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唸り、感じ入るイラスト

 09,2015 23:28
お久しぶりでございます。ちょっと、気持ちが暗黒面に堕ちていました。フォースを我に……!


年明けから少しずつ積読本を消化している中、とある作家さんの絵に、非常に感銘を受けております。


その方は、草間さかえさん。今頃かよ!? というツッコミが飛んできそうだけど、いやもうね、草間さんが手がけた小説の表紙絵や挿し絵の細やかな配慮、表現の力に、見れば見るほど惹きこまれているのです。こんなにシビれているのは、奈良絵以来じゃあるまいか。


例えば『恋するクラゲ』(かわい有美子)。

恋するクラゲ (SHYノベルス)

華やかな一流ホテルの裏方・企画課に勤める天宮の仕事は、コンシェルジュの依頼を受け、宿泊客の希望を叶えること。やりがいはあるが、美貌のチーフコンシェルジュ・朧谷からの注文は無理難題ばかりで、翻弄される毎日だった。けれど最初は完璧で冷たく見えた朧谷の素の可愛らしさに触れ、どんどん彼が気になる存在に。だが恋愛に熱など持ったことのない非恋愛体質の天宮は、アプローチの仕方も分からない。そんなとき遊び人の悪友が朧谷を狙っていると知り…!?



表表紙だけでも作品の舞台、伝統ある一流ホテルらしい、しっとりと落ち着いた雰囲気が伝わってきてステキだなぁと思っていたのだけど、あとがきで裏表紙について触れられていたので確認してみたら……。

150309.jpg


ホントだー!!! 受けの朧谷の散らかった部屋が描かれてる! テーブルの上やらその周りやらのゴチャゴチャした感じがやけにリアル。しかも、朧谷の右手がうまいこと裏表紙にかかって、まるで片付いていない部屋を隠しているようにも見えるのがニクい。


有能で美貌のコンシェルジュ・朧谷はプライベートではこんな部屋に住んでいるのか、と妄想想像も捗って、朧谷のキャラクターの厚みまでもが増すような気がするじゃありませんか!


そして『運命かもしれない恋』(渡海奈穂)。

運命かもしれない恋 (ディアプラス文庫)

深夜まで営業しているそのカレー屋に、不本意ながらも足繁く通っている古平。味は世界一好みだし、店主の名久井は高校時代の後輩だ。では何が不本意なのかというと、かつて名久井を女の子と間違えて一目惚れし、告白した過去があるからだ。あの頃、男と知った後も名久井といると変な気分になった。十年ぶりに再会した今でも、名久井の顔を見ると胸がざわつく。けれど名久井の薬指には結婚指輪がはまっていて…?



もちろんこの表紙絵は名久井の経営するカレー屋なのだけど、名久井と古平がちょっと奥にいるため、見ているこちらは、離れているところから二人を窺っているような、不思議な気持ちになる。


あと、21ページの挿絵がわたし、お気に入りでしてねぇ……。古平が往生際悪く悪態(?)をつきながらカレーを食べているのを、名久井がニヤニヤと、古平の同僚・岸田が呆れて眺めている図。岸田のあの表情がたまりません。


そしてそして、待ちに待っていたアドリアン・イングリッシュシリーズの翻訳最新作『海賊王の死』(ジョシュ・ラニヨン)。

海賊王の死 ~アドリアン・イングリッシュ 4~ (モノクローム・ロマンス文庫)

アドリアンの小説に映画化の話が持ち上がり、出席していたパーティ会場で映画のスポンサーが突然死する。調査にやってきた刑事を見てアドリアンは凍りついた。そこには2年前に終わり、まだ傷が癒えてはいない恋の相手・ジェイクの姿があった。ジェイクの部下はアドリアンに疑いの目を向ける。被害者の体から検出された毒の中に彼の心臓の薬と同成分のものが含まれていたのだ。アドリアンはジェイクの協力を仰ぎながら独自に事件の調査を始めた。俳優のポール・ケインからジェイクとの過去を聞かされ、ざわついた気持ちを抱えたまま。そしてジェイクは2年前に言えなかった言葉を語り出す―。胸に突き刺さる怒りと痛み。相克と再生の第4弾。



これも、作品を読んでから改めて表紙絵を見ると感慨深い。


一筋縄ではいかない、再会したアドリアンとジェイクの関係や――クルーザーを所有する“海賊王”ポールの影や――クルーザーで繰り広げられたクライマックスや――物語の“カギ”が、この絵にギュッと詰め込まれているんだよ……!


『海賊王の死』に限らず、草間さんの表紙絵は、その作品の世界観やら、作品の持つ雰囲気やらが端的に描かれている。挿絵も、的確かつシンプルに、そのシーンが切り取られていると思うのだ。そのことに遅ればせながら今頃気付いたという次第。ちょっと面目ないけれど。


今月の新刊『すみれびより』(月村奎)の表紙絵は、何やらちょっとノスタルジックな感情を呼び起こされるような雰囲気だけど、恐らくこれも物語を読むと、「ああー、なるほどね!」とウンウンうなずきながら表紙絵を眺めることになるに違いない。


「いやもう、わたしの中で草間さんのイラストは“神”の領域なんだよ! 見るたびに唸ってるもん」


と、先日うさぎさんとIさんに勢い込んで話したところ


「草間さんの絵はいいよねぇ! でも私、あの人もすごいと思うんだよね。うさぎさんも好きな、笠井あゆみさん


というIさんの言葉に、ハッとした。笠井あゆみさん――あの美麗で耽美な絵の……! 確かにわたしも素晴らしいと思うのだけど、どうもわたし好みの物語には、笠井さんのイラストがつかないのが悲しい。


「新刊の笠井さんの表紙絵、見た!? すごかったけど、挿絵もすごいんだよ! ぜひ見てほしいわ~!」


と、笠井さんの大ファンであるうさぎさんが言うからには、きっと美しく妖しくエロティックなんでしょうよ!


あの物憂げな眼差しをした絵柄は、日常淡々庶民系や堅実労働系な物語にはミスマッチだろうとは思うけどさ――それでもいつか、わたし好みの地味な物語に、笠井さんの麗しいイラストがついているのを見られるといいなぁ……。


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Tags: 腐女子

Comment - 1

2015.04.24
Fri
04:06

lucinda“Mさまありがとうございます” #-

URL

拍手コメントありがとうございます

>Mさま

4/23に更新したエントリーのとおり、個人的にどうにもならない状態が続いていたのですが、そんな間でも、何度もお優しい拍手コメントをくださって、本当にありがとうございました。いつもMさまのコメントに元気づけられています…!

bassoさんの絵、なんともいえない魅力があって良いですよね! 今は一般誌でよくお見かけしますが、書店で目にするたび、そのご活躍ぶりに嬉しくなります(*‘ω‘ *)

同性愛カップルに対する渋谷区の動き、私も時代の変化を感じます。確かに賛否両論はあると思いますが、こうして広く議論の俎上に上がるということが、画期的なのでは…と思ったりします。

季節的なものか、不安定な天気が続いていますが、Mさまもどうぞご自愛くださいませ! そしてまたお時間のある時に遊びにいらしてください(*´∀`)

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