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今月の表紙買い8/件の黒猫、氷蝕~十年目に告げる愛、俺たちのステップ

 26,2007 20:40
実質的には、「先月の表紙買い」。しかも俺ステ以外は引越しの際に売っ払ったというこの事実。でもでも、たしかに表紙や紹介文に惹かれて買ったことは間違いない。

件の黒猫件の黒猫
水上 シン

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鼠族に襲われ負傷した猫族の御曹司・真夜を助けたのは書生の裕次郎だった。猫の色香に欲望を抑えるのに精一杯の裕次郎。猫族にとって命より大事な厄除の鈴を裕次郎が拾った事を知った真夜は?

いかにもマロな感じの、狐をイメージさせる絵柄に惹かれて購入。手前の少年の黒いガクランとの対比もきれい――って、ガクランじゃないかもしれないけど。

人間だけでなく、猫や狐、鼠も登場し、時間軸も幅があってちょっとナゾな世界。ストーリー上の「現在」も、昭和30年代頃までっぽいレトロな雰囲気だ。設定は面白いと思う。思うけど――サラサラっと脳を横切っていった感じ。

その代わり、トンチキなシーンがちょこちょこあって、もしかしたらそのせいで、ストーリーは脳を横切っていったのかもしれないと思わないでもない。えーっと、たとえば触手ならぬ、鼠の尻尾が真夜を襲うところとか。同性同士でも人間と人外種族(猫族とか狐神とか)の間には子どもが出来ることとか。うーん、たとえ人外の生き物だとしても、同性同士で子どもができるっていう設定は、なんか違和感が残るなぁ……思わぬところで自分の保守的さを実感。

氷蝕~十年目に告げる愛~ (SHYノベルス151)氷蝕~十年目に告げる愛~ (SHYノベルス151)
桜木 ライカ 実相寺 紫子

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キスがへたくそな男娼・直之が本田と知り合って、今年で十年になる。本田の下の名前も知らなければ過去も知らない。そして、本田が自分のことをどう思っているのかは踏み込んではいけない領域だった。なぜなら本田は直之に客を紹介する男で、直之は本田に紹介された男と寝る男だったから。曖昧なふたりの関係が、この冬、大きな変化を迎えることに!?

これは表紙よりもまず、出版社サイトの紹介を読んだのが興味を持ったきっかけ。しかもわざわざ「18歳以上推奨、アダルト・ラブ」などと書かれていて、そんなにヤバいのか――と思ったのだけど。

――ええ、ま、ある意味ヤバいかもしれません。近親相姦(記憶が正しければ血は半分繋がっていたような…違っていたらスミマセン)はあるし、拉致監禁やSMチックなショウのシーンもあるし。でもなんだか個人的には、そういったシーンは残酷ではあるけどエロくなかった。そしてミもフタもなく言ってしまえば、直之と本田は、どちらも自分の気持ちを相手に伝えられないおバカさんで、とっとと伝えていれば、直之がひどい思いをすることも、本田が思い悩むこともなかっただろうに…という感じ。とくに本田、キミだよ、キミ!

直之を取り巻く家庭環境や高校時代の事件は、直之があまりに可哀そうだと思ったけれど――でも、そうはいっても、いくら罪悪感があったとはいえ、弟との関係を受け入れるってのが、ちょっと釈然としない感じ。ましてや、あまりよく思っていない男娼仲間の誘いにのるというのも――まあ、ストーリーを追っていれば、直之がそれを受け入れた理由が説明されているんですけどね。でもなんだか、安易な印象を抱いてしまったのだった。

とはいえ、最初から最後まですんなり読めたので、きっと筆力のある作家さんなのだと思う。ほかのも読んでみるべきかも。

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闇金融の取立屋をしていた和磨左近と、葬儀屋でアルバイトをしていた相楽右京。ひょんな事故で出会った二人がいきなりお笑いコンビ「ドリーマーズ」を結成。偶然にも住む世界の違う二人が出会い、まったく経験もコネもないまま「お笑いの道」を目指すのだが。

買ってから知ったのだけど、これ、ドラマCDのコミカライズだったんですね。CDは現在、4巻まで出ている模様。

いかにも青春モノっぽい雰囲気な表紙。そして「キャラクター原案:タカツキノボル」という表示を読んで、フラフラとレジに持っていってしまった。タカツキノボルさんの絵、きれいなのはもちろんだけど、超個人的に、BLの王道的雰囲気が感じられて好きなのだ。

そしてストーリーもポンポンとリズムよく進んでいく。左近と右京が舞台に立つ経緯なんて、いかにもマンガっぽい設定ではあるのだけど、なぜか読んでいて2人を応援したくなってしまう。1巻ということで、まだまだストーリーのほんの序の口だけ描かれている印象だが、左近と右京はもちろん、人気落語家・叶家夢児と、落語界の重鎮・叶家夢蔵の実子・霧島翔との関係も、気になってしまう。

公式サイトを見ると、CDでは「ヒーローS」や「三国同盟」「アベ&コベ」など、面白そうなキャラたちが多数登場しているらしい。CDはどうにも苦手なので、コミックで追っていきたい――と思った、ちょっとこれから期待の作品。

――さてと、来月は、正真正銘「今月の表紙買い」をアップできるといいのだけど。
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Tags: 水上シン 桜木ライカ 実相寺紫子 六月十三 表紙買い 複数レビュー

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