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「相手を貶める武器」ではなく

 21,2009 23:44
こんなニュースを見て、やりきれない気持ちになった。

少年がホモフォビックないじめ苦に自殺

アメリカ・マサチューセッツ州での事件。11歳の少年は同級生から「ゲイ」と呼ばれ服装をからかわれたりしていたそうだが、少年自身はゲイだと自認していなかったらしい。

ニュースではもう一つ、やはり「ゲイ」とか「オカマ」などと学校でからかわれて2007年に自殺した17歳の少年の事件についても触れている。

「ゲイ・レズビアン・ストレート教育ネットワーク」のエリザ・バードさんの

「ホモフォビックな言葉による攻撃の対象となるかどうかは、その人が実際に同性愛者であるかどうかに関わらない」

というコメントを読んだら、小学生の時、「オカマ」「オンナオトコ」とからかわれていた同級生の男の子たちのことを思い出さずにはいられなかった。

彼らがそんな風にからかわれていた理由は、ほかの男の子たちに比べてちょっと言葉遣いや仕草が柔らかいとか、すぐに泣くとか、女の子とよく遊んでいるとか、家庭科が得意とか、そんな程度のことだったのだけど――子どもの世界では、「ちょっと違う」だけで、たちまち攻撃の的になってしまう。

当時のことを振り返ると――「オカマ」という言葉は、「=女みたいな男=気持ち悪い」ぐらいの超軽い意味付けがされた罵り言葉として、子どもたちの中で共有されていたと思うのだが、現在考えれば考えるほど、いろいろな方向にいろいろな意味でひどく残酷だ。

事件のように、からかわれていた子が同性愛や性自認を意識していない場合はもちろんだけど――もしも彼らが「自分はどうも同じ男の方が好きみたいだな」とすでに自覚していたとしたら――「女の子になりたいなぁ」と漠然と思っていたとしたら――さらにもっと想像を巡らせて、もし子どもたちの身内にゲイやトランスセクシャルがいたとしたら――。

それにしても、「ナヨナヨしているのは男らしくない」とか、「乱暴な言葉遣いは女らしくない」とかいった認識が、すでに小学1年生ぐらいから浸透していたことに、呆然とすると同時に怖くなる(場合によっては幼稚園ぐらいから浸透しているかも)。「恋愛や結婚は男と女がするもの」という認識も当然のこととして、やはり7歳くらいの子どもたちの頭にはインプット済みなわけで――。

でもその認識は、つまりは子どもたちの親や教師など、身近な大人たちの認識であり、同じく「オカマ=女みたいな男=気持ち悪い」という認識も、やはり大人たちの認識だったはずだ。なぜなら子どもは、親や教師の考えをそのままそっくり鵜呑みにしてしまいがちだから。早くから大人の考えに疑問を持つ子どももいるけど、最初の最初から疑問を持つことは早々ないと思う。

だから、子どもたちの世界で、「仲間を貶める究極の武器として」の「ホモフォビックな言葉の攻撃」をなくすためには、大人たちの認識や意識を変えていかなければ意味がないんだろうなぁ……と、ぼんやり考えたのだった。同性愛や性自認も含めた性教育がもっとしっかり実施されれば、子どもたちから変わっていくかもしれないけど。

テレビのバラエティ番組なんかを見ていると、先は遠そうだけどね――。
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Tags: ホモフォビア ゲイ セクマイ

Comment - 7

2009.04.22
Wed
08:23

みっと #-

URL

先日長男が「それじゃあおかまじゃん!」と突然言ったの。
当然お呼び出し。
「君、それ意味わかって言ってるの?」
「・・しらない」
どうも「しんちゃん」のまんがの中にあったらしい。
コンコンと言って聞かせたけど、こうやって少しづつ
毒されていくのね、偏見に・・・。

編集 | 返信 | 
2009.04.22
Wed
12:37

月読 #-

URL

大人のがねすっごくいろいろな縛りがあるでしょ?
オトナ自身気がつかないうちにぽろりと言ってしまうことがありますよね
ワタシなんかうっかりが服着て歩いている人だから、言葉の失敗が多いのです。すごく気を付けているつもりなのに!あー反省。
それがまさに「Cab」のヤマシタの「夢は夜ひらく」あれで。自分のわかってるよ加減にうんざりしちゃいました。
子供の言葉にはおそらく軽い意味しかないはず。けれど、それにさまざまな問題の芽があるのよね。
子供の残酷さは、意味を持たない本能的な部分に言葉を使うこと。自分たちと違うということにすごく敏感なんだよね。
でも、オトナって凝り固まってるから、そこからいろいろ自由になるにはむつかしいのも本当だよね。というかむしろ、自分と違うものにオトナは嫉妬したり優越感もったりするのから、マジでシンドイよね。
もっとみんな柔らかい心になればいいのになー。そしたら言葉ももっと別のツールになるのになあ。なんて思いました。
いつも支離滅裂でごめんなさい。
ところで、lucindaさん。
あなたのブログに出会えて、お会いできてとても良かったです♪大人になって趣味を語り合える仲間に出会えるって、ステキよね♪
あ、勝手に仲間にしちゃったけど、よかったかなあ?
いろいろ失礼(^^;)

