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これも女の本音がチラ見えか―「八王子姫」(海野幸)

 19,2008 23:51
小林典雅さんの作品がどれだけ好きか、新作がいかに良かったかは、前回の記事で叫んだつもりだけど――実はこんなキャンペーンが繰り広げられているので、ご紹介。

題して、「典雅なる一族・拡大増殖キャンペーン」。黒ニコさんのブログで展開中です。

「美男の達人」のレビューが、リンク先のブログでも取り上げられている……と書いたけど、このキャンペーンページには、その「ブログで取り上げられている記事」が集められている。なので、ココにいけば、典雅作品の記事を一挙に読めます。そして華麗なる典雅節に酔いしれるがいいよ! それにしても「華麗なる典雅」って、ゴージャスな字面だなぁ……。

さて、「美男の達人」は、女の本音が「美男塾」の講義内容として語られていたけれど、この作品も、ある意味「女の本音」を描いているような気がするなぁ……と思ったのだった。

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(あらすじより)姉に無理やり着せられたロリータ服姿を、バイト先の社員・樋崎に見られてしまった幸彦。とっさに口のきけない姉の友人・ユキを演じるが、会社では冷たい樋崎が気持ち悪いくらい優しく、ついには「君に恋をしました」と告白してきて!? その後もユキの正体を告げられぬまま樋崎とデートを重ねる幸彦は、彼の情熱に次第に惹かれていく。しかし、ユキとは違い、幸彦としての自分には相変わらず冷ややかで無関心な樋崎に寂しさを感じ始めて――。

どの辺が「女の本音」かというと――それは幸彦の姉のキャラ設定。彼女は時代錯誤で頭の固い祖父に「女は勉強なんぞしなくていい!」と言われて以来、「女だって男に負けない」ことを証明してきた人。都内トップの高校に入学、大学も主席で卒業、そして28歳にして、大手電器会社でチーフとして活躍している。くわえタバコで幸彦の着るロリータ服を作り、しかし自分は、フリフリフワフワヒラヒラな洋服など着ない。取引先(幸彦のバイト先)の男・恩田に「女性はくわえタバコなんかしない方が…」と言われると、メラメラと反撃の体制を図り始める。

「女だって男に負けない」と必死で頑張るところも、ある意味「女の本音」なのだが――こういう姉だって、弟の幸彦には慕われ、やけに物分りのよい恩田みたいな男に一途に愛され、だんだん変わっていく。つまり、大概の男性からは「可愛げのない」「手ごわい」女性であろう姉のことを、理解し、気にかけてくれる男がいる――その状況も、「女の本音」っぽいなぁ……と思ったのだった。あ、これはある意味、「女の羨望」かもしれない。

姉は恐らく、恩田と幸せになるだろう。しかし主人公の幸彦は、樋崎が「好きだ」といってくれた気持ちを喜びながらも、不安な気持ちをぬぐいきれない。「樋崎は、女装していない俺に興味がないのではないか。女装している俺の方が好きなんじゃないか……」と。

――ま、それは幸彦の杞憂に終わるんですけどね。

かなり乙女な幸彦を、ぐいぐい引っ張る樋崎。「君も甘え方を知らない」「いくらでも甘やかしてあげる」って、こういうセリフはBLではよく見かけるけれど、この作品では、シスコンな幸彦相手に、けっこうドンピシャなシチュエーションで使われているような気がする。実はここも、「女の本音(というか羨望)」が描かれているような……。

BLは女性のファンタジーであろうことは間違いないと思うけど、「美男の達人」ともども、こうも具体的にわかりやすく「女の本音(あるいは羨望、望み)」が読んでいて伝わり、かつ「しらじらしくて萎えちゃう……」てなことにならない作品も珍しいかもしれない……と思ったのだった。一歩間違えれば、理屈っぽくて鼻白みそうだけども。
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Tags: 海野幸 ユキムラ 女装 フェミ?

Comment - 2

2008.07.22
Tue
10:56

アラスカ #-

URL

本は未読ですが、lucindaさんの分析は、わかるわ~、という感じです。

可愛くて従順で守ってあげたくなるような弱々しさのある女が男性ウケがいい、という刷り込みを女性なら多少されています。でも社会人として仕事をしていたら、少しは気が強くて、相応の自己主張も出来なきゃ生きていけませんよ。

そういう男好みを演じれない、不器用な自分を好きになって欲しいなあ~って、やっぱり女の願望ですね。

編集 | 返信 | 
2008.07.23
Wed
00:06

lucinda #-

URL

そうそう、まさに!

>男好みを演じれない、不器用な自分を好きになって欲しいなあ~って、やっぱり女の願望ですね

ファンタジーの一つだよなぁ…と個人的には思います。そういうところををこそ、美男塾で学んでほしいなぁ…なんてね(笑)

編集 | 返信 | 

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