癒しの旅のドキドキ

 17,2008 16:56
祝日でも祭日でもない水・木にかけて、癒しの温泉旅行に行ってきた。vivian先輩と。

関わっているプロジェクトは違うけど、お互いに疲れ果てている今日このごろ。ゆっくり疲れを取りたいものよのう……ということで、人出が休日よりは少ないであろう平日をあえて設定。そして行き先として、近場で便利もいい箱根を選んだのだった。

「今の時期は、仙石原のススキ草原が見ごろらしいのよー! それに、旧街道の杉並木も歩きたいしー、関所の資料館も見たいしー」

とのたまうvivian先輩の希望を聞きながら、「うーむ、そんなにあちこち行ったら、“ゆっくり”できないんじゃないの?」と、密かに危惧していたわたしだが――。

いえいえ、日常生活に著しく不足している自然の景色を眺め、マイナスイオンを浴びるのは気持ちいい……! きっと脳内にはアルファ波がダクダクと流れていたに違いない。
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仙石原のススキ草原では、ススキが風にそよぐ音にウットリし、
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旧街道の杉並木では、マイナスイオンを存分に浴びてきた。すぐ横が国道1号線で車がビュンビュン走っていたけれど、絶対マイナスイオンは出ていたはず。

さて、大方の世間が仕事に明け暮れている中、温泉に浸かりまくってあちこち歩き、リラックス系ホルモンを垂れ流してきたわたしたちだが、道中1ヵ所だけ、アドレナリンがビリビリ流れた場所があった。それは、「箱根駅伝ミュージアム」。そう、箱根駅伝をテーマにしたミュージアムですよ! 往路のゴールおよび復路のスタート地点に建っているんですよ! 周辺には、石碑とかパネルが飾ってあり、まさに「箱根駅伝」ムードでいっぱい。
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駅伝ミュージアム入り口! のぼりは右側にもたくさん立ってます

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ほらね?

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駅伝の石碑。タスキとゴールテープがまぶしい

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石碑の裏側。「箱根駅伝」の「伝」の文字が欠けているのがちょっと悲しい

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そのそばにある、駅伝の歴史などを紹介するパネル。すぐ隣りが民家ってのが、なんだかのどかだ

箱根駅伝の歴史や、これまでの名シーンを紹介していることは、事前に知っていた。でも――過去の名シーンや名選手、最近のレースのダイジェストを映像で流しているなんて! ええ、この映像をじっくり見てしまったがために、わたしと先輩は、思わず2時間近くを、ミュージアムで過ごしてしまったのだ。

でもね――映像を見ていたカップルの男性は、次第に盛り上がってきて、「ああっ、そうそうこの時、あの●●(選手の名前)が走れなくなっちゃったんだよなぁ! 止まっちゃったんだよ!」「出たよ、“山の神”。ほんっと、すごいタフだよなぁ!」と感に堪えないように大きな独り言をつぶやき、カノジョらしい女性も、「わたしもこのシーン、覚えてる! リタイアしなかったんだよね!」と、まるでカレシに取り込まれたように、画面を見入っていたのが、ほほえましくもおかしい感じ。

初老の夫婦連れらしいカップルも、無言で食い入るように画面を見つめているし、気づけば、いつの間にか映像コーナーの入り口には人だかりが……それも、全員、画面に釘付け状態。

――みんな、駅伝が好きなんだね……と、内心微笑むわたしなのだった。もちろん、わたしもvivian先輩も、映像をかぶりつきで見ていたのは言うまでもない。わたしなんて、ちょっと涙ぐみそうになっちゃったよ。そして山の神やロボ、梅、さらには過去映像に登場するセコさんやタニグチさんを見つけるたびに、先輩と目を合わせてニヤっと笑っていたのだった。

「テレビで見ていてわからないのは、選手たちが走っているスピード。そして、坂道の斜度! これだけはねぇ、テレビじゃわかんないよねぇ!」と、説明してくれた、ミュージアム・スタッフのおじさん。「ほら、あの“山の神コーナー”のところ、床が坂道になっているでしょ? あれが、箱根の坂道の平均的な斜度なんだよ。あれを走るんだからね!」

たしかに、歴代の「山の神」(しかも上りと下りとで分かれている)コーナーの足元は坂道になっていたのだけど、そんな意味があったなんて。改めて歩いてみると、結構な角度。こんな道をあのスピードで走る選手たちって――想像すると、クラクラしそうだ。

現在は給水が認められているけど、認められていなかった当時は、意識が朦朧としている選手の首筋に焼酎を吹きかけて、意識を取り戻させていたんだとか。だからレース前には、一升瓶の焼酎を2本も用意していたらしい。

フンドシで走っていた時代は、レース中のポロリもあったらしい。

さらには、寒い中でのレースゆえ、用を足せなくなることもあるため、イチモツを真綿などでくるんで走ったりしていたらしい! 「下りの山の神」と称えられていたタニグチさんは、「レースの後は、自力でトイレにしゃがめないぐらい、体が強張ってるんです」とコメントを寄せていた。

――なぜそうまでして走るのか――なぜ彼らは、そこまでストイックに自分を追い込むのか――

「だからそれは、『タスキを渡すため』なんだよ!」 by vivian先輩

――そうか、やっぱりソコなんですね。いや、そうですよね、先輩! 実際、スタッフのおじさんも、「自分一人じゃない。仲間のために、チームのために、苦しくても選手は走るんです!」と、見学者に説明していたもんね。

「あー、わたし、ミュージアムはパネル展示だけかと思っていたんだけどさー。かなり楽しんだよねぇ」
「ええ、あれほど長居することになるとは思いませんでした。ついつい夢中になりましたね……」
「旧街道を予定通り歩けるのかなぁ、これから。まだ昼ご飯も食べてないもんねぇ」

ミュージアムを出た後、いささか時間をかけすぎたと振り返りつつも、駅伝選手を模した銅像を見つけ、すかさず写真を撮るわたしたち。反省? それってオイシイものデスカ?

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反省とは無縁に嬉々として撮影した、駅伝選手の碑。苦しそうな感じが、レースを想像させてヨシ!

その後も、バスで箱根の急坂を通ると、「ああ、こんな坂道を走るんだもんね、すごいよね」とか、「ここまで応援に来る人の熱意もすごいよね」などと、何かと駅伝に結び付けてうっとりしていたわたしたち。考えてみれば、軽い地どりをやっていたようなものですね、先輩。

今週末は、いよいよ箱根駅伝の予選会だものねぇ。ダイジェストだけでもしっかり見なくてはね!

#<付け足し>今回利用した乗り物
箱根乗物
「この時間帯なら、新しいロマンスカーに乗れるのよ!」と、もう7割ぐらいは“鉄子”なvivian先輩の希望により乗ったロマンスカーをはじめ、今回の旅行では、さまざまな乗り物に乗ってきた。左から、新しめな白いロマンスカー50000形VSE、登山鉄道、ケーブルカー、ロープウェー、海賊船(遊覧船)、ロマンスカー30000形EXE。50000形VSEの車掌さんは、観光案内や歴史紹介など、バスガイド顔負けの車内アナウンスを披露し、わたしたちをいたく喜ばせてくれたのだった。ちなみに、バスは撮影し忘れ。あんなに箱根駅伝を連想させてくれたというのにねぇ――。
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Tags: 駅伝

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