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Lムービーでオールナイト

 02,2009 23:01
2月1日、世界で初めて、同性愛者だと公表している女性が、アイスランドで首相に就任しましたね。しかもゲイじゃなくてレズビアンって……! 本当に歴史的な出来事だと思います。

さて金曜日、オールナイトで映画を見てきた。徹夜で映画鑑賞なんて、それでなくてもこのごろ、徹夜後の立ち直りの遅さに苦しんでいるのに……と思わないでもなかったが、どうしても諦めきれなかった。なぜって――

「バウンド」を映画館で見られるんだもの! おまけに、見逃した台湾映画「Tatoo~刺青~」も見られるなんて、超おトクとしか思えない。

今回出かけたのは、「L MOVIE ALL NIGHT(女性限定)」。「バウンド」のブルーレイ&DVD発売を記念し、レズビアンが大活躍する「バウンド」にちなんで、「Lの世界」(シーズン4 第1話)、「Tatoo~刺青~」、「マルホランド・ドライブ」といった作品が上映された。最初のうちは、「マルホランド・ドライブは以前見たから、これは寝ることにしよう」などと思っていたのに、見始めたら眠れなくて、結局すべてをしっかり鑑賞。わたしの横に座っていた若者たちが、上映中にしきりにおしゃべりしまくり、ケイタイチェックをちょこちょこしていたのがいただけなかったけど(お嬢さんたち、映画は静かに見ましょうよ……)、総体的には、とっても満足。

以下、それぞれの作品の感想をまとめました。
バウンド
監督・脚本・製作総指揮:アンディ&ラリー・ウォシャウスキー
出演:ジェニファー・ティリー、ジーナ・ガーション、ジョー・パントリアーノ 1997年 アメリカ
(作品紹介)5年の刑期を終えて出所し、マフィアのビアンキーニ一家の下で働くことになった泥棒のコーキー。彼女はシーザーの情婦ヴァイオレットと知り合い、女同士で恋に落ちる。ヴァイオレットはコーキーに、組織の金二百万ドルを奪い、ビアンキーニの息子のせいにして逃亡しようと持ちかけた。二人はまんまと金を奪うことに成功するのだが……。

これまでにも何度も「傑作!」と叫んできたけれど、実は映画館で見るのは初めて。いい加減、ストーリーはもうわかっているのに、何度見てもドキドキしてしまう。

ジーナ・ガーション演じるコーキーはもちろんカッコいいのだけど、ジェニファー・ティリー演じるヴァイオレットのしたたかさと賢さに、改めてシビれてきた。映画の最後辺りは、はっきりいってヴァイオレットとシーザーの戦いって感じだし――何より、見かけはタチなコーキーと、ネコなヴァイオレットだけど、二人の関係性は対等で、それが見ていて、すごく快感なのだ。
bnd.jpg
シーザーの後ろでコーキーを誘うヴァイオレット

比喩に満ちた描写と思わせぶりなセリフ、息詰まる展開に、脳みそを何箇所も刺激されるような気がする。そして今回、シーザーって実は何気にタフだなぁ……と妙に感心したのだった(徹夜で血塗れた金を洗って乾かし、マフィアのボスたち3人を殺害してバスルームに隠し、殺害を隠すために殺害場所の部屋を模様替えし、険悪な仲のジョニーの部屋を荒らし、コーキーと戦い、ヴァイオレットとマンションの中を追っかけこし……というのを、一日の間にやっていた)

Lの世界 シーズンⅣ 第1話
監督:ブロンウェン・ヒューズ、主な出演者:ジェニファー・ビールス 、 ローレル・ホロマン 、ミア・カーシュナー、キャサリン・メーニッヒ、レイシャ・ヘイリー 2007年 アメリカ
(作品紹介)最先端のカルチャーを発信し続けるハリウッドの中心ともいえるウエストハリウッドを舞台に、LAの今を描いたスタイリッシュ&エロティック・ドラマ!

