侵食(萩野シロ)

 02,2007 15:55
ちょっと前から個人的に要注目な萩野シロさんの新作書き下ろし。

浸食 (B-BOY SLASH NOVELS)浸食 (B-BOY SLASH NOVELS)
萩野 シロ

リブレ出版 2007-07
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幸村会の西垣は、御曹司・槙野から人捜しを依頼される。その裏に潜む厄介さを理由に無下にあしらう西垣を、槙野は無理やり陵辱した。槙野から与えられる溶けてしまいそうな愉悦と陶酔。西垣は次第に、槙野が欲しい、ただそれだけの本能に喰われていくのだが――。

萩野さんの作品を読むのは、ネット連載も含めてこれで4作目。先に読んだ作品がどれも建築業界や建設現場が舞台だったのだけど、この作品は建築業界を離れて御曹司×ヤクザ。珍しいヤクザ受けだ。

槙野が御曹司という雰囲気や納得性みたいなものがあまり感じられなかったのが、惜しい。
いきなり槙野が西垣にムラムラくる説得力が足りないように思えたのが、惜しい。

――のではあるのだけど、読んだ後、なんとなく心に残る感じなのだ。西垣が、依頼された人捜しをなぜ厄介がるのか、なぜ依頼主を憎み嫌っているのかが、最後のクライマックスまで読まないとわからないのだが、そこに行き着くまでが、ちょっとロードムービーっぽい。そして、西垣、槙野、西垣の親友で幸村会の幹部・幸村、幸村会の構成員・比佐野、中国マフィアの間で行われる駆け引きややりとりが、香港映画のマフィアものみたいにすごく男っぽい雰囲気でイイ。前作の建築業界モノも、かなり男っぽい雰囲気だったので、これは萩野さんのカラーなんでしょうね、きっと。

miriam先輩をはじめ、あちこちのレビューでも書かれているけど、そうね、たしかに幸村と比佐野の関係、どこかで読みたい。だって、比佐野×幸村の可能性アリ、みたいだし。もちろん槙野と西垣が、脇で登場してくれるのなら言うことナシだな。
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Tags: 萩野シロ 桜城やや 警検麻ヤ

Comment 2

2007.08.04
Sat
23:04

miriam #SFo5/nok

URL

御曹司

そうなんです、槙野が御曹司である意味があまりわからないんですよね。むしろ俺の力で成り上がったぜ、くらいの心意気の攻だったらかっこいいのになあ~。まあ萩野さんが書く作品って基本的に受のほうが超強くて男らしい性格なんですけどね(笑)
幸村と比佐野、気になりますよね。もちろん幸村受で。幸村超ツンデレ…!

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2007.08.05
Sun
17:23

lucinda #-

URL

うーむ、たしかに、「受けが超強くて男らしい」! さすが鋭いなぁ。でもそういう受けをうまーくあしらう攻めは、包容力のある、別の意味で男らしい男なんでしょうね。
幸村受け、読・み・た・い…!

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