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「パーフェクト・ラブ」「エクセレント・ラブ」(たけうちりうと)

 18,2009 23:21
感想を話したい本がいっぱいあるんだけど、どれから手を付ければいいのか、完全に舞い上がってトッ散らかっている。これも一つのシ・ア・ワ・セ<オエッ なのかしら。

アホな前フリと言い訳はともかく、この作品、もう攻めがなんともオトナでメチャカッコイイのだ!

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「採用試験がわりにDJを抱いてみる気ない?」 面接で思い切りよく服を脱ぎ捨てた問題児・瑞希に、レストラン兼バー「リボルバー」のオーナー・ヒロはまんまと攻略されてしまう。ところがこの瑞希、独占欲は人一倍で…?

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レストラン兼バー「リボルバー」のオーナー・ヒロのもとへ、身ひとつで押しかけてきたDJの瑞希。互いへの想いを自覚したときから、ふたりの距離は少しずつ縮まり始める。絶倫×ヤキモチ妬きの大恋愛、後編!

P1010572.jpg
表紙はこれ。イラストもキャラの大人っぽさに合っていると思う

カッコイイ攻め・ヒロは、無口でも乱暴でも不遜でもないけれど、ものすごく攻め攻めしく(一体わたしの“攻め”のイメージって……)、この人は“受け”じゃないな、という感じ。

どうやら30歳ぐらいらしいのだが、懐が深いというか、心に余裕があるというか、瑞希が「酒が嫌だ」と言うと、「もうこれから、お前と別れても一滴も飲まない」と誓うのだ。キャー! キザだけどヒロならカッコイイー!!

エキセントリックで最初はわがまま放題だった瑞希にも忍耐強く接していて、30歳でコレはカッコよすぎでしょ、と思うのだが、かといって別に枯れているわけではない。好みの男にグラッときて瑞希に責められたり、怒って車を乱暴に運転したりという青っぽさもチラリと見える。

店のボーイでノンケ(といっても結構揺れているんだけど)のカズにも、元恋人でオネエの高藤にも、異父母弟(遺伝子的には他人)の中学生・侑也にも、花屋の妻子持ちの男・文治にも、「いい男」だと慕われているヒロ。もうこれは、「命いただきます!」で魂を奪われた坂東の兄貴に引けを取らないほどの、ベストな攻めなんじゃないかと、一人で読みながら悶えていた。

ヒロが経営するレストラン&バー「リボルバー」にDJとして応募してきた瑞希に対して、「子供だ」とボヤキつつ、束の間恋人の関係が楽しめればいいか、という感じだったヒロだが、少しずつ少しずつ、瑞希をかけがえのない存在と感じ、愛していると自覚するようになっていく。その、気持ちの移り変わっていく様が、本当にじわじわと手に取るように感じられるのがいい。

瑞希にしても、最初は食事と寝場所を求めてヒロを訪ねたにすぎず、元恋人のイギリス人・エディをいつまでも忘れられず恋しがっていたのに、やはり少しずつ、ヒロに惹かれていく様子が読んでいて伝わってくる。んもー、会って間もないのに「酒はもう飲まない」と誓ってくれたヒロが、そんじょそこらの男とは別格なのはわかるってもんでしょ。

そうやってヒロと瑞希の関係が進行するなかで、ネグレクトされていた悲惨な瑞希の子ども時代や、性格のキツいヒロの母親の嫁(=瑞希)イビリや、花屋の文治が遭遇したトラブルなどが織り交ぜられ――とはいえ、これらのヘビーなエピソードは、これまたたけうちさん独特の飄々としたオフビートな語り口のおかげで、「まあ人生、生きてりゃいろんなこともあるさ」みたいな余裕のある達観したような気持ちで、淡々と読める。

ヒロの友人で喫茶店のマスター・湘石(やはりゲイで男夫婦)との会話や、カズとのやりとりも、そこはかとなくユーモラスで味わい深い。うーん、このオフビートな物語世界が、「湘南にほど近い」という地域のイメージに合っている気がするなぁ。

「エクセレント~」の最後辺り、瑞希が最初の頃からは想像できないくらい、包容力のある大人の男に成長していて、ちょっとホロリときた。

最初から最後までヒロのカッコよさにしびれつつ、「リボルバー」を取り巻く世界にうっとりと浸ってしまった。リッチで華やかな要素はないけれど、こういう、本当に湘南辺りに行ったらそこにいそうなキャラたちが愛おしくて仕方ない。なんだかもっとずっと、ヒロたちを見ていたいような気持ちになったのだった。

#この作品、これまで読んだたけうち作品には思い当たらないほどヒロ、湘石をはじめ、文治やオネエの高藤など、ゲイが多数登場している。しかもみんな魅力的なキャラ。そしてものすごくナゾなのが湘石。ゲイだけど一時期結婚していて子どもももうけたのはまだわかる。でも離婚した妻の再婚相手とも仲が良くて、旅行にも誘われるってのが、カッ飛んでいる。計り知れない、湘石……。
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Tags: たけうちりうと 小路龍流 ゲイ 感じる攻め 男夫婦 連作レビュー

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