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2008年 MYベスト10~小説編~

 07,2009 16:08
さて、2008年lucinda的ベスト10 小説編。小説はコミックと違って、10作品に絞り込むのに、めちゃくちゃ悩みました。わたしの萌えやらツボやらを刺激してくれる作品が多かった――ということなのか、それとも、わたしが以前よりもねっちり読書を楽しんだということなのか――。

思い返せば昨年は、高尾理一さんにガッとハマってから、久我有加さん→杉原理生さん→高塔望生さんと、作家ハマりをしていたのでした。ハマった割りには、作品レビューを書いていないけど――でも一年で結構、遍歴しているものですね。

そんなハマった作家さんの作品はランクインしているのか? それでは小説ベスト10を発表します。こちらも長いので折りたたみます。

注:ここで取り上げた作品のレビューを過去にアップしている場合は、該当エントリーにリンクさせています。
第10位
お仕事ください! (音理 雄)
お仕事ください! (もえぎ文庫)お仕事ください! (もえぎ文庫)
音理 雄

学習研究社 2008-11-18
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年末読んだせいかもしれないけど、すごく印象深い作品。仕事に真摯に取り組む藤咲を応援したくなるのだ。元ヤクザで、みんなをメロメロにする黒川、カリスマ攻めだよなぁ……。主人公たちを取り巻く脇キャラも魅力的で、「人情を大切にする下町」的雰囲気がにじみ出ていたと思います。

第9位
獣の妻乞い (沙野 風結子)
獣の妻乞い (リンクスロマンス)獣の妻乞い (リンクスロマンス)
沙野 風結子

幻冬舎コミックス 2008-01
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獣姦モノ(?)の中では、ダントツよかったこの作品。ほかのブログでも評されていましたが、確かに沙野さんは、今もっともノッている作家の一人だと思う。獣として人工的に作られた飛月の哀しみと苦しみが、作品をドラマチックに盛り上げていたと思います。これ、今読んでもやっぱり、コミカライズされても面白くなりそうだと思うな。

第8位
幸村殿、艶にて候 4巻 (秋月こお)
幸村殿、艶にて候4 (キャラ文庫)幸村殿、艶にて候4 (キャラ文庫)
九號

徳間書店 2008-10-23
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これも秋にガッツリハマった作品。一気に1巻から読んじゃったもんね。奇想天外ではあるけど、シラけない、この絶妙なさじ加減。そしてしっかり、BL時代小説。登場人物が多いので、脇キャラ同士でいろいろとスピンオフが考えられそうなのも、ワクワクします。

第7位
恋の記憶 (杉原 理生)
恋の記憶 (SHYノベルズ)恋の記憶 (SHYノベルズ)
山田 ユギ

大洋図書 2008-12-11
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杉原作品は、「37℃」と迷ったけど、最後にちょっと前向きに歩き出そうとする、主人公の理也の姿に感じ入ったので、この作品をランクイン。恋について悩んでいるようで、実は、人との関係性について悩んでいるようにも思える深淵さは、杉原さんの持ち味のような気がします。

第6位
交渉人は疑わない (榎田 尤利)
交渉人は疑わない (SHYノベルズ)交渉人は疑わない (SHYノベルズ)
奈良 千春

大洋図書 2008-10-30
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今年の榎田作品は、「ビューティフル・プア」も好きなんだけど、読んでいると映像として頭に迫ってくるこの作品は、やっぱり別格なのかも。兵頭って、BLのヤクザらしく、それなりに羽振りはいいんだけど、なんだか妙に庶民的な印象だよなぁ……そういうところもウマい。丁寧語で攻めるのも効いているんでしょうかね。

第5位
埃まみれの甘いキス甘いからだ (萩野 シロ)
埃まみれの甘いキス甘いからだ (プラチナ文庫)埃まみれの甘いキス甘いからだ (プラチナ文庫)
萩野 シロ

プランタン出版 2008-03-10
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確かにわたしの好物のガテンもの、ではありますが、それにしても、仕事への誇りや、男の矜持、みたいなものがビシビシ伝わる展開は、そこらへんの甘ったるいBL作品なんかハナにも引っ掛からないほどのカッコよさ、でした。村川の懐の深さにシビれるわ……。萩野さん、小説=文字で、男くささを出せるBL作家の一人じゃないでしょうか。

第4位
ウミノツキ (いつき朔夜)
ウミノツキ (新書館ディアプラス文庫)ウミノツキ (新書館ディアプラス文庫)
いつき 朔夜

新書館 2008-03-10
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航海実験、というその設定と、タイ人留学生・アレンのミステリアスさが相まって、作品全体がロマンチックな雰囲気(それも過剰に甘すぎない)にまとまっていたと思います。海士の、アレンへの焦燥感は、読んでいるわたしもハラハラした……。願わくば、海士も北九州の方言をしゃべってくれていたらよかったんだけどなぁ……。

