恋日和。(辻桐葉)

 19,2009 00:00
twitterでは、うちからリンクさせてもらっているブロガーさんなど、腐女/男子のみなさんとのやりとりも多い。そこで、おすすめの作品を知る機会も、結構ある。

この作品もその一つ。きっとtwitterをしていなかったら、どこかのレビュー記事を読まない限り、スルーしていただろうなぁ……。

何というか、この情報のやりとりのスピード感というか、手軽さ感というかは、twitterならではかもしれない。


恋日和。 (ショコラノベルス)恋日和。 (ショコラノベルス)
小椋 ムク

心交社 2009-10-10
売り上げランキング : 13648
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

佐野弘人の勤める保育園に訳ありの親子がやってきた。保護者の名は伍代正臣、辣腕の若手実業家らしい。ある夜、強引な伍代の誘いで飲みに連れられた弘人はそこで元彼と遭遇し、自分がゲイである事をばらされてしまう。動揺し深酒で酩酊した弘人は、さらに伍代と一夜を共にするという最悪の事態に陥る。そこに、ばらされたくなければ、俺の家に住めーーと伍代が謎の脅しをかけてきて…!?

「一人で育児をしなくちゃいけない状況にいる男が、自分と子どもを手伝って(助けて)くれる男と、深い関係になる」なBL作品、ちょこちょこと見かける。というか、少しずつ、そういう作品が増えているのかしら?

この作品もまさにそういうお話。保育士の弘人はゲイで、自分の気持ちをうまく出せない内気な男。その弘人が、

●若手実業家の伍大が、おとなしくて繊細な3歳の息子・礼央の扱いに困っていた。

●礼央が弘人の保育園に入園し、人見知りが激しいのに伍大に懐いた。

●弘人は新しい恋人を連れた元カレと遭遇し、深酒して伍大と一夜を共にしてしまい、それをネタに脅された。

といった諸事情で、家政婦が来られなくなった伍大家に住み込んで礼央の世話をすることになったのだ。

まあ、現実としては、いくら付け込みやすそうだからといって、いきなり息子の通う保育園の保育士を強引に自宅に住まわせるとか、いくら偏見はないといっても、ノンケなのにいきなり同性の性的処理をしてやるとか、そんなことはまずないだろう、とは思う。

思うのだけど――何となく好きなんだなぁ……この作品。

もうじき4歳を迎える礼央の、いかにも人見知りらしい様子がわりとリアルで可愛いし、弘人の、「自分の気持ちをうまく言えずにためこんでしまう」葛藤が、丁寧に描写されているのも、いいと思う。

押しが強くて強引な辣腕実業家・伍大と礼央の、ちょっとぎこちない関係が、弘人と父親の関係にほんのりなぞらえられているのも、深い。

ラブだけではなく、親子など家族の関係が丹念に描かれている作品にコロッといっちゃうのは、もうわたしがイイ年だからなのかしら!? アラフォーだものねぇ……。>遠い目。

小椋ムクさんの絵も、この作品の雰囲気にすごく合っていたと思う。わたしがグッときたのは、礼央のお尻。プクプクしてそうでカワイイのだ。できたら後日、その絵の写真をアップしようっと。
関連記事

Tags: 辻桐葉 小椋ムク 擬似家族

Comment 0

Latest Posts