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強き者―カミングアウト済みの腐女子

 08,2007 23:45
友人・sallyから、引っ越すことになったと、メールが来た。もともと、同じ沿線上に住んでいるのではあるが、sallyの引越しにより、わたしの新自宅と彼女の新居とは、徒歩10分ほどとなり、結果的に「ご近所さん」になる予定。

sallyは、わたしの周りの腐女子の中でも、夫を始めとした周囲にカミングアウト済みという、珍しい腐女子。それゆえきっと、引越しの際の荷造りに、わたしのような「腐の本をカモフラージュしなくては!」的状況に追い込まれないであろうとは思っていた。思ってはいたが……。

「あ、lucinda、ボーイズラブが好きなら、『三千世界の鴉を殺し』は絶対好きだと思うのよ!? あれ、わたし、1巻を貸してたよね!?」
「あ、借りてる……でもファンタジーかなぁと思って読んでなくて……」(ちょっと小声)
「いや、ボーイズラブが好きなら、絶対好きだって! ムラムラ妄想がわくと思うのよ! 引越しが落ち着いたら、続編もすぐ貸せるから!」

――sally……明るく笑顔でカツゼツよく「ボーイズラブ」を連呼しないでくれないか……しかも、顔馴染みの焼き鳥屋で……。

その間、sally夫は微苦笑しながら妻の言動を見守っていた。お店の人は、「聞いていない」風だった――ああ、わたし、自意識過剰ですか!?

いや、別にわたしがBL好きだと知られるのはいいんですよ、慣れないけど。でも、屈託があるのも間違いないのだ。それは、

――わたしは隠れ腐女子を自認しているのに――
――BLを誤解している人がいたら、わたしのことも変な風に誤解されそうで、なんかヤだ――

といった気持ちがあるからだと思う。

「ちょっと、sally、最近本は買ってないとかいってたけど、引越し先にBL本は持っていくの?」

などと、ささやかな反撃を試みてみたわたしだが、

「もちろん、本は全部持ってくわよ? わたしが何年、この趣味に浸かってると思ってるの?」

何を今さら的真面目な回答に、敗北感をまざまざと実感してきたのだった。

「問題は同人誌なのよ。処分するべきかどうしようか……でも売れないじゃない?」と言うsallyに、「……まんだらけとかオタク系のショップなら売れるよ。でも、一気に売って、あとで『やっぱり持っとくんだった』って後悔したって、vi…いや、友達が言ってた」と、お知らせしておいた。いえ、sallyはvivian先輩が腐女子だとは知らないのでね(vivian先輩はsallyが腐女子なことを一目で見抜いてるけど)。

――カミングアウト済みの腐女子は強いよ。だって、同居相手がわかっているなら、ほかに隠す必然性なんてあまりないもの……それでも、引越し業者など外部には隠す、という腐女子もいるかもしれないけれども――。

sallyの腐女子的未来は安泰そうだ。
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