ユーザー本位じゃないんだもの。【熟な腐女子を探る!(仮)】#9 「電子書籍、利用したことある?」結果発表[6]

 02,2014 23:42
「熟な腐女子を探る!(仮)」アンケート第9回「電子書籍、利用したことある?」の結果発表、6回目です。


前回の結果発表から1週間ほど間が開いてしまったのですが、それはなぜかというと、えっと……


パソコンがぶっ壊れたからです(号泣)


急きょパソコンを借りられたまではよかったものの、処理速度があまりに遅くて仕事にならん! と、職場使用のパソコンを使うことにしたら、苦難はまだ待ち受けていた。


●借りパソ子でオンラインストレージがうまく同期されておらず、そこで作っていたテキストが全て消える(仕事用もブログ用も)

●引き続き使っていたキーボードが、納期の迫った仕事を終えたとたん、「……もう…限界で……す……」とばかりに、突然、反応が鈍くなり、一部のキーが沈んだまま復活しなくなった。


もう、てんやわんやの祭り状態。キーボードはとりあえずさっき、ポチッとネット注文しておきました。キーボードよ、お前の最後の働きは忘れない……!


そんなわけで、非常に間延びした結果発表になってしまって恐縮なのですが、おつきあいいただける方、引き続きよろしくお願いいたします。


さて、前回までは「電子書籍の良いと思う点」について取り上げましたが、今回は「電子書籍の不満な点」にクローズアップ。


とりあえず、いただいたコメント(※電子書籍を利用したことがある100名中、コメントのあった熟腐女子66名、ヤング腐女子14名)から集計し、コメントの多かった上位6つでまとめてみました。


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うーむ、予想はしていたけれど、電子書籍のデータがストアのサービス停止などで消えてしまうことや、ダウンロード制限について指摘した「データ/DL」が最も多いなぁ……。


2番目以下の項目について説明します。


・「高い」
 ⇒電子書籍そのものが高い。
・「D/S」依存
 ⇒保存方法や閲覧方法等がデバイスやサービスによって違う。
・「コマ割」
 ⇒マンガのコマ割りが見づらい。
・「流し見不可」
 ⇒紙のようにパラパラとページをめくって流し見できない。
・「種類少」
 ⇒電子書籍の種類が少なく、買いたい本がない。


なんだか、どれもうんうんとうなずきたくなるような……。31歳以上熟腐女子に絞ってみたら、不満点に違いはあるのかしら?


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大きな違いはない模様。


では、30歳以下のヤング腐女子と比較してみましょう。


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※熟腐女子・ヤング腐女子それぞれの中での各項目の割合、という形で集計。



ヤング腐女子でも、最も多いのは「データ/DL」だけど、熟腐女子では3位以下だった項目について、ヤング腐女子の方が割合が多めになっていた!


熟腐女子で2番目に多かった「高い」なんて、ヤング腐女子はゼロだもんね。


「データ/DL」は別として、熟腐女子の方が多い項目は「高い」「D/S」、ヤング腐女子の方が多い項目は「コマ割」「流し見不可」「種類少」――どうも、熟腐女子は電子書籍の“システム”に関しての不満が、ヤング腐女子は電子書籍の“使い勝手”に関しての不満が、それぞれ多いといえるかも。


興味深いなぁ……


実際の票数を見てみれば、ヤング腐女子と熟腐女子、それほど大きな差があるようには見えないのだけど、それぞれの中での割合で比較すれば、これだけ差が出るのね。


ではそれぞれコメントを見てみましょう。ここから折りたたみます。

まずは一番多かった「データ/DL」から。
※引用したコメント内の伏せ字、コメントの強調、省略は管理人によるものです。


▼不満な点=「データ/DL」

ローカル環境に保存できないサイトが多い。(41~50歳)



基本的に小説は紙媒体で読みたい派なので、よほどのことがない限りは電子書籍は使いません。そもそも電子書籍は自分に所有権がないので、いつ消されてもおかしくないというリスクを抱えています。そこにお金をつぎ込むなら、多少高かろうが手元に残せる実物を持っていたいというのも理由の一つです。ただ、本を買うにあたり、電子書籍の無料サンプルは選本の参考になるので便利ではあります。(41~50歳)



電子書籍は保管場所を取らないことが大きなメリットですが、DL期限があるのに紙書籍と同じ価格だったりするものには理不尽さを感じます。納得いかない……特にガラケー時代はDL期間が1年、というサイトも多かったので、すっかり忘れた頃に同じ本を2度買いしたり、といったうっかりも度々あり、それがきっかけとなって読書メーターをつけ始めたりもしました。(41~50歳)



電子で怖いのは利用しているサービスが停止になったら購入した本が読めなくなる可能性があることなので、とっておきたい本はやっぱり紙で買ってしまいます。(31~40歳)



不便だと思ったのはダウンロード回数に制限付きのものの保存に失敗して結局読めなくなってしまったものもありデーターの永続性には不安があるので、今のところ絶対においておきたいものは紙の書籍で手元に置いておくようにしています。(51~60歳)



電子書籍はデータなので複数簡単に持ち運べすぐに読める利点がありますが、データがとんだときの保証的なものがないのが利用することにためらいがあります。(21~30歳)



もっともだよねぇ……。お金を払ったのに、配信元の都合で全部“なかったこと”になってしまうなんて、そりゃあ理不尽さを感じますよ。個人的にも、電子書籍ユーザーの伸びが今一つなのは、これが最大の原因なんじゃなかろうかと思っています。


そういえば今年の初め、こんなニュースがありましたね。


ローソンの電子書籍サービス「エルパカBOOKS」終了 購入代金相当のポイント返金 (ITmedia)


