紙ならではの特質を愛しているの。【熟な腐女子を探る!(仮)】#9 「電子書籍、利用したことある?」結果発表[10]
13,2014 23:58
「熟な腐女子を探る!(仮)」アンケート第9回「電子書籍、利用したことある?」の結果発表、10回目です。終盤に差し掛かってまいりました……!
今回のアンケート参加者の1/4が電子書籍を「利用したことがない」ということでしたが、その中でも特に「今後も利用する気はない」と回答した人は、11%。全体の1割。
多いというべきなのか、少ないというべきなのか、よくわからないなぁ……。「利用する気はない」と回答した人の傾向も、一番多いのは“21~30歳”で、「年齢層が低いと利用する気がない割合が多いのか!?」と思いきや、次に多いのは“41~50歳”だし。

※クリックすると、別窓で大きく表示されます。濃い紫の部分が「利用する気がない」の割合ですよ!
正直なところ、“よくわからない”づくし。もっと母数が多ければ結果も違ったかもしれないし、何らかの“傾向”が見えたかもしれませんが――ま、それはさておきしかしながら。
なぜ電子書籍に魅力を感じないのかしらね?
電子書籍を「利用する気はない」と回答した人はもちろん、「利用してみたい」と回答した人のコメントにも「電子書籍は、ココがちょっとねぇ……」と、利用を躊躇う理由が縷々と綴られていた今回のアンケート。
というわけで、電子書籍を「利用したことがない」と答えた人のコメント(33名中、コメントのあった31歳以上熟腐女子27名、30歳以下ヤング腐女子3名)から、「電子書籍に魅かれない理由」をピックアップし、上位4つをグラフ化してみました。

※クリックすると、別窓で大きく表示されます。
「紙の触感が好き」、多いなぁ! 「それを言っちゃあお終いよ」なんだけど逆に、「それならもうしょうがないよね」と言うしかない感じ。
「データ/DL不安」は、電子書籍利用者も不満のトップに挙げていましたね。やっぱり電子書籍のネックはここだと思うよ、つくづくと!
以下、デバイスの操作や利用方法に慣れないしよく分からない、という理由の「不慣」、本を物理的に所有したい・本棚に並べておきたい、という理由の「並べたい・所有したい」が続きますが、4つの理由の傾向はなんとなく
●紙書籍ならではの特質に関わるもの
⇒「紙の触感が好き」「並べたい・所有したい」
●電子書籍の特徴に関わるもの
⇒「データ/DL不安」「不慣」
に分けられる感じがしますね。
31歳以上熟腐女子だけをピックアップした結果も上のグラフとほぼ同じだったので、30歳以下ヤング腐女子と比べてみましょう。

※クリックすると、別窓で大きく表示されます。
※熟腐女子・ヤング腐女子それぞれの中での各項目の割合、という形で集計。
あれ? 意外にもヤング腐女子で「不慣れ」の割合が多いんだな! そして熟腐女子だけで占められているのが「並べたい・所有したい」。
熟腐女子の、「紙の触感が好き」「並べたい・所有したい」のそれぞれの割合の多さから察するに、熟腐女子は「紙書籍ならではの特質」に拘りを感じ、電子書籍を敬遠する傾向にあるということなのかな?
実際の票数をまとめた表を見てみましょうかね。

※クリックすると、別窓で大きく表示されます。
「並べたい・所有したい」を挙げた人は、全員“31~40歳”だったのか! うーむ、この年代は電子書籍への好奇心が一番旺盛だなと思っていたら――興味深いなぁ!
電子書籍の価格の高さが理由の「高い」を挙げた人は、あいかわらず熟腐女子のみ。ヤング腐女子は電子書籍の価格について、あまり気にしてないのかしらん?
とかいいながら、「散在」を理由に挙げているのはヤング腐女子だけ。コストを全く気にしていないわけではない、と想像してもいいのかな。
「目の疲労」を挙げた人が熟腐女子ばかりという点に、深く納得です。年齢とともに、疲労感が増すのよ……!
ちなみに、「まったく利用する気はない」と回答した人の「魅かれない理由」がやっぱり気になって集計してみたら、こうなりました。

※クリックすると、別窓で大きく表示されます。
「不慣」の数が、「利用してみたい」と合わせて集計した時と同じ。ということは、「まったく利用する気はない」と回答した人だけが、これを理由に挙げていたということですね。
利用方法に不安があるから「利用する気はない」ということなのか、そもそも「利用する気はない」から利用方法を知る気がないのか――気になる。
ではそれぞれの項目について、印象的なコメントをピックアップ! ここから折りたたみます。
今回のアンケート参加者の1/4が電子書籍を「利用したことがない」ということでしたが、その中でも特に「今後も利用する気はない」と回答した人は、11%。全体の1割。
多いというべきなのか、少ないというべきなのか、よくわからないなぁ……。「利用する気はない」と回答した人の傾向も、一番多いのは“21~30歳”で、「年齢層が低いと利用する気がない割合が多いのか!?」と思いきや、次に多いのは“41~50歳”だし。

