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自分発見!? ~2009年私的小説ベスト10

 11,2010 22:47
「2009年私的小説ベスト10」を

★「物語としてよく出来」重視編
★「萌えまたはツボ」重視編


で発表したわけですが、それぞれのベストを挙げてみて、自分の趣味や好みがじわりとにじみ出ているたことよ――と、感心したのが前回のエントリーでした。

では、そのあたりについて、あれこれ考えてみましょう。

毎度恐縮ですが、超長いので今回も折りたたみます。
■高め安定!かわい有美子作品の物語の巧みさにヤられちゃったのよ


「物語としてよく出来」重視編に、かわい有美子作品が3作も入っているのにご注目。いやー、2009年は、本ッ当ーにかわい作品に唸り続けた年でした。絶版・品切れ作品もできる限りのあの手この手で入手し(でもまだコンプはしていない)、その作品のすばらしさにウットリしたもの。


しかし、「萌えまたはツボ」重編には、かわい作品は1冊もランキングしていない。かわい作品に萌えがないわけじゃない。そんなことがあるわけがない。「上海」の、悲恋ロマンス風味に涙しそうになり、「いとし、いとしという心」の京言葉&未亡人設定に内心ニヤニヤし、「夢にも逢いみん」の源氏物語的アレンジはツボだったし思う存分酔いしれた。


だけど、んー、本当に僅差で、「萌えまたはツボ」重視編に挙げた作品の「萌え」の強さには足りなかったのだ。


逆にいえば、ほかの作品より「萌え」がちょっと薄めだったとしても、わたしにとっては安心して十分楽しめる物語を、かわいさんは提供してくれるということ。“かわい作品にハズレなし!”という信頼が、たった1年もしない間に、わたしの中に確立されてしまった。もうひたすら平伏。



■この先にますます注目したい榎田尤利作品

「物語としてよく出来」重視編に挙げた作品は、ランキングをつけているものの、はっきりいって個人的には甲乙つけ難いものばかり。でも、やっぱり頭一つ分抜け出していたのは、榎田尤利さんの「交渉人は振り返る」じゃなかろうか。


BLなんだけど、どことなく今までのBLとは違う。主人公はともかく、脇役の男性キャラはもちろん、女性キャラまで魅力的でイキイキと描かれていることとか、非常にヘビーで深刻な題材を、ウィットを交えながらユーモラスに展開させるスマートさとか。


“これまでのBL”から脱出しようとしてるのかなぁ、榎田さん……などとも思ったりした。


じゃあ、どうして「萌えまたはツボ」重視編に「交渉人…」が入っていないのかというところなんだけど、ここが“萌え”の微妙なところなのよ、ね?<誰に言ってる


「交渉人…」は、よくできた物語だった。でも、「はつ恋」の方がキューンときちゃったんです。たとえ「はつ恋」のストーリー展開に、「んんん?」と思うところがあっても、“31歳の心を持ったまま17歳に戻”った攻めが、受けと向き合って一喜一憂するそのセンシティブさに、グッときたの! 確かに、10代よりも30代とか年を取ってからの方が繊細な面って、あると思うなぁ。それを巧みに読ませてくれる榎田さん、ブラボー!



■「物語としてよく出来」重視編と「萌えまたはツボ」重視編両方にランクインしている2作品について

というわけで、「物語としてよく出来」重視と「萌えまたはツボ」重視編両方にランクインしている作品について考えてみると、


最果ての空」(英田サキ)は、これも“お約束”のBL的ストーリー展開をかわし、なおかつ最後まで読ませる構成に感服した。こういう“BL”があってもいいよね?――というのが「物語としてよく出来」ランクインの理由。


そして公安刑事たちの活躍にワクワクせずにいられなかったのだ義兄・篠塚の孤高さに、ジーーーーーンと涙しそうになっちゃったのだ。ってことで、「萌えまたはツボ」ランクイン決定。


放水開始!~許可証をください 6~」(烏城あきら)は、もともと大好きなシリーズではあるけれど、6巻という位置ゆえか、前巻からの問題を持ち越し次巻まで解決はお預けというペンディング感が強かったので、「物語としてよく出来」としては、4位くらいかな、といったところ。


だけど、やっぱり主人公はじめ、キャラたちの働きっぷりはいいよねぇ! 働く男、いいよねぇ! ガテン系、いいよねぇ!……と、ガテン萌えをものの見事にくすぐられたので、「萌えまたはツボ」としては1位なのだった。ゲンキンね、わたし。



■あいも変わらずヨロめいて萌え倒れそうなあれこれ

同じく「働く男っていいよねぇ!」な萌えを刺激されたのが、「共同戦線は甘くない!」(鳩村衣杏)と「夜が明ける前に」(高塔望生)。「共同戦線…」は、どんなに密林レビュー評価が低くても、好きなの! 萌えたの!

