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誓約のうつり香(秀香穂里)

 19,2007 02:07
大晦日と正月、わたしを夢中にさせた本。

誓約のうつり香誓約のうつり香
秀 香穂里 海老原 由里

徳間書店 2005-06-25
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いくつか読んだ秀香穂里さんの作品の中で、これはわたしの中ではベスト3に入るほどお気に入り(ほかは「虜」「挑発の15秒」)。もう、チカに夢中です。というよりは、チカ×南のカプに夢中。

高校時代の柔道部で、親友にしてライバルだったチカと南。卒業後、チカはドイツに留学し、南は大学へ進学しスポーツ雑誌の編集者となった。ある日、職場の先輩に騙されて入ったゲイバーで、南は偶然にもチカと再会する。チカはなんと、ゲイのSMクラブで、幾人もの奴隷を従える、大人気のSMプレイヤーになっていた。

SMプレイヤーのチカが得意なのは「言葉による支配」。丁寧でやわらかい言葉で、奴隷たちをジワジワと追い詰める。最初、南もチカの嗜好に取り込まれるのかと思ったら、高校時代から南に惚れていたチカは、「センちゃん(南のこと)は恋人だもの」と、特別扱い。それでも、とにかくしゃべりまくっていて、セックスの時もしゃべるしゃべる。

南はお人よしで正直者で素直なのだけど、それだけにチカのSMの趣味に疑問いっぱい。常識の範囲を超えたSMの世界に呆気にとられまくり。その様子がまたおかしい。チカの奴隷・橘や、チカと人気を競う「ご主人様」・真柴が南の職場に押しかけ、奴隷がどうの、犬がどうの、滔々とまくしたてるのを、内心突っ込みながら呆然としていたりね。橘に煽られて、「恋人」と「奴隷」の違いに焦りもしたけど、どこから見てもごくフツーの人な、南。だけど、なんだかんだいって、少ーしずつ、チカのペースに巻き込まれているところも、これまた笑えるのだった。

この作品のあとがきも、かなり面白くて、秀さんも、かなりノッて書かれたんじゃないかなぁと思う。生まれる前から調教が好き、って(笑)。

チカと南があまりにもトンチキ(by秀さん)でキュートなので、手に入る同人誌もすべて買ってしまいました――我ながら早い。チカと南、商業誌よりもさらに過激に、さらにトンチキに突っ走ってます。ある意味、バカップル。ご主人様同士の取り組み課題の「射精管理組合」など(笑)に、南は「どこにそんなものを管理する組合を作るバカがいるのか」と突っ込みつつ、巻き込まれてます。かわいい…。

それにしても、チカの髪型、「プラチナシルバーのベリーショート」って、どんな感じなんだろう…。「プラチナシルバー」だから、白髪とは明らかに違うんだよね……気になる。

基本的には「大騒ぎしても大円団」なストーリーなので、SMが苦手でも安心。というより、鞭とか縄とか蝋燭とか、怖くて痛そうなものは登場しません。

完売してしまった同人誌も、いつか手に入れたいわ――。
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Tags: 秀香穂里 海老原由里 真剣トンチキ

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