※クリックすると、別窓で大きく表示されます。濃い紫の部分が「利用する気がない」の割合ですよ!
正直なところ、“よくわからない”づくし。もっと母数が多ければ結果も違ったかもしれないし、何らかの“傾向”が見えたかもしれませんが――ま、それはさておきしかしながら。
なぜ電子書籍に魅力を感じないのかしらね?
電子書籍を「利用する気はない」と回答した人はもちろん、「利用してみたい」と回答した人のコメントにも「電子書籍は、ココがちょっとねぇ……」と、利用を躊躇う理由が縷々と綴られていた今回のアンケート。
というわけで、電子書籍を「利用したことがない」と答えた人のコメント(33名中、コメントのあった31歳以上熟腐女子27名、30歳以下ヤング腐女子3名)から、「電子書籍に魅かれない理由」をピックアップし、上位4つをグラフ化してみました。

※クリックすると、別窓で大きく表示されます。
「紙の触感が好き」、多いなぁ! 「それを言っちゃあお終いよ」なんだけど逆に、「それならもうしょうがないよね」と言うしかない感じ。
「データ/DL不安」は、電子書籍利用者も不満のトップに挙げていましたね。やっぱり電子書籍のネックはここだと思うよ、つくづくと!
以下、デバイスの操作や利用方法に慣れないしよく分からない、という理由の「不慣」、本を物理的に所有したい・本棚に並べておきたい、という理由の「並べたい・所有したい」が続きますが、4つの理由の傾向はなんとなく
●紙書籍ならではの特質に関わるもの
⇒「紙の触感が好き」「並べたい・所有したい」
●電子書籍の特徴に関わるもの
⇒「データ/DL不安」「不慣」
に分けられる感じがしますね。
31歳以上熟腐女子だけをピックアップした結果も上のグラフとほぼ同じだったので、30歳以下ヤング腐女子と比べてみましょう。

※クリックすると、別窓で大きく表示されます。
※熟腐女子・ヤング腐女子それぞれの中での各項目の割合、という形で集計。
あれ? 意外にもヤング腐女子で「不慣れ」の割合が多いんだな! そして熟腐女子だけで占められているのが「並べたい・所有したい」。
熟腐女子の、「紙の触感が好き」「並べたい・所有したい」のそれぞれの割合の多さから察するに、熟腐女子は「紙書籍ならではの特質」に拘りを感じ、電子書籍を敬遠する傾向にあるということなのかな?
実際の票数をまとめた表を見てみましょうかね。

※クリックすると、別窓で大きく表示されます。
「並べたい・所有したい」を挙げた人は、全員“31~40歳”だったのか! うーむ、この年代は電子書籍への好奇心が一番旺盛だなと思っていたら――興味深いなぁ!
電子書籍の価格の高さが理由の「高い」を挙げた人は、あいかわらず熟腐女子のみ。ヤング腐女子は電子書籍の価格について、あまり気にしてないのかしらん?
とかいいながら、「散在」を理由に挙げているのはヤング腐女子だけ。コストを全く気にしていないわけではない、と想像してもいいのかな。
「目の疲労」を挙げた人が熟腐女子ばかりという点に、深く納得です。年齢とともに、疲労感が増すのよ……!
ちなみに、「まったく利用する気はない」と回答した人の「魅かれない理由」がやっぱり気になって集計してみたら、こうなりました。

