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恋愛という宗教

 18,2007 23:15
先日レビューをアップした、「あのひととここだけのおしゃべり」の中に、幾度か登場するとても気になるフレーズがある。

いや、気になるというより、思わず膝を打ちたくなるようなというか、胸のつかえがとれたようなというか、目からウロコが落ちたようなというか。とにかく、なんらかの感慨に浸ったことは間違いない。

そのフレーズは、「恋愛という宗教」。「少なくとも日本とアメリカにおいては最大の宗教は恋愛だから」(P89)という発言が、とくにグッときた。

――これまで、「恋愛体質」の意味に頭を捻り続け、友人たちの恋愛話に内心退屈し、雑誌の恋愛関係特集を呆然と見つめ、男女間の恋愛(しかない)小説やマンガや映画に物足りなさを感じていた自分の気持ちを、こんなに簡潔に説明できる言葉がほかにあるだろうか。<あくまで個人的な感想です。

うーん、今まで冗談めかして「非恋愛体質」などと自分のことをいっていたけれど、まさにわたしは恋愛という宗教に入れない人間なんだろうなぁと思ったのだった。

同時に、セクシュアルマイノリティのコミュニティやサークルにちょっと足を踏み入れつつも、「…語るべき恋愛の話はない…」と思いながら結局足が遠のいてしまう理由のひとつでもあるような気がした。

いや、同性が好きだと思ったからセクシュアルマイノリティだと気付いたわけだし、セクシュアルマイノリティだからこそ、愛する人についての悩みを、同じセクシュアリティの人たちと話し合いたくなるのは当たり前のことなのだ。だけどしかし、自分に話せるものがあまりないと、そこに入りづらい気がしてしまう。なにしろ職場など社会や親兄弟との関わり方、みたいな話題だと食いつきが違いますから。

でも、ゲイやビアン、バイといったキャラクターが登場する小説やマンガ、映画だと、大抵恋愛モノ――というのは、ある意味、世間一般的に「恋愛こそ大切」という意識が横たわっているからじゃなかろうか。

恋愛こそ大切=男女で愛し合うってステキ=いや、同性同士で愛し合うのだってステキだ

という風に。もしかして、恋愛という宗教がこれほど大きくなかったら、ゲイやビアン、バイたちが登場する小説、マンガ、映画は、恋愛モノばかりじゃないかもしれないと思ったりして。――あまりにひねくれた考え方だと思うけど。

そうしてみると、「きのう何食べた?」は、やっぱり画期的なマンガだと思うなぁ……恋愛がメインじゃないもの。先月の、DVに苦しむ男性の話は読んでてジーンとしたなぁ…。

恋愛という宗教に入れないセクシュアルマイノリティは、さらにマイノリティなのかしら――。
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Tags: メディア 非モテ セクマイ

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