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ブロークバック・マウンテン

 04,2006 23:56
カウボーイの悲恋を描いた、「ブロークバック・マウンテン」。

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最初から最後まで、わりと淡々としたタッチで描かれ、それゆえにやりきれなさや悲しさが際立っていた。

舞台は1960年代~1980年代のアメリカ・ワイオミング州。保守的な片田舎で、イニスとジャックは出会い、20年以上も密かに愛を育む。男同士のキスシーンやベッドシーンが話題になったけど、見終わった後は同性愛という以上に、これほど惹かれあい、愛し合っているというのに、周囲にも、自分自身にも受け入れられない苦悩と切なさに、ため息をついたものだ。

ところで映画は、原作である小説に、わりと忠実に作られている。

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めちゃくちゃ薄くてあっという間に読め、淡々としたタッチは映画と同じトーン。だが小説には、ホモフォビア、ヘイトクライム、児童虐待、トラウマなどなど、同性愛を取り巻く無知と偏見と差別がさらりと、しかし映画よりはわかりやすく入れ込まれている。だから余計に、読み終わったあとは、悲しさとやりきれなさが残る。

「ブロークバック・マウンテン」から時代は約20年が過ぎた。現代、とくに都市部では、たしかに20年前までよりも同性愛についての情報が増え、偏見も減ってきていると思う。

やおいやボーイズラブの作品でも、同性から向けられた思いをわりとすんなり好意的に受け入れたり、多少の戸惑いはあっても結局セックスするという設定は少なくない。周りの人々にしても、同性同士だからと気持ち悪がったりせずにさらっと彼らの愛を理解し、応援していたりする。それは、もしかしたら作品のクリエイターたちの、同性愛への偏見の薄さ・無さも手伝っているかもしれない。

でも現実の世界は、そんなにうまくいかないことが多い。

同性を好きになったら、「自分はおかしいかも」「変態かも」と自分を責めたり悩んだり、それゆえに他人に相談できなかったり、何よりも好きになった相手に「気持ち悪い」「好きという気持ちを勘違いしてるんじゃないか」などと思わることを恐れる。自分の思いが相手の知るところとなったら、もうこれまでの付き合いも拒絶されてしまうかもしれない。仮に同性同士で気持ちが通じ合えたとしても、周囲は理解してくれないかもしれない。

この状況は、「ブロークバック・マウンテン」の頃のアメリカと、そうそう変わってないんじゃなかろうか。

かつて同性の友人を、身動きできないほど好きになってしまったあの苦しさを思い返すと、やおいやボーイズラブの、ある意味あっけらかんと同性愛を受け入れている雰囲気を、ステキだと思う一方、「現実は甘くない」と冷めた気持ちを抱くわたしがいる。

現実の世界も、あっけらかんと同性愛が受け入れられるようになればいいんだけれど。
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Tags: クィア映画 ゲイ 同性愛 ホモフォビア

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