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“あの頃”の耽美系

 11,2009 15:01
1992年のCREA「活字の力」の記事「耽美小説に溺れる」では、男同士の恋愛が織り込まれた小説も紹介されていた。例えば――

「海外篇」で、

●「フロント・ランナー」(パトリシア・ネル・ウォーレン)
●「悪童日記」(アゴタ・クリストフ)
●「遠い声 遠い部屋」(トルーマン・カポーティ)
●「蜘蛛女のキス」(マヌエル・プイグ)
●「おかしな奴が多すぎる」(トニー・フェンリー)

などなど19作品。このブログで以前レビューをアップした、「真夜中の相棒」(テリー・ホワイト)と、「モーリス」(E.M.フォスター)も取り上げられていた(「モーリス」のレビューは映画の方だけど)。でも1992年当時は、「真夜中の相棒」にも「モーリス」にも、あんまり気持ちが惹かれてなかったんだよなぁ……不思議だ。

「日本篇」では、

●「鍋の中」(村田喜代子)
●「華の碑」(杉本苑子)
●「愛の矢車草」(橋本治)
●「ナチュラルウーマン」(松浦理英子)
●「HAPPY BIRTHDAY」(比留間久夫)

などなど41作品。インタビュー記事が載っていた、長野まゆみ(「魚たちの離宮」)、榊原姿保美(「風花の舞」)、山藍紫姫子(「瑾□花(きんこんか))も紹介されている。ラインナップとしては、いわゆる純文学系の作家から娯楽文学系の作家まで、幅広く網羅しているんじゃないでしょうかね。

「日本篇」最後の辺りでは

●「炎の蜃気楼(ミラージュ)」(桑原水菜)

や、

●「天の華・地の風」(江森備)
●「瞳に星降る」(神崎春子)
●「テイク・ラブ」(野村史子)
●「間の楔」(吉原理恵子)
●「鼓ヶ淵」(三田菱子)

といった、BLで聞き覚えのある作家の名前を発見! ふと思ったのだけど、今、同じテーマ(耽美小説)で小説の紹介をするとしたら、BL作家は完全に別ジャンル作家として、ここでは取り上げられないかもしれませんね。

全60冊の中で、読んだことのある本は、9冊。1割ちょっとか……少ないなぁ。かといって、今、この中から読みたい作品がたくさんあるかというと……それも微妙なところだ。より読みやすくて、男同士が前面に出てエロもしっかりあって、おまけに概ねハッピーエンド、というBLで、現在は充足しているのかもしれない。

17年経って、何だか安きに流れているというか、欲求がストレートになっているというか――遠いところにきちゃったのかもねぇ、わたし――。

※陸上選手とコーチが主役らしい「フロント・ランナー」は、ちょっと読む気あり。見つけたら、直ちに手に入れるつもり。
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Comment - 2

2009.01.13
Tue
23:25

みっと #-

URL

lucindaさん こんばんは

1992年といえば私はジュネをぼちぼち卒業しかかっていた頃です。
商業誌で連載されていたこちら系の少女漫画は全て終わってしまい、
上記のような作品に手を出してみるも何だかしっくりこず(長野さんはずっと読んでいる)いわゆる耽美な世界はなんだかお腹一杯になってしまって
フェードアウトしてしまいました。最後まで読んでいたのは須和雪里さんや尾鮭あさみさんだったので、もう少し粘ってBL時代の到来を待っていれば
スムーズに移行できたかも・・。私にとってはBLこそ「こんなのが読みたかった~」だったのでした。

編集 | 返信 | 
2009.01.14
Wed
21:24

lucinda #-

URL

こんばんはー。

>1992年といえば私はジュネをぼちぼち卒業しかかっていた頃

CREAは、当時いくら尖っていたといってもヲタ系雑誌ではなかった……と考えると、そのCREAで耽美特集が組まれるということは、今みたいにまったくヲタカルチャーに掠っていないメディアが「腐女子」を取り上げるみたいな状況だったのかなぁ…と、ちょっと思いました。
わたしにとっても、当時の耽美系よりは、現在の(というとちょっと御幣があるかもですけど)BLの方が、「読みたかった物語」なんだと思います。
1992年当時、やおいにはハマってなかったけど、セクシャルマイノリティ関連の映画や小説はよく見てたんですけどねぇ……。

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