アンケート結果発表4/恋愛ドラマに関心はないけれど

 02,2007 13:59
結果発表も終盤に近づいてまいりました。長ーい結果発表が続いていますが、あともう少しおつきあいください。

やおい・BLにハマってしまった人は――とくに30代以上でハマった人は、甘ーい恋愛モノの少女マンガだけでなく、恋愛ドラマも「ケッ…」てな感じであまり興味がないのではないか――。そんな予測のもとに設置した質問「恋愛ドラマは好きですか?」。全体の回答は、下のような結果になったのだった。
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「どちらでもない」が半数を占めるこの結果。ああ…なんてテンションの低い……。ただ、「好き」と「嫌い」の比率に大きな差がないことが、ちょっと意外だった。なんとなく、コメントの盛り上がりぶりから、もっと「嫌い」が多いようなイメージを抱いていたのだ。

しかし――。「なんかさー、この結果を見ると、F1層を狙って作られているドラマって何なのかって思っちゃうわよね」と、この結果を見たvivian先輩が言った。うーむ、たしかにおっしゃるとおり。購買力のあるF1層(20~34歳の女性)が、放送業界で重要視されているのはよく耳にする。それなら、F1層と、ついでに今回、回答率の高かったF2層(35~49歳女性)に絞って結果を見てみよう。
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年代が上がるにつれ、「嫌い」の比率は減っているけど、かといって、「好き」の比率が増えているわけではない。ではF2層はというと――
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こちらはF1層に比べて、「好き」の比率が若干少なめで、「嫌い」の比率が多めになっている。何にせよ、「21~25歳」をのぞいては、「好き」の比率は全体の2割前後。腐女子においては、「恋愛ドラマ……別にどうでもいいや……」的スタンスが感じられる。そうすると――あくまでも仮定の話だけど、もしもF1層に占める腐女子の割合が高くなればなるだけ、なんだか放送業界の目論見は空回りしているということか――いやいや、ありえないですけどね。

だけどそんな腐女子たちにも、好きなドラマはちゃんとある。どんなドラマが好きなのか、回答数の多かったものトップ10に絞って紹介(※有効回答数122)。

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「ER」がトップ。わたしもこのドラマは好きでねぇ……でも、最近のものは、メンツがガラッと変わっちゃって、そういえばあまり見ていない。「踊る大走査線」、これ、世間一般的にも人気の高いドラマだけど、腐女子たちも大好きみたい。そしてここでも人気の勢いを感じるのが「のだめカンタービレ」。でもこの作品、主役キャラの関係がやおい的だという見方もあるようなので、腐女子たちの支持が高いのも当然なのかもしれない。「相棒シリーズ」、今度映画化されますね。

それにしてもこのラインナップ――わりと、「ひたすら甘い恋純愛ラブロマンス」という雰囲気のものがないような気がする。わたしは見てなかった「ロングバケーション」は、そのあたり、どうなんだろう。でも「フレンズ」とか「ダーマ&グレッグ」は、恋愛は絡んでいても家族や仕事や友人らが濃く深く関わってきたり、コメディテイストだったりするので、ひたすら恋愛感情や恋愛関係だけを追っている感じがしない。

ランキングは、国内ドラマと海外ドラマが、ちょうど半分ずつ占めている。けっこうみなさん、海外ドラマを見ているということですね。そこで、国内ドラマと海外ドラマ、それぞれ回答数の多かったものを見てみよう。まず国内ドラマ。
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「愛してると言ってくれ」、これはけっこう純愛ドラマなイメージなんだけど、障害を乗り越えて関係を築いていくところがよかったのかしら…。唯一の時代劇「鬼平犯科帖」がまぶしい。わたしも大好きだったなぁ…。こうしてみると、なんとなく、本当になんとなくだけど、男優さんの出演比率が高めのドラマが多い気が……それはただ単に、わたしが腐った邪な眼差しで見ているせいでしょうか……。