編集 | 返信 | 
2009.04.22
Wed
22:27

まにまに #-

URL

lucindaさん、こんばんは。
悲しい事件ですね。
もちろん私も周りの大人が悪いと思うけれど、
大人もね、いろんな抑圧を受けて、それを自分の中で処理できずに生きているから・・・。
大人の世界も子供の世界も戦いですね。
ただ何に対してどう戦うかかなと思います。
でも私を含めてみんな戦うより癒されたいのが本音かな?
考えさせられるエントリー、ありがとうございました。
(メール、後日返信しますね)

編集 | 返信 | 
2009.04.22
Wed
22:33

グティ #-

URL

さすがlucindaさん!

今日のブログを読んで、安心してしまいました。

私もつい先日見たバラエティー番組で、似たような疑問を感じていました。

結局日本てまだまだ異性愛が当然とされていて、ホモフォビックな社会ですよね。

女も男も、ヘテロセクシュアルの対象としてのスタンダードからはずれると、(意識的なものにしろ、無意識的なものの)攻撃されますね。
長々とまとまらないコメントしてすみません。

これからもlucindaさんのブログ楽しみにしています。

編集 | 返信 | 
2009.04.23
Thu
01:34

lucinda #-

URL

みなさま、コメントをありがとうございました!

>みっとさん
そうか、マンガとかアニメとかも、結構影響力ありますよね。
本当に、難しいところだなぁ……。

>月読さん
うう……お優しい言葉をありがとうございます……感涙です。
「夢は夜ひらく」の月読さんのレビュー、拝見してすごく興味を持っていたのですが、「気付かないうちにぽろり」、わたしも相当やってるだろうなぁ……と思います。セクシャリティやオタクに限らず、あらゆる面で。
>自分と違うものにオトナは嫉妬したり優越感もったりするのから、マジでシンドイ
本当にそうだなぁ……と思います。大人になると、「周りの大人」だけじゃないものが周りを覆ってますもんねぇ……。

>まにまにさん
>大人もね、いろんな抑圧を受けて、それを自分の中で処理できずに生きているから・・・。
確かに。しかも大人になればなるほど、解決を自分の力で求められるような雰囲気が、これまたプレッシャーな気がします。世の中の癒しブームが衰えないのも当然かもしれませんね……。お返事、お手すきの時でかまいません。お気遣いをありがとうございます。

>グティさん
今は欧米での同性婚関連のニュースがものすごく耳に入ってきますが、日本やアジアではこの先どうなるんでしょうね。欧米に比べたら、日本の社会は過激にあからさまにホモフォビックではないように見えるかもしれないけど…それはやはり、表面上のことだけのような気がします。表立って見えないけどホモフォビック、って一番面倒かも……!

>女も男も、ヘテロセクシュアルの対象としてのスタンダードからはずれると、(意識的なものにしろ、無意識的なものの)攻撃されますね。
本当にそうですよね。そこに気付ける人が増えれば、変わっていくのかもしれないなぁ…などと思いました。

編集 | 返信 | 
2009.04.23
Thu
01:36

黒ニコ #4GPViago

URL

このニュース、胸も痛いけど “耳も痛い”です。頭では分かっていても刷り込まれた“常識”で“ついうっかり”な言動をしてしまう人間にとっては。

一時期、そういった縛りがいい感じでゆるんできたように感じたのですが、たまに見るお笑い番組などでの扱いは煽りが酷くなっているような…。気のせいならいいんですけど。
あ、その前に自分の言動にもう少し配慮しなくては!(汗)

編集 | 返信 | 
2009.04.24
Fri
02:17

lucinda #-

URL

いやー、本当に「うっかり」発言、わたしもやっちゃうんですよね。
無意識って怖いです。

テレビなどのメディアの言葉の使い方も、あまりに規制でがんじがらめだとつまらないけど、かといって、無神経すぎるのもなぁ……と思います。やっぱり、性教育とかですかねぇ……。

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