わたしが見たことがあるのは、シーズンⅠの第1話のみ。当然、話はガンガン進んでいた。でも、見ていてまったくわからない!ということはなかったけど。

冒頭から、ひっきりなしに電話でしゃべり続けるキャラクターたちに圧倒される。よくそんなにしゃべることあるなぁ……。ポーカーの勝利のコツを恋愛のコツに喩えているのが巧い。相変わらずシェーンやベット、アリスはカッコいいのだが……やっぱりどこか、やおいくさいと思うんだよなぁ……。

Tatoo~刺青~
監督:ゼロ・チョウ  
出演:レイニー・ヤン、イザベラ・リョン 2007年 台湾
(作品紹介)強い憧れを抱いていた年上の女性、刺青師の竹子との再会を果たしたネットアイドルの女子高生ジェイド。二人はお互いの痛みを埋めるように惹きつけられていく。台湾のアイドル レイニー・ヤン、大女優へのステップを歩み続ける香港のイザベラ・リョン主演による女と女、女と男……様々な愛の形の物語。

刺青、同性愛、地震(恐らく1999年に起きた台湾大地震)による家族の喪失――ド耽美だ……! と心の中で叫んでしまった。

日本人と台湾人のハーフの竹子。目元が涼しくてスリムで、とってもステキなんだけど、どうも彼女が好きな人と愛し合うと、地震発生とか弟が記憶を失うとか顧客のチンピラが襲われるとか、不幸なことが起きているようで、ちょっといたたまれない感じ。いたたまれないといえば、明るく振る舞う故に孤独感が際立つようなジェイドの姿も相当、いたたまれなかったんだけどね。そうそう、ジェイドのレイニー・ヤンは、あややとソニンを足したような感じでとってもキュートでした。
tatoo.jpg
竹子の刺青が、ストーリーのカギにもなっている

ジェイドのネットを監視する警察官(彼はひどくどもって同僚たちにバカにされているのが、これまた切ない)が「好きだ」と告白した言葉を、ジェイドは竹子からの告白だと思い込む……というシチュエーションは、ネットの匿名性が生かされているようで印象的。

ラストは誰も幸せにならないのかと危ぶんでいたけど、なんとか希望が見えて何よりだ。明確に具体的に「幸せ」や「希望」を描かないところが、なんとなくアジアって感じだな。

マルホランド・ドライブ
監督:デヴィッド・リンチ 出演:ナオミ・ワッツ、ローラ・エレナ・ハリング、ジャスティン・セロウアン・ミラー 2001年 アメリカ・フランス
(作品紹介より)ある真夜中、マルホランド・ドライブで車の衝突事故が発生。ただ独り助かった黒髪の女は、ハリウッドの街までなんとか辿り着き、留守宅へ忍び込む。すると、そこは有名女優ルースの家だった。そして、直後にやってきたルースの姪ベティに見つかってしまう。ベティは、とっさにリタと名乗ったこの女を叔母の友人と思い込むが、すぐに見知らぬ他人であることを知った。何も思い出せないと打ち明けるリタ。手掛かりは大金と謎の青い鍵が入った彼女のバッグ。ベティは同情と好奇心から、リタの記憶を取り戻す手助けを買って出るのだが…。

これ、公開当時に見たときは、消化しきれない不可解さと、言いようのない恐怖に、もう頭がこんがらがりそうだったのだ。そして今回見直してみると――

「不条理」という言葉が何度も頭の中に浮かび上がった。冒頭のダンスシーン、まゆげがつながっている男の突然死、殺し屋のマヌケな後始末、謎のカウボーイや浮浪者、不気味なクラブ「シレンシオ」、何よりも記憶を失ったリタの正体と、途中からガラリと変わるストーリー。何一つ脈絡がないようで、実は少しずつ繋がっている。でも、1回見たぐらいじゃ、その繋がりは解き明かせないのだ! ――なので、帰ってからネタバレサイトを見てしまったんだけどね。

