一年がキッチリ終わるまで待て

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左サイドバーの「2007年わたしのベスト5」、設置したのは今月初めだったのだけど、その時、「ちょっと時期的に早かったかな…」と思わないでもなかった。

――でもそんなこといったらキリがないし…――

そう、あとからあとから新刊は出てくるし、「2007年のベスト」なんて、個人的には年末特有のトピックスに思えるので、できれば2007年内に設置しておきたい。そんな気持ちが働いたのだけれど――。

やっぱりねぇ……年末に向けて発売される新刊を待つべきだったと思う今日このごろ。「是―ZE―」の6巻を読んで、よりいっそうその思いを強くしたんですけどね。これからまたいろいろ新刊が出るし――。いや、現在取り上げている「ベスト5」は、やっぱり好きな作品なんですよ? でもね、あとからあとから出てくる新刊がいいと、これも入れたかったなぁ……と思うわけです。そもそも、「ベスト5」がムリだったのか――いやいや、来年は、キッチリ一年が終わるのを待って、ベストを発表しようと思うのだった。


ところで、「2007年わたしのベスト5」は、2007年に発行された作品を基準にして選んだのだけど、もしこれが今年発行されていたなら、絶対選んだのにー!……と思う作品がこれ。

聞こえない声 HertZシリーズ聞こえない声 HertZシリーズ
京山 あつき

大洋図書 2006-11-01
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野球部に所属する今井は、一生懸命で不器用な後輩・引田が気になっていた。緊張すると人を睨みつけるような顔になる引田。そんな引田がかわいくてしょうがない。おまえはこんなに色っぽいのに 気づいたのは俺だけ――。面倒見のいい先輩として接しながらも、心の中では引田の裸の体を触りたいと思っていて…

気になっていながらも、なんとなく手を出しそびれていたこの作品、かりんこさんのレビューを読んで決心がついて読んでみたのだけど。

めちゃくちゃイイ! 今井(攻め)と引田(受け)、両方の気持ちが丹念に描かれていて、そこらへんの少女マンガなんかメじゃないほど、胸にキュンキュン迫ってくる!

小柄で、緊張すると特に怒っているように見える引田。野球部の先輩で人気者の今井に、部活後の練習を持ちかけたり、練習後に一人でボールを一つひとつ磨いたり、野球に対して一生懸命でとてもけなげなのだけど、見かけが不器用でぶっきらぼうなので、誰もそこに気付かない。でも、今井は気が付いてしまった。そして、引田のことをカワイイ、色っぽいと思うようになってしまう。

今井がキスをしたり体を触ったりしても、戸惑ってパニくってしまう引田の様子が、本当に可愛い。そして、無理やりキスしながら「ああ…こいつ、俺にさからえねぇ…」と気付き、それ以上進まなかった今井もいじらしい。そんな二人の気持ちが動く様子や会話が、「青春」って感じ。ピュアって感じ。

絵柄が独特で――強引に分類すれば、西田東さんと同じ、BLにしては地味な感じ。たしかに登場したばかりの引田はブサイク。でもストーリーが進むにつれて、ものすごく可愛く魅力的に見えてくるのだ。ほぼキスどまりのエロなしだけど、これでいいの! これで十分満足なの!――と思える。

年末になって、また気になる作家さんができてしまった――やっぱり一年が終わるまで、気が抜けないわ――。
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