを探しに‥‥で、表紙買いをしてきました。
朝南かつみさんの絵好きでした。
丁寧に美しいく書かれた絵はいつ見てもうっとり‥。朝南さんと好きな作家とのペアは期待と興奮を覚え読む前から想像でニタリ顔。
今も信じられません、新しいイラストが二度と見られないのが(T_T)

編集 | 返信 | 
2012.08.03
Fri
08:50

lucinda #-

URL

コメントありがとうございます

>Takako さん
コメントありがとうございます。レスが遅くなってすみません。
朝南かつみさんの絵は、本当に美しくて素敵でしたよね。新作が見られないのは、もう心の底から残念で仕方ありません。朝南さんのイラストで好きな小説は、もうきっと手放さないと思います。。

編集 | 返信 | 
2012.11.08
Thu
06:02

lucinda #-

URL

拍手コメントRES

>11/07 01:12 の方

初めまして。コメント、ありがとうございました。
「受け攻めの絶対的位置関係が曖昧か否か」、なるほどなぁと思いました。確かに、商業作品は作家の世界観を堪能し、共感するという感じですよね。二次作品にもそれはもちろんあるけど、おっしゃるとおり、受け攻めの好みが合うことが前提としてありますものね。納得です。
四半世紀ですか…もうきっと、抜けられません(苦笑) また遊びにいらしてください。

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