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日陰の身からの脱却時期

lucinda

「30代からやおい・BLにハマった」「一度卒業したのに、30代になって復活した」というコメントを立て続けにいただいて、ちょっと内心ニンマリしている今日このごろ。同志がいるみたいで嬉しい。みなさま、ありがとうございます。

考えてみれば、わたしぐらいの年代は、ちょうどやおいの盛り上がりの頃を、多感な10代に見聞きしているのだ。「風と木の詩」「ポーの一族」「日出る処の天子」などなど、いわゆる「24年組」と呼ばれる作家の作品は、センセーショナルを巻き起こした後の落ち着いた状態になって書店に並んでいた。この頃にはなんだかもう、「ちょっとマニアックな女子の必携名作マンガ」という位置付けだったような。

「BANANA FISH」が連載されていたし、「キャプテン翼」や「セイント聖矢」の二次創作作品が大人気というウワサが、腐女子以外にも漏れ伝わっていた。「モーリス」「アナザー・カントリー」といった、イギリス美青年系映画が上映されて話題になっていた。

とはいえ、「美少年同士の恋愛モノが好き」ということを、声を大にしてアピールするのはちょっと憚られる――そんな雰囲気が今以上に強かったと思う。あの「JUNE」だって、雑誌コーナーの片隅にちんまりと並んでいたし。はっきりいって、「JUNE」を堂々とレジに持っていける人はスゴイと、高校時代のわたしは内心思っていた。#余談だが、vivian先輩は高校時代、地元の大きな書店で「JUNE」を購入している姿をうっかり同級生の男子に目撃されて、「買う場所は気をつけろ」と注意されたらしい。その男子は、自分のお姉さんが「JUNE」愛読者だったため、雑誌の方向性についてはよく知っていたんだとか。そして「こういうのも知っとけば?」と紹介されたのが「くりいむレモン」。……すごいバーター。

それが今では、書店に行けば隅っこどころか、堂々とBLコーナーが設置され、雑誌もめちゃくちゃ増えている状態に隔世の感を覚えずにはいられない。大体、書店どころか、ネットで検索すれば、BLサイトは星の数ほどある。なに、この開けっぴろげさ!? おまけに、学園モノだとか、リーマンだとか、兄弟モノ(!)だとか、とにかくあらゆるジャンルのアピールに、目がチカチカしそうになる。この「何でも来いッ」状態はいつからよ!?

やおい初心者のわたしでさえそう思うのだから、腐女子歴20年選手のvivian先輩が、もの思わないわけがない。「いや、もう、ホントすごいよね、今」などと言いながらビールジョッキをグッと傾ける。

「わたしが高校時代の時は、とにかく『JUNE』の情報が頼りって感じだったから、そこに載っている小説や映画情報は必死でその場で頭に叩き込んだものよ」

そうそう、あのころはひたすら記憶するしかなかった。今ならインターネットでスイスイ調べられるし、手に入れた情報を携帯電話などに保存することもできるけど。

本当に、いつ頃からこんなに堂々と書店の一角を占めるようになったのだろう。少なくとも書店でバイトしていた15年くらい前はこれほどじゃなかったと思う。多分。恐らく。vivian先輩やその友人たちの、「やおい・BL好き」を日常生活ではひた隠しにしている姿とは、反比例しているみたい。もしかして、20代以下の世代にとって「やおい・BL好き」は、そんなに周囲にヒミツにしておくほどのことではないのだろうか?

……うーん……。
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Posted bylucinda

Comments 2

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もと

こんにちは。
う~ん、やはり時代がすごくlucindaさんとマッチングしてるなと、読んでて思いました。ホント、私の青春時代は、そんな感じでしたね~。
「BANANA FISH」はフツーに大好きで、そういう要素があるからと毛嫌いしてたわけではなく、当時まだ同人作家さんだった、魔木子先生とか、あの辺りの耽美系ストーリーものエロエロやおいものは、やおい専門の友達から同人誌なんかで借りて読んでたんですけど、それでも心の稜線にかかることなく、スルーされてましたねぇ・・・。
私が最近カラッとしてると思うのは、BLなどと簡単な略語で示されちゃう事や、サブカルとしての位置をそれなりに確立した事、あと、やっぱ雑誌の乱立が一番かもしれませんね~。ホント、あの雑誌はいつ頃から増えたんだろう? 気がついたら少女マンガコーナーにガンガン置かれてましたもんね。
あと、BLの好きな人が大人になったのも、あるのかなとか。
昔は「いい大人がマンガを読むなんて!」って言われてたのに、読む世代が大人になって間口が広がったのと同じく、腐女子が大人になってもやめないor返り咲いたことで、BL愛好者人口が増えて、商売が成り立っているんじゃないでしょうかねぇ?

それでも、知らないで過ごす人は知らないみたいで、驚きますけどね。
一般人ではあるけど、そこそこマンガを読む数人の人が、BL系雑誌を見て、「これってこんなに沢山あるけど、男同士の恋愛でしょ? 誰が読むの? ホモの人? ホモの人ってそんなにいるの?」と聞かれた時、ひっくり返りそうになりましたよ(^^; まさか隣にいる私だよ!とは言えなかったですけどね(笑)
マンガをいくらか読んでりゃ、興味はなくとも自然に情報としてそれ位は入るかと思ってたんですけど、どうやら、アンテナのない人には、全然かからないようですよ?(^^;

lucinda

>もとさま

なるほどー。BL好きの年齢アップは大きいかもしれませんね。年齢とともに、クリエイターとして活躍するようになった人もいるでしょうし。

もとさんと、年齢はかなり近いかもですね。ていうか、30半ばでピッと来てくださった時点で、多分ほぼ同年代です。きっと。多分。

それにしても、"アンテナのない人"のくだり、かなり笑えます。そういうものなのか! じゃあなんで、アンテナの立つ人とそうでない人がいるんだろう。ああ、また疑問がわいてきました!<そして泥沼

  • 2006/07/18 (Tue) 23:41
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