萌えというかツボというか―「教師も色々あるわけで」「夏時間」

 22,2008 23:26
アナタの“萌え”は!? と聞かれると、イマイチうまく説明できないのだけど、でもコレを読んだときは「あ、これはワタシの萌えだ」と気がついた。

教師も色々あるわけで (ビーボーイコミックス)教師も色々あるわけで (ビーボーイコミックス)
大和 名瀬

リブレ出版 2008-09-10
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(あらすじより)2年2組の子供たちに毎日毎日振り回されて、マジメだけがとりえの古森先生は凹み気味。隣の組の多岐川先生のスマートさに劣等感を抱いていたが、彼の悩みを偶然知ってしまい……。

雑誌に掲載されているのを読んだ時も、「ああ、すごくスキ!」と思ったんだけど、こうして1冊にまとまって読んでみると、好きさ加減がもうメモリMaxというか――はい、要するに、「キャラたちもストーリーも至極真面目なのに、全体の雰囲気が滑稽でトンチキ」っていう、アレです。

何しろ、主人公の古森先生も多岐川先生も、小学校の先生なのでマジメ一直線。どっちかというと、古森先生の方が石をぶつけても跳ね返ってきそうなほどカタブツな印象なのだけど、マジメに一生懸命考えて、多岐川先生を受け入れるところがナイス・ガイだ。

古森先生に比べたら、多岐川先生はちょっとだけ軟派なイメージかもしれないけど――いやいや、彼も相当マジメな人で、古森先生を傷つけない気遣いを忘れない。

小学校のセンセって、こんな感じだったかなぁ……なんだか記憶にある先生たちに比べたら、いつもスーツを着ていたり、プライベートでも丁寧語をしゃべったりと、二人はずいぶんクラシックなイメージ。だけど、そ・こ・が!「真剣なのにトンチキ風味」をうまーく醸し出すのに一役買っているともいえるんじゃなかろうか。

「俺は教師なのに…」「俺は教師ですから」と、やたらと「教師」という職のもとに矜持を保とう、正そうとする二人。その真剣さがおかしいから! あまり真剣なので、なんだかうっすらと「聖職」の文字が見えるような気がしたりして。でも――最近の不祥事を起こしまくっている教師たちに、爪のアカを煎じて飲ませてやってほしい情熱だ。

子どもたちがナマイキなのは大和名瀬さんの作品ではお約束なのかしら。ともかく、まだまだ続きが出るようなので、超楽しみ。ああ、真剣トンチキでわたしを萌えさせてちょうだい!

そしてこれは、“萌え”かというと、真剣トンチキよりは確信できないんだけど、ツボであることには間違いない。

夏時間夏時間
国枝 彩香

竹書房 2002-08-27
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(あらすじより)亡くなった母の遺品の中から出てきたのは未投函の手紙の束。夏休みに少年は宛名の男を訪ねて海辺の町にやってきた――。まるで一編の映画のように切なくて爽やかな印象を残す表題作他、コメディからシリアスまで著者の魅力を完全網羅した待望の「国枝彩香」初作品集!!

国枝彩香作品、なぜかコレは買ってなかった!と気づいて本日購入。短編集だが、この中の「神さまの言うとおり」「Sweet Little Devil」に読みながらニヤついていた。

20歳だけど、身長160cm、体重47kg、色白、ネコっ毛な、同性からも「カワイイ」と称される泉と、彼のアパートの隣人である、19歳で身長187cm、体重73kg、目つき悪くてヤ系の人にも間違えられそうな外見のテツヤが主人公。泉は、自分には望めない“男らしい”テツヤを羨ましく思っていたのだけど――。

実はテツヤ、外見とは裏腹に、料理好き・編み物好き・プリティ&ラブリーなものが好きな、「オトメン」だったのだ! テツヤは逆に泉のことを「カワイイ外見で羨ましい…」と思っているところが、切ないところ。泉のことを密かに想っていて、仲良くなって「友人以上恋人未満」となってからは、かいがいしく泉の世話を焼く姿がカワイイったらありゃしない。

今、花ゆめで連載中の「オトメン」も面白いけど、わたしとしては、テツヤぐらいの外見の男がオトメな方が、よりいっそう好みだなぁ……ツボといってもいい……そう、「マッチョだけどナイーブ、繊細」ってのも、わたしの萌えなのだ。あ、ということは、やっぱりこれも“萌え”なのか。

まあ、大抵のBLなら、テツヤ×泉だと思うのだが、実はテツヤ、最初から“受け”る気満々なのだった。そのシーンも、世間一般の先入観にとらわれている読者=泉を裏切る感じで、妙におかしい。しかもラスト、彼らが今後、ほんのりSMの世界へ足を踏み入れそうな気配を感じさせているのも面白い。

国枝彩香さんはウマいよなぁ……としみじみ思ってしまう。ほかの掲載作品はシリアス目なのだが、それはそれでやっぱり心にじーんと沁み入る。コメディもシリアスも、読んで満足。

あとがきで、「(泉&テツヤは)シリーズ化したいな~とひとりもくろんでいた」と書かれているのを読んで、「今からでも遅くないから、ぜひ!」と思ったのはいうまでもない。「受攻を間違えたのがいけなかったのでしょうか」とあるけど――ううん、間違ってないと思う。思うけど――最大公約数的好みとしては、やっぱりダメかしらね。

「真剣だけどトンチキ」「マッチョだけどナイーブ」って、見た目と中身のギャップに、ヨワイんだろうか、わたし?
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Tags: 大和名瀬 国枝彩香 真剣トンチキ 乙女男子 複数レビュー

Comment 2

2008.09.26
Fri
03:30

もと #4pDgvQA2

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夏時間に俄然興味が沸いてしまいましたww
実はこの方の、BLじゃない漫画が結構好きで、作者買いまでしてたのに、どうしてだかBLは一度も読破できた事がないんです。目がすべると言うか・・・不思議。
今度もう一度チャレンジしてみよう。

わたしもごっつい男が乙女の方が萌えるかも知れないと思いました。
それで思い出した、今それに近いリアルカップルに萌え萌えなんですよww
実は最近結構2ちゃんのホモ系スレに張り付いちゃってROMってるんですけど、最近のお気に入りに女装×ヘタレワンコカップルがいましてね・・・
あ、位置間違ってないですよ? 本当にそうなんですwww
最初は元々ずっとヘタレワンコの方が親友に2年以上片思いしてたんだけど、ある日突然その親友がものごっつかわいい女装で現れて、「あれ?もしかして男もいける?」と勘違いしてしまい、一気に気分が高まってしまってベロチューした事から始まったんですよw
なのに、いつの間にかかわいい女装のペースに巻き込まれた、今までバリタチだったはずのヘタレワンコがたまらんかわいいですww
事実はマジで小説より奇なりです(^^;

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2008.09.29
Mon
22:04

lucinda #-

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もとさん、レスが遅くなってごめんなさい!

ああん、もう、ぜひぜひ、国枝彩香作品、読んでくださーい!! あ、そうか、読破できないのか……ん、なんでだろう。

もとさんも、ごっつい男が乙女なのに萌えますか。仲間仲間!
取り上げられているのは、もとさんのブログでも紹介されているスレですかね…? うううん、じっくり腰を落ち着けて読みたいなぁ……。なんか、ホモ系スレとか、ブログとか、「これ、、、マジなんだろうか……」と思いながらも夢中になって読むもの、ありますよねぇ……。たしかに、事実は小説より奇なり、です。はい。

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