※クリックすると、別窓で大きく表示されます。
「不慣」の数が、「利用してみたい」と合わせて集計した時と同じ。ということは、「まったく利用する気はない」と回答した人だけが、これを理由に挙げていたということですね。
利用方法に不安があるから「利用する気はない」ということなのか、そもそも「利用する気はない」から利用方法を知る気がないのか――気になる。
ではそれぞれの項目について、印象的なコメントをピックアップ! ここから折りたたみます。
※引用したコメント内の伏せ字、コメントの強調、省略は管理人によるものです。
▼魅かれない理由=「紙の触感が好き」
実際にページに触れられるというのは、電子書籍では望むべくもないこと。あと“匂い”も、今はまだ電子書籍含め、デジタルでは叶わない感覚ですよね。ここにこだわり続ける限り、確かに電子書籍には魅かれることはないかも。
▼魅かれない理由=「データ/DL不安」
どれも「わかるわぁ……」とうなずいてしまったわたし。実際、今年もクローズしてしまったサービスがありましたからね。利用者の多いKindleは、さすがに早々なくなることはないだろうと思いつつも、システムなどの変更でデータを失うことがあるんじゃないの? などと疑心暗鬼になったりして。
こんなコメントもありました。
自作品は電子書籍で発行されていても、書籍の購入は紙書籍のみ! 一瞬、え!? と思ったけど、作品発行は印刷所を通すよりも、確かに電子書籍の方がラクだろうと考えると、こういうケースは増えるかもしれません。アメリカでもセルフ・パブリシングが増えているということだし。
▼魅かれない理由=「不慣」
利用方法がわからない、というのは不安ですよね。やってみれば案外カンタンだと感じるかもしれないけれど、そこに踏み出す気になれないのが、電子書籍の現在のポジションなのかも。
▼魅かれない理由=「並べたい・所有したい」
わたしも、本棚に本が並んでるのを見ると幸福感に満たされます。あの感覚は何だろう……“私のもの”という所有の満足感なのか、“これだけ読んだ”という達成感なのか……。
電子書籍のライブラリに並ぶタイトルを見ても、同じような幸福感を感じられるようになるのかしら?
▼魅かれない理由=「高い」
紙なら稀少本でもない限り、古い本は中古書店で比較的安く手に入れられますからね。それを知っていると、確かに電子書籍の価格は高く感じられるかもしれません。
▼魅かれない理由=「散在」
何しろ、買っても“もう持てない!”ということもないし、デバイスが重くなるわけでもないので、いつの間にかたくさん買っていた……というのは、電子書籍ユーザーからちょくちょく聞く話ではあります。“電子書籍あるある”だな。
▼魅かれない理由=「目の疲労」
画面越しに文字を見るのは疲れますわね……。電子書籍専用デバイスだと、目の負担はちょっと考慮されているのかなとも思うのだけど、どうなんだろう?
▼魅かれない理由=「流し見不可」
「読みたい場面が日によって違う」、ありますねぇ! やっぱり電子書籍、パラパラ流し見できる機能がついたらいいのに。
以上、電子書籍を「利用したことがない」人の、「電子書籍に魅かれない理由」を見てきました。いろいろ考えさせられることありって感じ――ということで、次、アンケート結果発表を締めくくりたいと思います。
▼魅かれない理由=「紙の触感が好き」
紙の本が大好きなので。手に取れてめくれてずっしりと重みを感じると、本当に私の本だ!という安心感があるのです。電子は何となく自分のものであって自分のものでないような…現実感がないから好きになれません。(41~50歳) |
紙媒体で読まないと満足できないから。BLではなく、別のジャンルでもサイトで小説を読んだりしてきましたが、PCで読むのってどうも性に合わなくて。(41~50歳) |
紙の本の匂いが好きなのです。新刊を並べた本屋さんの匂いも、古本屋さんの匂いも、図書館の匂いも。他に、紙魚も好きなのです。「よく、こんな姿の生き物がいるもんだ!」と、紙魚を見るたびに、奇跡を見たような気持ちになれます。(41~50歳) |
機会があれば利用したいと思いますが、個人的には紙をめくりながら読むのが好きなので。(31~40歳) |
実際にページに触れられるというのは、電子書籍では望むべくもないこと。あと“匂い”も、今はまだ電子書籍含め、デジタルでは叶わない感覚ですよね。ここにこだわり続ける限り、確かに電子書籍には魅かれることはないかも。
▼魅かれない理由=「データ/DL不安」
電子書籍は閲覧権利を買うのであって、作品そのものが手に入るのではない(事業撤退などで購入したものが読めなくなる?)ということもネックになっています。(31~40歳) |
いつか見られなくなる可能性があるので。また、好きな本は紙で何度も読み返したいです。(31~40歳) |
電子書籍のデータが消えるかもしれない可能性が、ないとは言えない。それを思うと、恐ろしい。(41~50歳) |
取り扱いの会社の倒産やサービス撤退等で、お金を払って購入していたものが見られなくなるのは嫌だなあ。(21~30歳) |