わたしは今回、ストーリーの途中で誰かが言っていた「幻」とか「夢」がキーワードなのかな、と思いつつ、ストーリーの前半か後半のどちらかが、虚構なのだと思ったのだが――どうやらネタバレサイトを見ると、前半はベティの妄想、後半は現実、ということみたいですね。

そうしてみると――女優への夢を抱いてハリウッドに来たダイアン(=ベティ)は夢破れ、しかも恋人のカミーラ(=リタ)にも手ひどく裏切られる。ダイアンはカミーラの殺害を依頼し、カミーラが亡くなったと知った後、自殺する――というストーリーということになり、それにアレとかアレとかアレとかが絡むのかと思うと、もう悲しくて悲しくて仕方ない。それにしても、カミーラ、アンタはひどい女だよ……ベティを振って人気映画監督と婚約したのはともかく、ほかの女優ともつきあってたなんて。
drive.jpg
こんなに仲良さそうだったのに妄想だったのね…

「Tatoo~刺青~」で耽美な世界に浸った後、「マルホランド・ドライブ」で悪夢に突き落とされたようで、夜通し起きて重い頭をさらに重くして、帰宅した。そうはいっても、「マルホランド・ドライブ」、やっぱりもう一度見て、ネタバレサイトを検証したくなってるんだけども。


まったく、久しぶりに映画を見たなぁ……。やっぱり映画は映画館で見るのがいい。クィア映画としては今後、個人的に、ジム・キャリーとユアン・マクレガーが恋人同士を演じる「I Love You Phillip Morris」が楽しみ。日本公開、するよね……!?
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Tags: クィア映画 レズビアン 同性愛 耽美

Comment - 4

2009.02.03
Tue
21:32

まにまに #-

URL

lucindaさん、こんばんは。
こんなオールナイト上映があったなんて知りませんでした。
いやでもオールナイトはきつい・・・lucindaさんすごいです!
「バウンド」は未見なので、今度レンタルしてみようと思います。

実は私は「Lの世界」の大ファンなのですが、やおいくさいですか!
興味津津!
もしよろしければ、どんなところがやおいくさいか教えていただけると
うれしいです。

編集 | 返信 | 
2009.02.05
Thu
14:49

lucinda #-

URL

まにまにさん、コメントありがとうございます。
レスが遅くなってすみません…!

案の定、オールナイトの後遺症に悩まされつつ、まあしかし、見てよかったなぁと思っています。「バウンド」はぜひ。クィアとかビアンとかいう括りじゃなくても、個人的ベスト10に入る作品です。

「Lの世界」は、見ると面白い…!と思うものの、諸事情できちんと見ていなく、たった2話(しかも別シーズン)でどうこういうのもあつかましいのですが……。よしながふみさんの対談集「あのひととここだけのおしゃべり」で繰り広げられていたやおいについての定義(?)「価値観の違う者同士でも、相手を認めている関係」が「Lの世界」からなんとなく漂ってくる感じがしたのと、あと、登場人物たちがお互いに対等であろうとしている、ような印象を受けたのとで、やおいくさい…と感じたのでした。まあ、シーズンを通してみてみれば、この印象は変わるかもしれませんけどね。

編集 | 返信 | 
2009.02.08
Sun
00:54

まにまに #-

URL

なるほど~、そういうことですか。
よしながさんの対談集にありましたね。
納得です。
ありがとうございました!

私はLの世界のそういう関係性が大好きです。
ちなみにシーズンを通して観てもやおいくささは健在ですよ!

編集 | 返信 | 
2009.02.09
Mon
23:00

lucinda #-

URL

まにまにさん、レスが遅くなってすみません。

シーズンを通して見てもやおいくさいんですかー!!
やっぱり、DVDレコーダーを手に入れたら見なくちゃ!

編集 | 返信 | 

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