次に海外ドラマはこんな結果。
drama_int.jpg

アメドラ強いですね。というより、海外ドラマといえばアメリカのものが中心なので仕方ないのだろうけど、あれほど世間をにぎわせた韓流ドラマは1件しか挙がっていなかった。韓流ドラマというと、「純愛」=ラブオンリーなイメージ。そのあたりが、腐女子の琴線にあまり響かないのだろうか。アメリカのドラマは、女性もガシガシ働いている設定&男性と時に意見を戦わせながら働いているシーンが多い、というのも、腐女子たちの心を捉えているような気がする。

さて。それではいよいよ、最後の質問「あなたがBLで惹かれるところはどんなところですか?」の結果を見てみよう。

自由回答で文字数制限がなかったため、中には1000文字近く書いてくださった方もいて、回答して下さったみなさんの思いに圧倒されてしまった。いや、できることなら、一人ひとり会って話を聞きたくなるほど、内容も「なるほどねぇ」「わかるわぁ」「そうだよねぇ」と興味深いものばかり。

そして回答を読んでいるうち、「惹かれているところ」にいくつかの傾向があるように思え、11の項目にまとめてみた。

【ファンタジー】…ファンタジーとして楽しめる
【客観的立場】…キャラに自分自身を投影させずに楽しめる
【現実逃避・癒し】…束の間、現実を忘れて楽しめる
【結婚・生殖無関係、生々しくない】…男女と違い生々しい現実的なところがなくてよい
【純愛・お前だからこそ】…純愛さと、「お前だから好きなんだ」というアピールがよい
【障害・葛藤】…障害や葛藤のある関係を、キャラたちが乗り越えていくところがよい
【対等・緊張感】…キャラ同士の関係が対等で緊張感のあるところがよい
【「男」】…設定が、まず男同士であるというところがよい
【エロ】…エロがあるところがよい
【不明】…なぜ惹かれるのか自分でもわからない
【その他】…上記以外

回答内容を読み、個人的解釈ではあるのだけど上の項目リに分け、どの項目が一番多かったのかを見てみると、こんな結果になった。
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「ファンタジー」が多かったものの、他項目よりもものすごく突出しているわけではない。「その他」を除いて、項目間に大きな差がないのが興味深い。

回答内容によっては、一つの回答の中に、当てはまる項目が2つ存在するものもある。そこで、回答を読んで、一番力を入れて書かれていると思われるものを「第一の理由」とし、項目の割合を調べてみると――
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今度は「ファンタジー」が頭一つ分、抜けた感じ。しかし、総合的結果と結果が微妙に異なっているのが興味深い。「純愛・お前だからこそ」「客観的立場」「現実逃避・癒し」といった、総合結果ではわりと多め(とはいえ大した差はないけども)だった項目は、必ずしも「第一の理由」として挙げられているわけではない、ということだ。

では、すべての項目を、年代別で比較してみるとどうなるのか。
miryoku_tosi.jpg


表示の関係でリサイズしたため、ちょっと文字が読みづらいかもしれませんが――グラフは、各年代ごとに、各項目がどんな割合を占めているのかをパーセンテージで表したもの。回答者数の数にもよるのだが、色の数が多いほど、たくさんの項目があてはまるということになる。

色の数とその割合がそれぞれ拮抗しているように見えるのは、「36~40歳」。たしかに回答者数も多かったが、ほぼ同じ回答者数だった「31~35歳」に比べると、「突出した項目」が見当たらない。

しかし、年齢別・項目別に、あれこれデータを見てみたのだが、はっきりと、「この項目は年代が上にいくほど増える」とか、「この項目はある年代より下には見当たらない」などといった特徴は見出せなかった。その中で、ちょっとだけ「おおっ!」と思ったのが、「男」。この項目、25歳以下の年代の回答には、どういうわけか見当たらないのだ(「55~60歳」の回答にも見当たらない)。ちなみに、「男」の項目に占める年代の比率はこんな感じ。
miryoku_otoko.jpg


