FC2ブログ

キンキーブーツ

 04,2007 23:23
キンキーブーツキンキーブーツ
ジョエル・エドガートン ジュリアン・ジャロルド キウェテル・イジョフォー

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2007-02-23
売り上げランキング : 467
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


イギリス・ノーサンプトンの伝統ある靴工場の跡取り息子・チャーリーは、突然の父親の死を契機に、社長に就任することになる。しかし、実はこの靴工場、倒産寸前だったのだ。リストラ敢行、山積在庫の処分などまさに八方ふさがり。ある日、ドラッグクィーンの男性・ローラことサイモンに出会ったことがきっかけで、チャーリーは、男性の体重を支えられるドラッグクイーン御用達のキンキーブーツ市場の開拓をしようと考える。

これ、実話をもとに作られた映画らしい。イギリス映画、そういう作品が多いなぁ…と、妙なところで感心してしまった。

カツラをつけ、すっ転びそうなピンヒールのブーツを履いて歌って踊るローラのショウが、とってもステキ。観客の心ないヤジにもスマートに対応していて、自信たっぷりでカッコいいのだ。ところが、カツラを外し、化粧を落とし、地味な格好をした「サイモン」になると、とたんに何も言えない、弱気な男性になってしまう。

小さな頃から女の子の格好が好きだったけれど、父親から厳しく禁じられ、ヘビー級ボクサーにまでなったローラ。「黒人で、巨体で、ボクサーなら社会に受け入れられるんだよ」という自嘲的なセリフが、弱気な態度とあいまって、耳に残る。

異質なものは、程度の差はあれども、世間や社会から除外されやすく、差別や偏見を引き起こす危険性もある。でも誰だっけ、「差別をなくすことは難しいが、偏見は、教育でなくせる」と言ったのは? この映画は、まさに「偏見を捨てよう」がテーマ。ドラッグクィーンのローラを通して、保守的なチャーリーや従業員たちが、変わっていくのだ。

ちなみにわたしのお気に入りの場面は、ローラが、チャーリーが試作した「男性の体重を支えられるセクシーブーツ」を一目見た時の絶叫シーン。

「おお……神様…! バーガンディーなんて…! そんな色を願ったはずはありません…! 赤よ…! 赤でなければ! あんたが作るのは、ただのブーツじゃない! 2本の長い筒状のSEXなのよ!」

やっぱり、赤は、色っぽさを示す色なんですかね。「ヒールは細く高くないとダメ!」などというセリフに、チャーリーよりも年配の従業員たちがうなずいている姿に、思わず笑ってしまったのだった。

チャーリー役のジョエル・エドガートンが、いかにも冴えない内気な田舎の男という感じで、役柄にハマっていた。ここで垢抜けた印象の俳優だったら、きっとリアリティが出なかっただろうなぁと思う。ローラ役のキウェテル・イジョフォーの、ドラッグ・クィーンの姿、目がウルウルしてものすごくラブリーだ。デカいけど。

ミラノでの展示会の結果はどうだったの?とか、なぜチャーリーは、ミラノ出発の前日にあそこまでローラを責めたの?とか、ちょっと説明不足なところはあるけど、見終わってハッピーな気持ちにはなります。
関連記事

Tags: クィア映画 女装 ゲイ

Comment 1

2007.02.06
Tue
21:29

lucinda #-

URL

>↑コメントを下さった方

「LGBT」のジャンルは、「待ってました!」という感じでした。映画はとても好きだし、LGBTジャンルの映画はチェックするようにしているので、見たらレビューをアップしたいなぁ、と思っています。また遊びにいらしてくださいね。

編集 | 返信 | 

Latest Posts