メディアでチラ見のヲタカルチャー

 14,2009 23:07
今週の週刊文春、ちょっとオタクアンテナに触れるような記事がちらほら目に付いた。
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その1 “レキジョ”って初めて聞いたよ
若い女性の間で戦国ブーム!とか、歴史好きな女子が増えている!?とか、そんなニュースは昨年からちらほら目にしていたけど、なんでも「憧れの人は戦国武将? 歴史にハマる歴史好き女子“レキジョ”」という記事によると、歴史好き女子のことを、略して「レキジョ」って呼ぶんだそうです。レキジョ……どっかの女子校の略称みたい。

「歴史好きアイドル」ってのも登場していて、略して「歴ドル」と呼ばれているらしい。あらあら。こういう記事には必ず登場する、神田の歴史時代小説やグッズを扱う書店によれば、「レキジョ」たちの間で一番人気は真田幸村で、以下、伊達政宗、石田三成、直江兼次と続くそうだ。うーむ……それはほんとに、ゲームの影響が強そうなイメージ……ですよね……!?

書店広報部は「(客層の女性は)明らかにオタクっぽい人ではなく、普段は女性誌を読んでいるような方が多い」とコメントしているけど――「明らかにオタクっぽい」なんて認識がアマいわ。女子オタクは男子オタクと違うんだもの。そこに来ているのはほぼオタクで、そのナン10%かは腐女子よ……!? と内心突っ込んでおいた。近くのオタク書店をのぞいて女子たちを見てみるがいいわ……!

その2 やっぱりですか!な大河ドラマ
青木るえかさん連載コラムの「テレビ健康診断」の、今週のタイトルは、

「NHKの狙いが透ける、イケメン揃いの『天地人』」

あーやっぱりねー……!と、内心うなずくわたし。信長とか謙信とか有名どころはもちろん、メジャーじゃない家臣たちにも、これでもかこれでもかというぐらいイケメンが配されている大河。なんだか登場人物たちがひっそりとイチャイチャしているらしい大河。コラムでは、「夏や年末、東京ビッグサイトで何千もの『天地人同人誌』が売られることをNHKは今から期待しているかのようだ」と指摘し、たびたび「同人誌女子の視線を意識したかのような」「ビッグサイト方面をいかにも賑わしそう」と突っ込んでいる。ははは、だって日本ホモ協会だもの!

コラムを読みながら、そうよねぇ……と思いつつ、でもさー……とも思う。さっきの「レキジョ」じゃないけど、すでにゲームで盛り上がっている現在、さらに役者のイメージが押し付けられたドラマをネタに、果たしてどのくらい、本ができるもんなのかしら? ゲームとドラマは別腹なのか、ゲームとドラマで相乗効果が生まれるのか……?

「マニアというのはけっこう気難しいもので、あからさまなエサを見せられたらそっぽを向くもんだ」として、「同人誌的人気が出るのは笹野高史の秀吉かもしれない」と締め括られているんだけど、秀吉ねぇ……。とりあえず、筆者がオヤジ萌えらしいことは窺えると思います。

“ちらほら目に付いた”とかいいながら、二つだけですね。ではもう一つ、今度は、盛大に「うーむ!?」と、なんか消化不良のモヤモヤを感じてしまったテレビ番組について。

その番組は深夜番組の「もしも」。「もしも今どきのオンナの園に入ったら…」というコンセプトで、わたしが見たときは、「40代女性タレント=元おにゃんこの新田恵利が、10代のオンナの園=腐女子サークルに入る」という実験が行われていた。

新田恵利も40代かぁ……と感慨に耽る。でも、10代オンナの園が腐女子サークルってのが、もひとつわからん……。

番組では、10代腐女子に連れられて、新田恵利が中野ブロードウェイで「腐女子ファッション」をコーディネートしてもらったり(そんなファッションがあったのね……)、まんだらけをのぞいてBL本を買ったり、ケイタイにデコレーションしてもらったり(ここらへんが10代な感じ)、10代腐女子のバイト先であるメイドカフェでメイドとして働いてみたりしていた。最後は、10代腐女子にプレゼントをして、仲良さそうに抱擁してお別れしてたけど――結局、だから何!? とちんぷんかんぷん。

