スポンサーサイト

 --,-- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

タンゴの男(岡田屋鉄蔵)

 05,2008 23:53
待ちに待っていた岡田屋鉄蔵さんの「タンゴの男」。

タンゴの男(メロメロコミックス) (mellow mellow COMICS)タンゴの男(メロメロコミックス) (mellow mellow COMICS)
岡田屋 鉄蔵

宙出版 2008-10-29
売り上げランキング :
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

タンゴの男と呼ばれながら、本当の情熱を知らぬままに踊り続けてきたダンサー・アンジー。ラテン人の母を持ちながら、祖父に引き取られ、今は日本人として暮らすヒロ。アンジーは出逢いのひと目から沸き立つような欲望をヒロに感じる。男にはまるで興味のないヒロだったが、懐かしい故郷を感じさせるアンジーの包容力に、戸惑いながらも、いつしか心と体を開いてゆく…。男が男を愛する時を情熱のタンゴに乗せて描いた、著者初めての作品集。描き下ろしも収録。

タンゴ――バンドネオンの哀愁を帯びた旋律。まるでセックスをしているような、とまでいわれる情熱的なダンス。複雑なステップ――わたしの持つ、そんな“タンゴ”のイメージがみごとに形になっている……! と、読んだ後に本気で思いました――。

期待通り、いやいや、期待以上の作品。

タンゴの音楽が聴こえてきそうな気もするし、アンジーとベネが、実際に目の前で踊り、お店のざわめきが聞こえるような気がすることもある。でも何よりも、ヒロの抱える悲しみ、怒り、孤独が、「タンゴ」のイメージそのものだなぁ……と思ったのだ。「タンゴの男」と呼ばれているのは、アンジーだけど、実はヒロこそが「タンゴの男」ということじゃ、なかろうか?

ヒロの過去を聞いた後のアンジーのモノローグが、とてつもなく素晴らしい。

「あの目(ヒロの目のこと)あれは移民の目。祖国を離れ異国にただひとり、逃げ場のない孤独の中、夢見ることも諦め、生きる為にすべてを受け入れた目。ヒロ、お前の目は、タンゴを作った男たちの目だ」(※句読点は管理人)

これ、どういう事情か、厳格な祖父母のもとで虐待されながら生活するしかなかったヒロの苦しみを端的に表現しているし、タンゴの成り立ちの一端も説明していて、ものすごく秀逸。

これがあるから、ヒロがアンジーに受け入れられた時、「よかったね~!」と感動できる。そして同時に、ヒロのそんな心の奥の苦しみや悲しみに気づいて慰めてやるアンジーの包容力に、心を動かされる、んじゃないかな。

色っぽいアンジーの表情もステキ。いや全般的に、キャラの表情に、細かな感情が表れているようなのがいい。やさしくてしっかり者らしいベネも好きなんだなぁ……。

なんだか、ずっと読み続けていたいような、ずっとこの作品世界に居続けたくなるような、そんなお話。このシリーズはこれで終わりなのかしら!? まだもっと、読みたいですよ!?

やっぱり岡田屋鉄蔵さんはいい! これまで読んだ雑誌掲載作品も同人誌も、個人的にどれもハズレなしだもの。これから、また単行本が出るといいなぁ……と心底願ってやみません。はい。
関連記事

Tags: 岡田屋鉄蔵 筋肉

Comment - 4

2008.11.07
Fri
21:00

月読 #-

URL

あ!

この人の作品、ビボ金に載ってましたよ!
やっぱり連載なので、まだ感想はなにも言えないんですが、骨太でした!いろんな意味で!
つまりちゃんと話になってるということなんですが、次回の展開が気になる作品ではありました。

編集 | 返信 | 
2008.11.08
Sat
07:45

lucinda #-

URL

あー、ますますビボ金が気になる……!
岡田屋さん、かなりオススメです。うーん、月読さんが近くにいらしたら、同人誌もすぐに読んでいただくのになぁ……。

編集 | 返信 | 
2008.12.01
Mon
23:11

あっこ #-

URL

今日読みました

すっごく面白かったです。ついコンビニからエクスパックで、近所の友人に、「コレ読んで!」と、送ってしまいました。胸毛が燃えました。40歳の主役の漫画なんてあまりないですよね、なかなかない設定で、最後のHシーンは男らしさがあふれ出ていて、鼻息が荒くなるのを通り越して、私は鼻血があふれ出てきそうになりました。あぁ・・・読み終えて半日たつのにいまだに世界観の中にどっぷりはまっています。強い余韻が残る本でした。うーん、今年一番よかった本かも?作者は男性だと思うんですけど、女性でも読むのに耐えられるつくり方をしていらして、女性キャラもしっかり立っているし、唯一ルビがふってないので、若干ほんの少しだけ「んん?」と読み返してみないと意味がわからないせりふとかありましたが、ぜんぜん許容範囲内です。アンジーの一人ダンスシーン、ヒロが部屋に入ってくるシーンが一番ドキッとしました。二番目は、アンジーのシャワーシーンかな。すごい本にめぐり合ってしまいました。。。幸せです。

編集 | 返信 | 
2008.12.02
Tue
15:12

lucinda #-

URL

コメントありがとうございます。幸せが伝わってきます(笑)。

鼻血があふれ出そうって!でも、それもわからなくはない、すごくセクシーなシーンでしたよね。岡田屋さんは男性ですが、カッチリと、でも今までとはまた違うBLの世界を作り上げているのは、すごいと思います。だから読後も、しばらく作品世界に浸っちゃうんでしょうね……。

編集 | 返信 | 

Latest Posts

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。