お手紙、なに書く?

 11,2015 07:35
ファンレターを書いたことがない。


「あー、この作品、大好きだなぁ! すごい良かった! すごい好きだって伝えたい!」という気持ちはちょくちょく感じているのに、いざ、その気持ちを手紙にしようとすると、何をどう書けばいいのわからなくなり、そのうち自分にウンザリする始末。


ただシンプルに、「いつも読んでます!」「大ファンです!」と一言書けばいいだけなんじゃないの? と自分で自分を煽ってみるも、「でもそれだけっていうのも……」と、やはり自分で自分を自制してしまう。


――ファンレターって、難しいよ……ブログや、twitterとか読書メーターとかいったSNSで感想をポストするのとは、指向がちょっぴり違う。何しろ、しっかりと特定の相手に宛てて書くんだもの。一種のラブレターみたいなものじゃん?――


などと、常々思っているわたし。だから先月、J庭前日にお会いしたうさぎさんの言葉に、思わず食いついてしまった。


「あー、明日、お手紙どうしようかなぁ……」


うさぎさんは、好きな作家のためなら遠方でのサイン会やイベントにも厭わず参加して、先生方に気持ちを伝えたりプレゼントを渡したりしている、こまめなかた。そんなうさぎさんでも、先生に渡すお手紙に悩むものなんですね!?


「悩みますよ~! 前にも渡したことあるし……なんか同じようなことしか書けないなぁって


すると、一緒にいた千紗さんが


「ですよねー! イベントとかのたびに手紙を書いていると、だんだん書くことがなくなってくるっていうか


と、大いにうなずくではないか! 千紗さんはお気に入りの声優を追っかけて、イベントに行ったりDVDやゲームを買ったりと、精力的に活動しているイメージなのだけど――そうか、千紗さんにもそんな迷いが……。


「初めてならともかく、回数を重ねると……ねぇ?」


「すごい数の手紙が届いてると思うんですよね。そうすると、全部は読めないだろうなぁって思っちゃったりして……」


――うーむ……。実は結構、何を書けばいいのか、悩んでいたんですねお二人とも――。


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思いがけずファンレターの話になった坊主バーへの階段。煩悩を聞いてくれそうではありました。はい。


手紙って難しいよなぁ……と改めて思いながら、ふと、ヅカヲタのダイアナさんを思い出した。彼女は何しろ、贔屓のジェンヌさんへ、A6サイズくらいのカードにびっしりメッセージを綴り、毎日の入り待ち・出待ちのたびに渡しているかた。「今回はダンス、次はメイク、とかテーマを絞ると書けるものよ」と、涼しい顔をしてのたまっていたっけね。


――確かに、書きたいことを絞って具体的に書けば、案外イケるものなのかもしれない。でもそれはそれとして、ファンレターを送り続ける“モチベーション”みたいなものもあるんじゃないかなぁ……? 単に、そのジェンヌさんやアイドルや声優や作家が“好き”という気持ちを持っているのは当然だとしても。


そんなことを思いながら、たまたま会う約束をしていたダイアナさんに、ファンレターを送り続けるモチベーションについて聞いてみたところ――


お手紙を渡して、それについて反応があると、やっぱり嬉しいし、次も書こうって思いますよね。例えば私、以前、『あのシーンで、前髪がハラリと顔にかかるのがすごくステキでした!』みたいなことを書いたことがあるのね。そうしたらジェンヌさん、次から前髪を整髪剤で固めず、顔にかかりやすくなるようにしてきたの! あ、私のお手紙読んでくださったんだなぁって、感激しましたよ~! こっちが一生懸命にやったことが、報いられて返ってくる感じというか


その時のことを思い出したのか、一瞬、ウットリとしたダイアナさん。なるほど、そんな反応があると、そりゃあモチベーションに繋がりますよね。というか、そんな細かいこと、よく気が付くなぁ!


――うーん……わたしがファンレターを書けないのは、つまるところ、“満足のいくものが書けない自分”にとらわれすぎていて、「こんなこと書いて引かれちゃったらどうしよう……」と自己保身的な気持ちが強すぎるからなのかもなぁ……と、反省。


実は、腐に堕ちてからずっと好きだった同人作家さんのサイトがいつの間にかなくなっていて、ショックを受けたということが先日あった。


これも、「作品、大好きです!」と一言でも伝えていれば、突然サイトがなくなって呆然とする、ということを免れる可能性もあったのかしらどうかしら――と、ちょっとだけ思ったりして。


ただでさえ、ここのところおとなしくなっているように見えるBLジャンル。今度、勇気を出してファンレターを書いてみようかな。
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Tags: 腐女子

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