どれも「わかるわぁ……」とうなずいてしまったわたし。実際、今年もクローズしてしまったサービスがありましたからね。利用者の多いKindleは、さすがに早々なくなることはないだろうと思いつつも、システムなどの変更でデータを失うことがあるんじゃないの? などと疑心暗鬼になったりして。
こんなコメントもありました。
自作BL小説の発表はKindlke Direct Publishingを利用していますが、自分は電子書籍サービスでの購読もせず、端末も持ちません。サービス終了や企業倒産で読めなくなる『データ利用権』は要りませんから、どうしても読みたい&欲しい本は紙媒体で購入しています。(31~40歳) |
自作品は電子書籍で発行されていても、書籍の購入は紙書籍のみ! 一瞬、え!? と思ったけど、作品発行は印刷所を通すよりも、確かに電子書籍の方がラクだろうと考えると、こういうケースは増えるかもしれません。アメリカでもセルフ・パブリシングが増えているということだし。
▼魅かれない理由=「不慣」
電子書籍システムが今ひとつ理解できていない。(41~50歳) |
利用する仕組み?がよくわからない。本は手元に置いておきたい。(31~40歳) |
ディスプレイで漫画や小説を読むのに体が慣れていない。(21~30歳) |
利用方法がわからない、というのは不安ですよね。やってみれば案外カンタンだと感じるかもしれないけれど、そこに踏み出す気になれないのが、電子書籍の現在のポジションなのかも。
▼魅かれない理由=「並べたい・所有したい」
本棚に本が埋まっていく喜びを味わいたいので、電子書籍の利用は考えてません。(31~40歳) |
電子書籍を利用したことがないのに一方だけに肩入れするのもどうかと思いますが…。紙の質感、ページをめくる感覚、あともう少しで読み終える時の達成感や一抹の寂しさなど、紙媒体のものにしかないものがあると思っています。好きな本の背表紙が並んでいるのを見ると、それだけでも幸せ、とか。(31~40歳) |
電子書籍にまだ手を出していないのは、 1.電子書籍の会社が撤退するリスクを考えると、“所有”できない電子書籍に投資をするのが怖い 2.1のリスクがある割に価格が紙の本と比較して大変安いというわけではない(セールとかやっているのは知っていますが) 3.どの電子書籍のハードが自分にあっているのか良く分からない 4.やっぱり紙の本の質感や装丁が好き です。もうモノの”所有”にこだわる時代ではないのかもしれませんが、1と2がクリアになるか、大半の本が電子書籍でしか出版されなくなる点という時代にならないと、電子書籍にはまだ本気にはならないかなという感じです。(31~40歳) |
わたしも、本棚に本が並んでるのを見ると幸福感に満たされます。あの感覚は何だろう……“私のもの”という所有の満足感なのか、“これだけ読んだ”という達成感なのか……。
電子書籍のライブラリに並ぶタイトルを見ても、同じような幸福感を感じられるようになるのかしら?
▼魅かれない理由=「高い」
電子書籍は出版年の古いものでも安くなっていないので割高感がある。(41~50歳) |
紙なら稀少本でもない限り、古い本は中古書店で比較的安く手に入れられますからね。それを知っていると、確かに電子書籍の価格は高く感じられるかもしれません。
▼魅かれない理由=「散在」
一度利用すると、その手軽さから際限なく課金してしまいそうなので手を出さずにいます。(21~30歳) |
何しろ、買っても“もう持てない!”ということもないし、デバイスが重くなるわけでもないので、いつの間にかたくさん買っていた……というのは、電子書籍ユーザーからちょくちょく聞く話ではあります。“電子書籍あるある”だな。
▼魅かれない理由=「目の疲労」
増えていくどうしようもない数の本(家族全員本好き)に、家がつぶれそうなので、電子書籍の利用もいいなと思ったりします。よっていつかは電子書籍を利用しようと思ってはいます。しかし、矛盾しているけど、紙が好きなんです。あとPCで字を長く見ていると目が痛くなるので、まだ利用に踏み切れません。(51~60歳) |
画面で文字を読むのは目に負担がかかるので。(41~50歳) |
読書の時間が就寝前なのでブルーライトが気になる。(41~50歳) |
画面越しに文字を見るのは疲れますわね……。電子書籍専用デバイスだと、目の負担はちょっと考慮されているのかなとも思うのだけど、どうなんだろう?
▼魅かれない理由=「流し見不可」
「指でめくって、ゆっくり読む」「色や線の感じを直で見て楽しむ」ことをしたいので、電子書籍にあまり興味が湧きません。再読するときも、部分的に読みたい場面が日によって違うので、紙のほうが便利なのではないかと思います。直接触らないと購入した実感がしないのも、理由のひとつかもしれません。(21~30歳) |
「読みたい場面が日によって違う」、ありますねぇ! やっぱり電子書籍、パラパラ流し見できる機能がついたらいいのに。
以上、電子書籍を「利用したことがない」人の、「電子書籍に魅かれない理由」を見てきました。いろいろ考えさせられることありって感じ――ということで、次、アンケート結果発表を締めくくりたいと思います。
