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今月の表紙買い10/閑雅なスプーン、元彼カレ

 30,2007 14:26
あっという間に過ぎていった今月。「お!」と思う表紙を今回はあまり見つけられず、表紙買いは2冊。バカスカ買った本の内訳は、今ごろになって買い集めている新田祐克さんのホストシリーズや、砂原糖子さんやたけうちりうとさんのシリーズもの。……シリーズものや巻数の多いものを買うと、それだけで満足する傾向アリだな。

閑雅なスプーン (スーパービーボーイコミックス)閑雅なスプーン (スーパービーボーイコミックス)
池 玲文

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エリートサラリーマン・大宮義章の、優雅で静かな生活をぶち壊しているのは、高校からの腐れ縁で居候のカスミ。恋人じゃないけれど、カラダの関係だけはある二人。そんなある日、突然、猫のようにカスミがいなくなった! 義章は最初はせいせいしていたものの、徐々にカスミの行方が気になりだして…!?

池玲文さん。名前は知っていたし、作品に興味もあったのに、どういうわけか読んだことがなかった。ゲイコミっぽい作品も描いてらして、絵柄の雰囲気が全然違うところなんて、ものすごくそそられていたのに。

そしてこの作品。今秋・冬に流行の紫がシックな印象。それにしても、なぜアマゾンでは表紙画像がないんだ? …というわけで、表紙画像はこんな感じ。
07192982.jpg


画像ではカバーの色が黒っぽく見えるけど、本当は紫。右側のカスミが来ているジャケットの紫よりは濃い紫なのだ。紫ってとても難しい色の一つだと思うのだけど、この紫は、タイトルの「閑雅」という言葉にピッタリな、ちょっとリッチで上品なイメージの色味。

そう、義章は若くして専務の役職に就くエリートサラリーマン。美人秘書はついているわ、高そうなマンションに住んでいるわ、高そうな服を着ているわ、見るからにリッチな感じ。おまけに背も高くて二枚目。もうなんだか、BL攻め様の王道を驀進している。

対する受けのカスミは、顔は美しいけど、凶暴でワガママなスタイリスト。おまけによく食べることといったら。義章の料理がうまいというそれだけの理由で、仕事から帰ったばかりの義章に夕食を作らせたりするのだけど……なんだか憎めない。

それはなぜか……と思うに、腐れ縁とはいいながらも、お互いに想いあっていることが読んでいてわかるからかも。義章は、生真面目にカスミとの関係にケジメをつけたがったり、ワガママなカスミがいないと気力がなくなったりしてカワイイ。高校時代のカスミも、当時から凶暴とはいえ、年上の彼女とつきあう義章を切なく眺めたりして、ちょっぴりいじらしい。最後、同性婚をあげてしまう展開には驚いたけれども。

思わず吹き出したところが2ヵ所。まず最初は、プロポーズした義章に戸惑ったカスミが、ソウルトレイン風な仮装をするシーン。具体的にいうと、アフロヘアのカツラに、サングラス、ヒゲ、体にピタピタのシャツ+パンツでおまけにヘソ出し。仕事から帰って、いきなりこんな男が目の前に現れたら、そりゃあギョッとするでしょうよ。

もう一つは、カスミがウェディングドレスを着ているシーン。これがまた、男の体に着せられているため、どんなに顔がきれいだという設定でもどこか笑える。しかもアメスリっぽいデザインのドレスって、まるでI●KOさんみたいだから!

実は、一番気に入っているのは、オマケマンガかも。義章の美人秘書が、義章とカスミの結婚パーティーに出席した後、上司である義章について

「受けだと思っていた専務がバリタチだったなんて…」

と落ち込むシーン。美人秘書が夫子持ちだったことも意外だったけども、実は萌え視線で義章を見ていたんですね――ウフフ。

元彼カレ元彼カレ
玉木 ゆら

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神谷透、27歳。職業・恋愛小説家。だが現実の恋愛は上手くいかない。元カレの風景カメラマン・岩越は透に黙って2年もかかる海外撮影に行くような男。そして今カレのエリートサラリーマン・柏崎は女との浮気をくり返している。ある日、柏崎の浮気現場に遭遇した透が怒りながら自宅へ帰ると、帰国した岩越が現れる。そこへ透を追いかけてきた柏崎がやってきて…!?

あ、今ごろ気がついたけど、この表紙も紫がきれいに使われていますね。

この本は、タイトルの不思議さに惹かれて買ってしまった作品。もちろん、表紙絵も悪くないと思った。背表紙のあらすじを読んで、どうやら三角関係らしいとわかってはいたけど――読んでみると、ある意味キャラたちの関係は、三角関係でなければ成り立たないように思えた。

なにしろ、受けの透は恋人とケンカして自分の気持ちをぶつけるくせに、どうしようもないほど優柔不断ですからね。恋人への怒りやグチを抱えていても、完全に思い切れない。

その透の恋人は、「ただの遊びだ」と悪びれもせず、女性との浮気を繰り返し続けるエリートサラリーマン・柏崎と、仕事が入ったとたん、いきなり連絡が途絶えるカメラマン・岩越。どちらも透のことを愛していると言い、透を手放そうとしないくせに、やっぱり女性との浮気はやめず、仕事を優先させる。うーん、わたしとしては、カメラマンの岩越はどうやらフリーのようだし、彼が仕事を優先させるのは生きていくためには仕方ない気がするので、この最悪な条件のどっちかを選ぶなら、岩越かなぁと思うけどね。

ともかく、透、岩越、柏崎、3人が3人とも、決してパーフェクトな人間として描かれていない。どうにかした方がいいんじゃないかと思える欠点がクッキリと打ち出されているのが面白いところ。だからこそ、彼らの三角関係はそれで完結している気がする。もし仮に、透がどちらかを選んだとしても、読んでいる方が、「あんた、ホントにそっちでいいの!?」と突っ込みを入れたくなりそう。

現実には、そんな関係は奇跡のようなもんだと思うけどね。BLが見せてくれるファンタジーだね。
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Tags: 池玲文 玉木ゆら やしきゆかり 表紙買い

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