ソレが運命ならきっとアレも

 07,2008 01:22
新たな職場は、けっこうオヤジ率が高い。だけど、当初の見積り(?)よりは、若干少ない。

――ま、いずれにしても、男性の割合が高い職場なことは間違いない。そして、同じ日に異動してきた新ボス(50代前半・男)と、さらにその上のボスとなるチーフ(40代半ば・男)とともに飲みに行ったその場所で、彼らには共通の趣味があることがわかった。

それは、馬。競馬だ。しかも、「馬は人生だ」とまで言い切り、競馬場を本籍地にしてしまったほどの入れ込みよう。

馬といえば、わたしは最近、BL経由で激しく興味を抱いてはいるけれど、歴代の名馬や騎手の名前などは知らないことばかり。そりゃ、オグリキャップとかディープインパクトは知ってるけど、それがどんな種類で何歳で、何のレースが有名で……なんてことは、全然わからない。だが、おっさん2人は、嬉々として馬で大盛り上がり。

チーフ「いやぁ、ボク、もう20年以上前ですけど、ダスゲニーって馬が好きでねぇ」
ボス「あっ、ダスゲニー!? えーっ、チーフがダスゲニーをご存知なんて、嬉しいなぁ! ボクも好きでしたねぇ。あの差し脚が、ね。ボクはもともと、差し馬や追い込み馬が好きなんですよ」
チーフ「わかるなぁ。ほら、 ”天才少女ダスゲニー”は、もう1滴でも雨が降ると、走る気をなくしちゃうっていうとこがまた……」
ボス「そうでしたよねぇ。いやぁ、しかしチーフからダスゲニーが好きだという言葉を聞いて、今日はもう、ボクは感動ですよ。もしこれが、オグリキャップだったりしたら、こんな感動は味わえなかったと思うなぁ」

――全然わかりまへん。ただただ、ポカンと聞いていたわたし――。時折、ボスたちは何かに気がついたように、「あ、天才少女ってのは、ダスゲニーのニックネームなんだよ」「ダスゲニーって、ドイツ語で天才って意味なんだけどね」などと解説して下さったが、それにしても2人ともが、ほろ酔いのせいか頬をやや上気させ、うっとりとしたまなざしをしてしゃべっているのを見ながら、

――どうしてこう、わたしの周りには、過激に何かにハマり込む人ばかりなのか――

と、内心首を傾げていたのだった。まるでわたし自身の、ナニゴトにつけても飽きっぽい性質を、周りが補完しているみたいじゃないか。

うーん……確かにわたしは今、馬に興味を持っているけど、なんなんでしょうね、この廻り合せ。かつてやおいに興味を持ち始めた頃にvivian先輩がいたのが思い出されるなぁ……。もしかして、これも運命!? いやでも、興味津々なのは、ギャンブルよりも、馬や競走馬を取り巻くシステムだから!

ところで、ボスたちの馬談義を聞きながら、ふと、

収集癖がある人でギャンブラーってあまりいない

というmiriam先輩の言葉を思い出し、馬の余韻に浸っているボスたちに、何かコレクションしているものはあるのか聞いてみた。が、2人とも

「うーん、そういわれてみれば、ないなぁ……」

と、これまた同じような返事が返ってきたのだった。

「そういうlucindaは、何か興味のあるものはないの?」
「ここ数年、ボーイズラブにハマってます。”腐女子”って言葉、お聞きになったことありますか? わりとちょこちょこ取り上げられている言葉なんですけど、この世界がまた、深いんですよ!」

――などとは、もちろん答えられるはずはない。ちょっと申し訳なさそうなフリをして

「うーん、とくにないんですよね……。本とか映画は好きですけど」

と答えておいたのだった。

ああ、別に堂々とBLにハマっていると言いたいわけじゃない。でも仕事で、「趣味は?」「興味のあるものは?」と聞かれるたび、ここで一席ぶてたらいいのになぁ……とも思うのだ。

ま、そうやって堂々と明朗快活に言えないからこそ、わたしにしては珍しく、飽きもせずにより深くハマっているのかもね。
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Comment 2

2008.03.09
Sun
02:45

ぴよこ #-

URL

>ま、そうやって堂々と明朗快活に言えないからこそ、わたしにしては珍しく、飽きもせずにより深くハマっているのかもね。

秘密の喜びってありますよねぇ。。。
日中はビニールの袋でくるくる巻きに隠して、
夜中にこっそりひとりで読むから、やおい同人誌がより楽しいのかもしれません。

でも、フツウ(?)のブログを書きながら、
ここでちょっと筆を滑らせてみたい…という欲求を感じることもあり、心は千々に乱れます。
そっちの水は甘いんですよね…?

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2008.03.10
Mon
01:22

lucinda #-

URL

かなり甘いですよ。でも、出費が増えるという点では苦いというかしょっぱいかもしれませんが(笑)。

そう、周りに腐女子だとカミングアウトしていない限り、表のブログでは、同人誌の楽しさは触れられないですよね。なんかぴよこさんの欲求が、ちょっと想像できます。わたしは、腐女友達やこのブログでしゃべれなかったら、きっと悶々としてただろうなぁ……と思う今日このごろ。

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