スポンサーサイト

 --,-- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

シュミじゃないんだ(三浦しをん)

 30,2008 04:08
グズグズしているうちに、あっという間に年末だ。冬コミだ。時間が経つのが早すぎる。とくに12月に入ってからは、マキが入っているんじゃないかと疑いたくなるほど早い。

いろいろ読み散らかした割りには、なんだかレビューの数が少ないような気がするけど――この本のレビューだけは、今年中にあげておきたいと思っていた。

シュミじゃないんだシュミじゃないんだ
三浦 しをん

新書館 2006-10
売り上げランキング : 39393
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

(あらすじより)ボーイズラブ漫画にまみれた日常。で、ボーイズラブ漫画って…ナニ!?新・直木賞作家による、愛してやまぬボーイズラブ漫画についてのエッセイ。書き下ろしBL小説「夏の思い出」を収録。

もう、腐女子のバイブル的作品じゃないでしょうか。いや、BLに親しむ手引書みたいな感じかしら?

ちょうどこの本を読んでいた頃は、仕事でヘロヘロになりつつあった頃で――帰りの電車(行きはラッシュで読書どころじゃなかった)でこれを読んで、必死で笑いを堪えるうちに気分が晴れ晴れとなって、ついでに紹介されているマンガを買いたくなる――という、精神的にはありがたいけど、財布的には悩ましい日々を送っていた。まったく、電車内でフキ出しそうになるのを、何度ガマンしたことか! 6~7月頃、妙に赤らんだ顔で眉間と口元に力を入れて読書していた女を見かけた方、もしかしたらそれはワタシだったかもしれません。

しをんさんのエッセーは、テンポがいいというだけでも気持ちがいいのに、現実と妄想シチュエーションを、シームレスにスムーズに行ったり来たりしながらBLマンガを実に魅力的に紹介されているのが心憎い。ちなみにわたしが実際に買っちゃったのは、リバの解説に唸った「成層圏の灯」シリーズ、「ブーメランヒゲ」がどうにも気になって仕方なかった「プライベート・ジムナスティックス」、繊細な心理描写が絶賛されていた「真夜中を駆けぬける」でしょうか。どれも好きな作品だ。

そんな「シュミじゃないんだ」の中で、特に強く印象に残っている箇所がある。それは13章の「神の降臨」。そう、新田祐克さんの「春抱き」について、友人とテンション高く語り合っている章。ちょうどこれを読み終わってからほどなくして、トレパク問題の大騒動を知ったのだけど、それについて検証サイトなどを見ながら、ふと思い出していたのは、

――そういえば、「シュミじゃないんだ」で、実際に放送されているテレビ番組に岩城や香藤が出演しているシーンや、実在の建物が忠実に描かれていることの驚きが綴られていたっけねぇ――

ということだった。

確かに春抱きの中では、見覚えのあるバラエティ番組やタレントの姿が登場していて――「うわぁ、古●さんだ…」「い●ともに出てる…!」などとびっくりしたのだが、「シュミ…」を読み終えて一連の問題を知った後は、

――新田さんの脳内では、岩城と香藤は完全に、“自分が生きている現実の世界”で、自分と同じように呼吸をし、泣いたり笑ったりしていたということだったのかなぁ――

と思ったものだ。「シュミ…」の中で、「神がかったネームとストーリー展開」と称えられていたからじゃないけれど、わたしの中では新田さんは、憑依した巫女のように、ありとあらゆる場所、場面に岩城と香藤の姿を見ていたのかも……というイメージができあがっている。当然ながら、何かに取り付かれている巫女は、周りは見えないわけで――。

トレパクは、もちろんよくない。こういう意見というか見解も含めて、マンガ界が今後、しっかり考えていかなくてはいけないことだと思う。

ただ個人的には――新田さんの作品は、ストーリー構成や進め方に思わず引き込まれてしまう独特の力があってものすごく面白かったし、やっぱり大好きだなぁ……と思うのだ。一連の問題がきちんと解決された暁には、また彼女の作品を読みたい……と願わずにはいられない。
関連記事

Tags: 三浦しをん 腐女子本 腐女子 新田祐克

Comment - 2

2009.08.29
Sat
04:32

藍色 #-

URL

こんばんは。
トラックバックさせていただきました。
この記事のトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。

編集 | 返信 | 
2009.08.31
Mon
14:18

lucinda #-

URL

トラバありがとうございます。
お返事が遅くなってすみませんでした。

編集 | 返信 | 

Latest Posts

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。