そりゃ10代の腐女子も多いだろうけど、あれじゃあ、「おっかなびっくりのぞいてみたけど、腐女子ってやっぱりちょっと変わってるよね(ウチラとは違うわ)」という、これまでのいろんなテレビや雑誌での取り上げ方と、何ら変わりがない。そういうのは、ちょっと食傷気味。せっかく40代のタレントが登場するなら、30代以上の腐女子にガイドしてもらって、腐にハマってしまうポイントを探っていく、みたいな流れの方が、面白かったんじゃなかろうか。

しかし、まあ、ハンパにわかったような結論がつけられなかっただけ、マシともいえるのかもしれません。オタクカルチャーを取り上げるのって、難しい……。
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Tags: サブカル メディア フェミ? 腐女子

Comment 6

2009.02.16
Mon
22:33

まにまに #-

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こんばんは。
私も文春の記事(その2の方)を「へぇーそうなんだ!」と「え?そうなの?」が入り混じった思いで読みました。
なんだか言い当てているような、外しているよう微妙な記事でしたね。

これは私の勝手ななんとなくのイメージなのですが、男のオタクに対して世間の免疫ができてきた=飽きられてきたと同時に、女のオタクである腐女子に注目が行くようになった気がするんですけど、未だにその当事者(腐女子)以外の人から説得力のあるコメントや分析を聞いたことがないような気がして、そこはもう無理なんじゃないかとすら感じているんですけど、lucindaさんはどう思われますか?

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2009.02.16
Mon
23:01

lucinda #-

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>未だにその当事者(腐女子)以外の人から説得力のあるコメントや分析を聞いたことがないような気がして、
このあたり、難しいとこだと思います。例えば、「もしも」を検索すると出てくる「オタク女子研究」とか「腐女子の本懐」とかいった書籍は、女性オタクが執筆しているということなんですが(違ってたらすみません)、そういった書籍でも、「それはちがーう!」と思う女子オタクはたくさんいるわけです、難しいなぁ…と思うのです。

今回取り上げたものって……なんかこんな考えは偏っているかもしれませんが、週刊誌もテレビも、男性目線じゃないかなぁと、内心思いました。とくにテレビの方。週刊誌も、まあ読者は男性が多いと思うし、それに合わせて書かれてる感じはします。でもねぇー、じゃあ女性が作ったならいいのかっていうと……またこのレスの冒頭に戻ります(笑)。ほんっとーに、難しいなぁ…と、改めて思います。

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2009.02.17
Tue
23:05

まにまに #-

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lucindaさん、お返事ありがとうございました。
男目線で男の読者に向けて書かれているものは、当然だめだろうなと思っていたのですが、そうか、当事者のものでもちがうなというのがあるんですね。
やっぱり私の勝手なイメージだったんだなと思いました。
ほんと、難しいですね。

それからバウンド観ましたよ。
めちゃくちゃかっこよかったです!
私は特に最後の二人の会話にやられちゃいました。
あー、かっこよすぎてクラクラします。

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2009.02.18
Wed
01:50

lucinda #-

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まにまにさん、ありがとうございます。
当事者著作のものも、うーむ、読み手によって…なんて言い出したらキリないよなぁ…と考えるとしたら、突っ込みや調査が足りないといえるのかもしれません。女子オタクについては、まだまだこれからかもしれないけど、フェミニズムとかジェンダーとか、いろいろ絡められそうなのも、「難しーい!」となる一因のような気がします。

バウンド、よかったでしょよかったでしょ!?
もうねー、わたし、ほんと何回見ても飽きません。
最後の会話ね……ニヤリと笑う二人がクールですよねぇ……(ため息。

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2009.03.08
Sun
23:28

ヒトコ #hHr8eLEw

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「歴女」って、こちらを読ませていただくまで知りませんでした。
自分も大昔に大河ドラマなどの時代劇で歴史好きになったくちなので、
そんな風に歴史好きの女性が話題になってるなんて、今更な感じでした。

今夜の大河ではまた、NHKのあからさまな態度にもビックリでして、
こちらの記事にリンクを貼らせていただいて、書込みをしております。
またまた遅い反応で申し訳ありませんが、TBもさせていただきました。

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2009.03.09
Mon
18:39

lucinda #-

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ヒトコさん、コメントありがとうございます!
「歴女」、わたしもこの週刊誌以外に聞いたことがないのですが、やっぱり広く知られている言葉なんでしょうか……。でもわたしも、以前から歴史好き(浅いけど)なので、「今さら」って感じ、すごくあります。

今年の大河、実は最初の方、全然見てないんですよー!!
ヒトコさんの記事を読んで、「ええーッ!」と思ったことを、また書き込みしにうかがいます!

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