第3位
それは言わない約束だろう (久我 有加)
それは言わない約束だろう (新書館ディアプラス文庫)それは言わない約束だろう (新書館ディアプラス文庫)
久我 有加

新書館 2008-01-10
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久我さんの大阪弁は、むやみに乱暴じゃない。ちゃんと大阪で生活している息遣いが感じられる。方言モノで、しかもメジャーな方言・関西弁を使いながら、その雰囲気を出せるのはすごいんじゃないかと思います。この作品の、竜一の夢破れた悔しさや悲しさといったほろ苦い気持ちは、きっとオトナじゃないとわからない……!

第2位
うそつき (烏城 あきら)
うそつき (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫)うそつき (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫)
桃月 はるか

二見書房 2008-09-22
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烏城さんのBL作品には、どえらい金持ちとか高貴な出自とか、BL的ハデさはない。それどころか、キャラたちは毎日コツコツと働いてつましく生活しているぐらいなんだけど――貧乏くさくなく、ちゃんとキラッと光るBL作品になっているんだよなぁ……!と改めて感嘆した作品。主人公たちの、お互いへのひたむきな想いに、じんわりと心が温かくなります。「うそつき」って、昭和歌謡みたいなタイトルも、作品の雰囲気に合っているのでは? 関西弁なのもよかったのかもね。

第1位
薔薇色の人生 (木原 音瀬)
薔薇色の人生 (ビーボーイノベルズ)薔薇色の人生 (ビーボーイノベルズ)
木原 音瀬

リブレ出版 2008-07-18
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今年もヤられました、木原さんに。この作品は、本当に何度も読み返したほど好き。「美しいこと」もいいけど、木原作品にしては甘めでハッピーなこの作品に、安らぎを感じたのかも。この作品の登場人物たちも、BL的華やかさはありません。そもそもみんな美男じゃないし、百田の仕事なんて、デリヘルのマネージャーですから! こういう仕事をBLの主役に設定するのが、さすが木原さん。百田もロンちゃんも、そして甚呉も、どこかにいそう……と思わせる存在感なのも、“さすが”なのかもしれません。百田のロンちゃんへの一途な想い、ロンちゃんの百田への真剣な気持ちに、これも心があったかくなります。個人的には、甚呉センパイが好きなんだけどね。甚呉のスピンオフ、同人誌ででも出ないかしら……。


ベストランキング、どうにか10作品に絞ったものの、以下の4作品は、泣く泣くランキングから外した作品。わたしの気持ちとしては「10.2位」くらいの作品です。というか、全部10位にしてしまえばよかったのかもしれないけど、「ベスト10」の体裁を何とか保ちたかったの。

●デコイ (英田サキ)
●愛と混乱のレストラン (高遠 琉加)
殉情な愛人 (高塔 望生)
明日も愛してる (安芸 まくら)

「デコイ」は、わたしの読み込みが足りない感じで、じっくりと再読したい作品。一読して、もちろん、いい!と思った。思ったんだけど、あまりにその作品世界が深かった――「もうちょっと読み込みたい」と思っているのに、ランキングさせるのは、なんとなく作品に失礼だと思ったのでした。

「愛と混乱のレストラン」も、いよいよ佳境、これもものすごく続きを読みたい作品の一つ。内面的な葛藤を抱えている鷺沼と久我がどう歩み寄るのか!? ストーカーに対する柚木の消耗していく様子に、思わずこちらもドキドキした「殉情な愛人」、逆行性健忘症という病の苦しさや哀しみが、キャラを通して非常にリアリスティックに描かれていた「明日も愛している」も、やっぱりすごく印象的な作品なんだよなぁ……!

10.2位を含め、ベストに選んだ作品は、どれも主人公たちが、仕事を持っていたり、何かの使命を帯びて、大なり小なり奮闘しているのが特徴かも。コミックには、高校生モノが半分くらいあったのに、我ながら妙な棲み分けだな。

また、ランクインさせた作品のほとんどを、レビューにアップしている自分にちょっとビックリ。レビューを書くのって、実はけっこう難しいよなぁ……と思っているのだけど、それを乗り越えても書かずにはいられなかったのかと思うと、ランクインも当然なのかもしれません。

そして、ベストランキングには入れなかったけど――というか、これは別格だ!と思ったこの作品には、「特別賞」を進呈したいと思います。

特別賞
美男の達人 (小林 典雅)
美男の達人 (白泉社花丸文庫)美男の達人 (白泉社花丸文庫)
小林 典雅

白泉社 2008-06-19
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文字だらけだとか、いろいろ捻りすぎとか、こんなのBLじゃないとか、読み手の好き嫌いが分かれる小林作品かもしれないけれど――「明るくて読みでがあって読後感のいいラブコメ」は、貴重な存在。文字だらけ上等! 捻りすぎ最高! ムダに改行してばかりのスカスカな文章なんかク●クラエ! もっと典雅節を読みたいと、心の底から願ってやみません。