「夜が…」は「サテュロスの蹄」とすごく迷ったんだけど、攻めが悩んで空回りする様がより多く盛り込まれていたのでこちらの作品をランクイン。完全無欠の攻め様より、どこか弱みが垣間見える攻め様にグッとくるのよ。


そんな「弱みが垣間見える」に関連して、「感じる攻め」が堪能できたのが「年下の恋人」(吉田ナツ)。いやー、かわいかったなぁ……攻めくん。



■エロとコメディが並び立つ作品にウットリしがち

さて、「萌えまたはツボ」重視編の大きな特徴としては、「オレ以外立入禁止っ!」(月夜野亮)、「二十六年目の恋人」(高尾理一)、「嘘と誤解は恋のせい」(小林典雅)と、コメディ作品が3作も入っていることかしら。


どの作品も、物語としても悪くない出来なんだけど、いかんせん、「萌えとツボを直撃された」衝撃は強かった……! 「嘘と誤解…」は、典雅作品の中ではまとまりよくキャッチーだったけど、突き抜け感がもうちょびっと欲しかった……ってことで、7位。うるさいファンですみません。


それにしても、2009年は、個人的には良質なコメディ作品にちょこちょこ行き当たった年だった。前年の発行作品だけど、「花嫁はマリッジブルー」(凪良ゆう)とかね。幸せだ。


……って、どれだけコメディが好きなのかっての、わたし。



■2009年、“大収穫”だった作家さん

その凪良ゆうさんは、シリアスな作品もすごいんだと実感したのが、「物語としてよく出来」重視編に入れた「夜明けには優しいキスを」。まったくカラーが異なる作風を書き分けられるって……さすがプロだなぁ……! 凪良作品に出会えたのも、2009年の収穫だった。


そして、「ナルシストの憂鬱」など西江彩夏作品に出会えたことも。本当に新人なんですか!?と思ったほど、危うげのないストーリー展開。凪良さんの「夜明けには…」もそうだけど、ほかのBL作品ではあまり見かけない、ひと捻りある設定が印象的だった。



■物語は、設定大事でしょ

設定にひと捻りといえば、砂原糖子さんの「15センチメートル未満の恋」もそう。受けが15センチ未満になるのもさることながら、攻めの“ドールハウス作家”という設定も物珍しい。


昔、「南くんの恋人」ってマンガがあったけど、あれをちょっと思い出しつつ……でも、エロかったなぁ、この作品。攻めのチ●コにしがみついてハァハァしていた15センチ未満の受けのシーンが圧巻



征服者は貴公子に跪く」(いつき朔夜)は、日本とドイツのカルチャーギャップがうまく、そしてさりげなく物語りに練りこまれていて、しみじみといつきさんの上手さを実感した作品。噛めば噛むほど味わいが増すような作品、だったと思うなぁ、これ。


久我有加さんの「君を抱いて昼夜に恋す」は、大正時代の大阪弁と、当時の博徒や彫師といったアウトローたちの描写が、よくよく調べられたのか表面的ではなく、うまいこと設定して展開したなぁ……と感心。


こうしてみると、わたしが「物語としてよく出来ている!」と感じる一つのポイントは、“嘘くさくない”“ひと捻りされている”など「設定のうまさ」にありそうですね。


そういえば「君を抱いて昼夜に恋す」は、主人公の受け攻めをさしおいて、ワキのおっさん二人に激しく萌えたんだよなぁ……。



■ということで、主役もいいけど脇役もね

「幸村殿、艶にて候 6」(秋月こう)も、設定はさすがのうまさ。だけどこれ、幸村殿をめぐる佐助と才三のやりとりにワクワクしてしまうので、「萌えまたはツボ」重視編にランキング。


狂犬」(剛しいら)は、別作品のキャラたちが、ほんのり匂わせる程度に登場するところにグッときた! 主役の受け攻めもいいんだけど、個人的には屈折している小泉が、気になったなぁ……。



――ふぅー、長かった!<自分で書いておきながら。うだうだ考えながらの解説は以上ですが、いかがだったでしょう?

ここで改めて認識した自分自身の萌え要素や好みが、今年大きく変わるとは思えないけれど、しかし、新たな萌え要素を今年は発見できるといいなぁ……。

「萌え」とか「物語の出来」とか、何か条件をつけてランキングを考えてみると、自分の好みを再認識できる……かもよ?
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Tags: MYベスト

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