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三つ子の“萌え”は百までも?―「葉月物語」

 04,2009 03:57
5ヵ月ぶりに再会する友人chloeは、忙しいながらも元気そうだったのだが――いつもなら、わりとすぐにヲタ話で盛り上がるというのに、今年は、不況やお互いの来し方行く末について、ちょっとしんみりと話し合ってしまった。わたしたち、何と言っても20年以上のつきあいだものねぇ……どちらも未だに未婚でオタク・腐女子って、まったく、何の因果なんでしょう。ま、わたしが腐女子になっちゃったのは3年くらい前だけどさ。

しんみり口調のまま、chloeは言った。

「この前、友達とさ、やっぱり“陰性ツンデレ”って萌えるよね、って話したんだけどね」

――あら。しんみり口調で話すから、一瞬、萌え話だとは気づかなかったじゃないの。でもchloeは昨年、萌えキャラについて語っていたはずだ。確か――

「確かあんた、去年『困難に遭っても、前向きに生きようとするキャラに萌える』とかいってなかった?」
「うん、だから“陰性ツンデレ”っていっても、ネクラなのとか陰湿なのはダメなのよ。一見明るくても、実は辛い運命を背負っている――ってのにものすごく惹かれるの」
「で、なおかつツンデレがいい、と」
「んー……そうね。でもなんかツンデレじゃなくてもいい気がしてきた。そのキャラが主役じゃなくて脇役でもいいの。とにかく、ネクラじゃないけど辛い運命を背負っているキャラってのが好きなのよね」

――まあ、去年と言っていることにそれほど齟齬があるわけじゃない。そしてそんな「陰性ツンデレ」キャラが、chloeにとっては、最近では「電王」だったということなのね。

「そうそう。でもあれから新しい萌えが見つからないんだよねぇ」
「そうか……。わたしの萌えって、キャラじゃないんだけど、『大マジメなのに傍から見ると滑稽で、時にトンチキ』ってシチュエーションだなぁ……って、気づいたんだよね」
「ああ……。それってさ、『動物のお医者さん』みたいな感じじゃない?」

――そうだよ! chloeに指摘されるまで気づかなかったけど、確かにおっしゃる通り。「動物の…」は、連載を読んだ時から激ハマリで、久々に単行本をきちんきちんと買った作品だったっけ。そうか……わたし、10代のころからその辺り、変わってなかったのね……!

chloeが一体いつから「陰性ツンデレ」に萌えているのかは知らないが、これって、「三つ子の魂百まで」っていってもいいんじゃないかしら? そりゃ、性格じゃなくて“萌え”だけどさ。

そんなchloeとわたしの萌えが盛り込まれているように思われるのが、この作品だ。

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(あらすじより)「お金は貰うけど体はあげないよ」江戸の下町、さくら長屋で暮らすよろず屋・瑠璃は、生まれは高貴でありながら、あまりの美貌ゆえの将軍の寵愛が災いを招き城を追放された身だ。二度と城内へ上がらぬこと。仕官せぬこと。役者陰間にならぬこと。本名を名乗らぬこと。妻を娶らぬこと。それを条件に死罪を免れたのだ。そんな瑠璃を女と間違い一目で恋に落ちたのは侍・女池龍之進だ。純情一路、まっすぐな瞳で自分をみつめてくる龍之進に瑠璃の心は揺れる。だがそんな時、瑠璃を狙う新たな陰謀が!?笑いと涙の純情艶恋物語。

この作品、年末に読んで「……えらいもんを読んでしまった……」と思ったのだが――だって、上様がおネエなんですよ! あ、もちろん、身なりは女装していないんだけど、言葉遣いがねぇ……。それなのに、瑠璃に対しては攻めだったんだよね。オカマ攻めってやつでしょうか。えらいインパクトだったら!

それはともかく、瑠璃は辛い運命を背負いながらも現実に順応し、日々前向きに暮らしている(陰性ツンデレじゃない!?)

そしてそんな瑠璃を見初める侍・龍之進が、いいヤツなんだけどちょっとのんびりしていて抜けているため、マジメなのにどこかおかしい。龍之進とその父上の“塩まめ”を介したやりとりも、軽ーくトンチキ。父上がポーンと放った塩まめを、龍之進は口でキャッチするのだ。たとえ部屋を出て庭まで放られたとしても。まったく、ドリフのギャグじゃないんだから!

たけうち作品なので、エロもガッついていない、微エロ風味。なんかちょっと尻切れトンボな印象もあるにはあるけど――読後爽やかなのだ。

ちょっとchloe、どうかしらね、この作品? 瑠璃は“陰性ツンデレ”とはいい難いかしら? 「まじめだけど滑稽」路線は、イケてると思うんだけどなぁ……。
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Tags: たけうちりうと 石原理 真剣トンチキ

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