なお、「2008年発売」にこだわらなかったとしたら、

●「何でやねん!」(久我 有加)
●「G1トライアングル」(いつき 朔夜)
●「狼は蒼い月を抱く」(高塔 望生)
●「ご褒美はレースのあとで」(高尾 理一)

をランクインさせたことでしょう。この辺、2008年にハマった作家の作品ばかりですね。レビューはぼちぼちとあげていきたいと思います。

マンガも好きだけど、どっちかというと小説の方に、より萌えが動かされる“文字濡れ”タイプのわたし。今年もグッとくる作品に、出会えると思うと、楽しみで仕方ありません。まったく、どんな作品が読めるんだろうなぁ、2009年!
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Tags: 年末MYベスト

Comment 5

2009.01.10
Sat
23:01

みっと #-

URL

lucindaさん こんばんは!
コミックベスト5と合わせて読ませていただきました~。

なんと!コミック小説ともベスト1同じでした。(コミックは同率1位にヨネダコウさんの「どうしても触れたくない」がはいるんですけど)

「薔薇色の人生」はロンちゃんが「モモ」って呼びかける所が本当に好きで・・。あんな風に始まったのに、お互いを物凄く思い合ってる感じが伝わってきて本当に大好きな作品です。

コミックベスト5の方は全部持っているのですが小説のほうは、萩野 シロさん未読でしたので是非読んでみたいと思います。

今年も色々な作品に出会えると良いなぁと思っています。
それでは!

編集 | 返信 | 
2009.01.11
Sun
00:05

lucinda #-

URL

こんばんは~! コメントありがとうございます!

コミック、小説ともベスト1は同じでしたか! そうそう「どうしても触れたくない」、これも、もうちょっとちゃんと読みたいと思った作品だったのです。

>「薔薇色の人生」はロンちゃんが「モモ」って呼びかける所が本当に好きで・・
そうなんですよねー!! すごく愛が溢れていましたよね。あの感じに、安らぎを感じていたということかもしれません。萩野シロさんの作品もぜひ。
今年は、ガシガシ読んだら、しっかりレビューをアップするのが目標……。何かオススメがあったら、教えてくださいませ。

編集 | 返信 | 
2009.01.11
Sun
21:29

月読 #-

URL

こんばんは♪
おー!lucindaさんのベストだあ~♪
ワタシ去年はベスト10できるほど小説読んでないので参考になりました♪
ワタシは小説偏りすぎだし(爆)
考えたら「木原」と「たけうち」と「烏城」中心!(^^;)
でも「葉月物語」はあえて読んでないんですけどね~えへ。
「うそつき」はよかったですよね~♪

ワタシ「美男」読んだんですけどちょっと肩すかしな感じでした。てへ♪すみません。
でも、こういうふうに同じ小説読んでも意見が違ったりするのってすごく興味深いですよね♪

ワタシも「改行フェチ」なスカスカ文章はク♪クラエです♪
以前、ページ開けたら改行だらけで、これは・・詩?と真剣に考え込んだ小説があります。すごかったなあ・・・・・・・あれ(苦笑)




編集 | 返信 | 
2009.01.12
Mon
15:19

アラスカ #-

URL

未読箱に眠る作品もあるので、今後読むのが楽しみです。
音理雄さんは未読作家なのですが、読みがオンリー・ユーだと思ってイロモノ作家だと思い込んでいました。思い込みはいけませんね。
一位の木原さんのお話も大好きです。

あと、ブログをお引越しいたしましたので、お手数ですがリンクの変更をお願いいたします。
http://yosojinobl.blog43.fc2.com/

編集 | 返信 | 
2009.01.12
Mon
18:56

lucinda #-

URL

>月読さん
同じ作品を読んでも意見が違う興味深さ……そのとおりだと思います。「美男の達人」は、けっこう好き好きがあると思う……でも、「棒投げ橋…」は、もっとBLって感じですよ!<だから何。
たけうち作品、わたしは逆に積読が多いんですよ。今年はもっと読んでいこう……。

改行多いと、詩かよ!と突っ込みます、わたしも…。

>アラスカさん
お引越し、お疲れ様です!リンク変更も了解いたしました。

>音理雄さんは未読作家なのですが、読みがオンリー・ユーだと…
鋭い。音理さんの同人サークル名は、まさに「Only you」ですよ~!
今年は音理さんから作家読みしていくことになりそうです。こ、今年はハマった作家さんの作品は少しでも上げるのが、密かな目標です……。

編集 | 返信 | 

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