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先月の作家買い3

 30,2008 15:02
先月は、日頃作家買いしている作家さんの新刊が、歳末大サービスとばかりに、これでもかというほど出たのだけど――中旬以降のものはすべて今月買ってしまったため、12月の作家買い作品は3タイトルという少なさ。その貴重な3タイトルは以下の通り。

■秀香穂里「個人教授」
■志水ゆき「是 6巻」
■鹿乃しうこ「P.B.B.(新装版)」1~2巻

どれも悪くなかったけど、印象的だったのは、「是」だなぁ……。

是-ZE- 6 (6) (ディアプラスコミックス)是-ZE- 6 (6) (ディアプラスコミックス)
志水 ゆき

新書館 2007-12
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私は貴方を愛した。私を見ない、貴方を―。隆成が弟のようにかわいがっている少年・洋次が重傷を負った。隆成はひとり、家まで送り届けなかった自分を責める。傍らの守夜をおきざりにしたまま―。言霊を使うことを頑なに拒み、紙様である守夜を拒む隆成のために守夜ができるただひとつのこととは……!?

言霊師と、言霊師が受けたダメージを身代わりに引き受ける紙様のカップル(? ※同性同士オンリー)。各巻ごとにさまざまなカップルが登場するけど、今回は、隆成と守夜。隆成は自分の言葉で母親を殺してしまったと自らを責め、「言霊師」という能力そのものを忌み嫌っている。それゆえ、紙様の守夜を受け入れようとしない。

5巻で、「……そしてどーなる!?」という終わり方をしていたため、読むのが待ちきれなかった6巻。洋次を襲った理不尽さに怒り、隆成はとうとう言霊を使ってしまうのだけど、一方で言霊を使った自分を許せず、かけよった守夜に、息絶え絶えに「傷は治さなくていい」と告げる。その時の守夜の絶望感と、それでも何とか隆成を助けようとする必死さが――やっぱりこのストーリーのクライマックスでしょうか。

隆成の抱える、母親への罪悪感や後悔の気持ちもわかる。でも、守夜の、どうやっても隆成に受け入れてもらえない焦燥と絶望、そしてその果てに「白紙」(紙様の死)を選ぶ姿に、グッときてしまった。

――まあ、守夜があわや白紙に……という寸前に隆成が守夜を助けるのだけども。

このカップリングは、受け攻めがはっきりわからなかったのだけど、隆成が受けだったんですねぇ……。ああ、なるほどねぇ……と感心してしまったけど、別に隆成が攻めでも、それはそれでアリな気がする。でも巻末の2人の「初夜」を読むと、やっぱり隆成が受けで収まってるかな。

守夜×隆成のほかに、懐かしい雷蔵×紺、近衛×琴葉のストーリーも収録。てか、近衛×琴葉は次巻につながる前フリなんだけどね。でもまあ、あいかわらずヘタレワンコの雷蔵が可愛かった。そしてちょっと大胆になっている紺くんの成長ぶりに、おおっ!と思ったのだった。

2007年は4月頃まで、怒涛の勢いで新作が出ていた秀さん。一呼吸置いて、年内とどめの新作、だったのかしら。

個人教授 (ガッシュ文庫)個人教授 (ガッシュ文庫)
秀 香穂里

海王社 2007-11
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有名塾講師の俊一は、かつての同級生の弟・育美の家庭教師をすることになった。しかし育美は、俊一が高校時代、育美の兄に性欲の捌け口にされていたことを知っていた。育美の荒々しい愛撫に翻弄される俊一。育美の執着に戸惑いながらも、俊一は以前同級生に抱かれた時、育美に見られていたことで歪んだ快感を覚えたことを思い出し…。

俊一と育美、2人の関係に執着していたのは育美だとばかり思っていたら――ラストで新事実発生。そうか……俊一、高校時代から育美を狙っていたのね……。このラストの俊一のモノローグを読むと、一瞬、「じゃあ、育美は俊一の手の中で踊らされただけ?」と、疑問を感じそうになるのだけど、ままま、なんだかんだいって2人はお互いを求め合っていたってことよね!? と、一応、納得できる、かな。

最終的に、愛し合う(というか、求め合う?)がゆえに仕事も家族も、すべて失って孤立してしまった俊一と育美。でもなんだか、読後感が悲惨な感じじゃない。冷静に考えたら「この先どうする、俊一!? 育美!?」と思わないでもないのだが、なんだか幸せそうなのが不思議な感じ。2人が愛し合っているとわかっているせいなのかしら。育美の兄・祐介が、あまりにひどい男だから、同情心がわかないせいなのかしら。――個人的には、基本的にネアカな秀さんの作品ならではの持ち味も影響してるかなぁ……という気がしないでもない。

そして最後に、新装版で出た「P.B.B.」。

P.B.B. 1 (1) (ビーボーイコミックス)P.B.B. 1 (1) (ビーボーイコミックス)
鹿乃 しうこ

リブレ出版 2007-12-01
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P.B.B. 2 (2) (ビーボーイコミックス)P.B.B. 2 (2) (ビーボーイコミックス)
鹿乃 しうこ

リブレ出版 2007-12-01
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表紙が変わってます。シルバーのせいか、爽やかな感じになってます。書き下ろしは、忍の母の元恋人・タクちゃんの四コマ。

この作品はもちろん、この作品に関連した作品(「GATENなアイツ」「Punch ↑」)も本当に大好き。これまで何度か、好きさ加減をここで書いてきたので、感想は割愛します。そうそう、2月には、「P.B.B.」3巻が出るのだ。たーのーしーみー!! 長く続いてほしい作品(シリーズ)の新刊が出ると、やっぱり嬉しいもんですね。
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Tags: 志水ゆき 秀香穂里 鹿乃しうこ やまかみ梨由 作家買い ガテン系BL

Comment 2

2008.02.01
Fri
10:18

もと #4pDgvQA2

URL

質問質問!!
P.B.Bの1巻には、「ガテンなあいつに収まったまま放置されちゃった、二人のお初は収録されてましたか!?
それ、入ってるなら買おうかなぁという気になってます。
ぜひ教えてください。
3巻出るのか~! 楽しみだな。
てか、この二人の話、まだ続いてたのかな? それともまさか、スピンオフのスピンオフの、方向音痴建築家の話になってるのかな?
このシリーズは、どれも好きなので、それでもいいんですけどね。

編集 | 返信 | 
2008.02.01
Fri
11:23

lucinda #-

URL

はい、2人のお初は、1巻の冒頭に収録されてます! 「Punch」に収録されていたハネムーンは入ってませんが……ままま、しかし、1巻は、順番どおり読めるって感じですよ。
3巻の収録内容には、「浴衣デー」と書いてあったので、もしかしたら、フロクの小冊子に載ってたものかもしれませんが…いずれにしても楽しみですよねー。

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