オタクジャンルとセクシュアリティのややこしい問題

 06,2010 00:32
「男の娘」という言葉を知ったのは去年だったんだけど、最初はなんと読むのか、どういう意味なのか、さっぱりわからなかった。


女装した男の子のことだと後から知ったとき、「女装」の新しい、イマドキな言い方なのかしら? ぐらいにしか思わなかったし――


ヲタ系書店で「オンナノコになりたい!」という本を平台で見かけたときは、「こんな本もあるんだなぁ……女装もなんかポップになってんなぁ」と、軽く感心しただけにとどまっていた。


だから、


「オトコの娘マガジン」誕生


というタイトルを見つけたときは、


――そんなに「男の娘」って盛り上がってたの!?


と心底驚いたのだった。思えば、「オンナノコになりたい!」が平台に並んでいた時点で、人気の高さを感じ取るべきったのかもねぇ……。


この“オトコの娘マガジン「わぁい!」”のことを知ったのは、下のインタビュー記事。


わぁい!
前代未聞の「オトコの娘マガジン」誕生 編集長が趣味全開でその魅力を語る
(コミックナタリー)


全編、とても興味深いインタビューなのだけど(“雑誌は基本的に男性向け”とか、“男の娘はショタの延長線上にある”とか)、最後のあたりで

これっていわゆる性癖の問題なので、どうしてもパーソナルなものに細分化していくんですよ。描き方でも、男性っぽさが残っているほうがいいとか、女の子の絵だけど男の子という設定になってるのがいい、とか。 <中略> ところがこの女装男子っていうジャンルに関しては、「どっちもいい」にはほとんどならないんですよね。なぜか延々と言い争ってることが多い(笑)
※中略、太字は管理人

と語られているのを読んで、


――オタクって……。どんなジャンルでも大なり小なり一緒なのね……――


と、思わず目尻を拭いそうになったのだった。


ほらBLでも、やれ「筋肉はやだ」だの、やれ「美少年・美青年じゃものたりない」だの、やれ「30代でオヤジは納得できない」だの、腐女/男子の好みはかなり細かく、相容れないこともしばしばじゃありませんか。カップリングの好みの違いは、時に友人関係の断絶を生じかねないし。<大げさすぎ


ただ、BLの場合、BLが好きなのは腐男子はともかく、腐女子は


性癖の問題


と言いきれないと思うけれど。同性愛者(あるいは両性愛者)より、異性愛者の腐女子の方が多いようだし――腐男子にしたって、必ずしも同(両)性愛者とは限らないしねぇ……。


――これって、“女性”なのに“男性の同性愛モノ”が好きだからこその現象といえるのかなぁ、やはり? “女性の同性愛モノ(=百合)”が好きな“男性”が必ずしも同(両)性愛者じゃなさそうというのと同じで?


じゃあ、“女性の同性愛モノ(=百合)”が好きな“女性”は同(両)性愛者が多いといえるのか? いやいや、て腐男子も、必ずしも同(両)性愛者じゃないみたいじゃない?――


ややこしくなってきた! というか、当初から抱えていた疑問の一つにいつの間にか舞い戻ってしまった。


どこかに取っ掛かりはないかしらねぇ……。<と思いながらまた時は流れる
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Tags: 腐女子 腐男子 女装

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