なぜ25歳以下の回答には見当たらないのか。なぜ26歳以上の回答には必ず該当するものがあるのか――。「設定が男同士である」ことに「惹かれる」ということは、逆にいえば、「男×女」「女同士」だと惹かれない、萎える、ということでもある。「男」が第一の理由にあてはまる回答は12件あったのだが、このうち4件に、もう一つあてはまる項目があり、それは「純愛・お前だからこそ」(2件)「結婚・生殖無関係、生々しくない」「現実逃避・癒し」だった。純愛っぷりも「男同士」だからいいのであって、「男×女」では生々しくなって、ちょっと興醒めしてしまう。「男同士」だからこそ現実逃避も思いっきりできる――なんて理由が想像できるような。だけど、「26歳以上の年代からあてはまると」いうことは、恋愛にシビアに、現実的になっていくことに呼応しているという見方は、ちょっと穿ちすぎかしら。

さて、自由回答の一部を紹介したいのですが、ここまででもすでにかなり長くなっているので、いったんここで終了し、改めて紹介することにします。しかし、アンケート結果の発表は、これで終了とさせていただきます。

アンケート始めるきっかけとなった予測

1)恋愛ドラマにあまり興味がない
2)マンガも恋愛モノではないものにハマる傾向があり、少年マンガもわりと読んでいた
3)子どもの頃からアンチ甘い派
4)マンガもマニアックなものを好む傾向にある

は、2)の「マンガも恋愛モノではないものにハマる傾向があり」は、ちょっとわかりませんでしたが、ほかは、今回のアンケートで立証されたんじゃないかと。

「やおい・BLにハマった時に読んでいたマンガ雑誌を聞けばよかった」とか、反省点もあるのですが、アンケートの結果をいろいろ考えるのは楽しかったし、自由回答の内容は、もう今すぐみなさんに見せたいくらい、面白いものばかりでした。

それでは長い長い発表にお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました!

明日…あさって…多分…から通常営業(<営業かい)に戻るぞー!



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Tags: アンケ ハマった背景

Comment 2

2007.06.03
Sun
23:59

もと #4pDgvQA2

URL

ドラマ「愛してると言ってくれ」は、そうですね、一般的に見ると純愛ですよね。でも私もハマったんですよね。
あれは多分、現実的にはなさそう・・・だったからかな? あれもちょっとファンタジーだったですよ。
自分の場合は、フツーの恋愛モノでも、自分になさそうなのだと、変に考えすぎずに楽しめますね。
それで言うと、韓ドラも結構好きだったりしますよ。あれも「ナイナイナイナイ!! ないからそれ!」って展開のばかりだから、ファンタジーって思えるし。
そういや、今クールの「プロポーズ大作戦」も、やはりありえない設定なのと、青春胸キュン的だからか、楽しく見てますね。

そう考えるとキーワードは非現実?
日本のドラマのよくある恋愛モノは、ヘタに「軽くチョイ上辺りの恋愛モノ」なのが逆にネックになる感じですね~。
CMなんかの家の感じは、「現実よりちょっといい暮らしの設定」にしてあるそうなんだけど、それのドラマ版みたいになってるような。
そうすると、変に自分に近すぎて、現実思い出すからイラっと来る気がします。

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2007.06.04
Mon
21:28

lucinda #-

URL

「愛してると言ってくれ」はファンタジー…そういう解釈の仕方もありなんですねぇ。言われてみれば、「ありえない…」と思うものほど、ファンタジー感は強まりますね、確かに!
韓ドラも、ほんと、一歩間違えればドン引きの設定&展開ですもん。
そして、日本の恋愛モノドラマが、なーんかイラッとくるのは、自分に近すぎるという見方、ワタクシ、激しく同意です!

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