これは結局、ポイントという形ながらも“返金”されたからよかったものの、そんなケアもなくクローズしたら、ユーザーは泣くに泣けない……。


「データ/DL」に関して、“電子書籍のとらえ方”という観点から非常に興味深いエピソードが、熟腐女子の方からいただいたコメントの中に書きこまれていたので、ご紹介。


昨日、たまたま友人と電子書籍について話をしました(50代男)。

彼は読書家ですが「読んでいない時の本は単なるゴミ。本はいずれ全てがゴミになる。同じゴミならデータを消去するだけの電子書籍の方がずっといい。でも紙の本はなくならない、何故なら50代以上の人たちは新しいものを受け入れないからだ。IT機器を使おうとはしないんだ」と言うのです。

20代の頃から極論に走る人だったのでいちいち反論もしませんでしたが、私たちの間に本を「データ」として捉えるのか「装丁や挿絵まで含めた作品」として捉えるのかの違いがあったことに30年来の付き合いで初めて気付きました。

そして「本当に読みたいものが電子でしか読めなければ、何歳だろうとチャレンジするんだよ」と内心思っていたのですが実際のところはどうなのか、(勝手ではありますが)こちらのアンケの結果を待ち遠しく思っております。



――そうですよ、本当に読みたいものがあれば、人は何歳だろうとチャレンジするんですよ! 今回のアンケートに参加してくださった「51~60歳」のみなさんは、8割が電子書籍を利用しているんだから! 商業誌の番外編が読みたいから、探していた本があったから、電子書籍を利用しようと思った人もいるんだから!


しかし、「本を“データ”として捉えるのか“装丁や挿絵まで含めた作品”として捉えるのかの違い」、なるほどなぁ……! データとして捉えられるなら、確かに、サービスの都合で消えてしまうのも已む無し、と思えるのかもしれない。わたし自身は、仕事等で読む本は“データ”として考えられるけど、お気に入りの本はそんな風に割り切れそうもないなぁ……。


というか、結果発表が非常に遅い&遅れて、申し訳ありません……!


ちょっと「データ/DL」に力が入っちゃった。次。


▼不満な点=「高い」

値段が高いこと。紙媒体と変わらないor高い。価格は安くてもいいのでは、と思います。最近のフルールブルーラインでは電子書籍のみの発売があり注目しています。(31~40歳)



電子書籍は権利の貸し出し的な見解が主なので、早いところで5年と決まっています。大手Kindleでも期限なし(今のところ)の貸し出しなので、紙の書籍とそんなに変わらない値段設定はどうなの?とちょっと疑問。(41~50歳)



配信元が停止すると読めなくなってしまうことを考えると、まだまだ書籍版と同額を支払うには抵抗があります。(41~50歳)



これも、「データ/DL」と合わせて、電子書籍が思ったほど普及しないことの原因の一つだと思います。将来消えるかもしれないし、“データを読む権利”を買うだけなら、なぜもっと安く販売できないのかしら?



▼不満な点=「D/S依存」

紙の本で発売してるものを電子で読もうとは全く思いません。まず見る媒体が必要だし、電源が切れたり壊れたりしたら読めないし、書籍ストアがなくなったら買った作品はどうなるのかとか、ひとつのストアで買ったものがすべての媒体共通で見れるのかとか、読みにくいのも嫌です。それにあまり安くない。同じ値段だったら断然本を買います。(31~40歳)



不便だと思うのは、使用するストアによっては、収録されていなかったり、配信タイミングが遅れたり、そもそも電子化していないレーベルなどがあること。以前は複数のストアを使ったりしていたのですが、管理が面倒なので今はebookjapanに絞ってます。(31~40歳)



サービス停止やデバイスのバージョンアップ、デバイスの違いにより、購入した電子書籍が読めなくなる可能性がまだまだ高いのはデメリット。どのデバイスでも読めて、一度購入したものはずっと読める、という状態にならないのかなぁと思う。あと、紙に比べてオトク感がないのも残念。(41~50歳)



全部同じアプリで管理して読めたらいいなーっていつもおもいます。あと、電子なのに本の価格が高い事が辛いです。(41~50歳)



腐ジャンルで電子配信でしか読めないものがあったのでやむを得ず一度だけDL(楽天だったかな)したけど、それっきり。その当時はPCしかデバイスがなかったので、PCの前で1冊読むとか、やっぱそれはないなと。
最近iPadを買ったので、電子書籍に再度チャレンジ。でも、書店ごとにビュアーが違うとか使いにくいことには変わりない。雑誌の電子版(文教堂の空飛ぶ本棚)はいいかなと思ったけど、これも専用のビュアーが使いにくい。(51~60歳)



電子書籍自体はガラケー時代から利用していましたが、購入した端末でしか読めないことがわかり後からすべての本を買い直したので、電子書籍は読む権利にお金を払うだけで自分の物にはできないんだなぁ…と不便に感じました。(21~30歳)



サービスの利用方法の違いはともかくとして(あんまり各サービスバラバラなのはイヤだけど)デバイスごとに使えるサービスが違うというこの状況は、当面変わらないのかなぁ……? あちこちのストアで購入した電子書籍を、まとめて一ヵ所に保存できないのも、使いにくいしなぁ……。


というか、「ストアによって収録されていないものがある」って、要するに、リアル書店で新刊につくペーパーが配布されるお店とそうでないお店の違いみたいなものでしょ? そんなところで紙の書籍と同じにしなくてもいいのよ……!


こうしてコメントをピックアップしながら改めて読んでいくと、「データ/DL」といい「高い」といい「D/S」といい、なんというか、“ユーザーの使いやすさ”より、“電子書籍の供給側の都合”の方が優先されている気がする――と、実感。


いろいろと大人の事情があるとは思うけどさ……。


――いかん。ここまででもかなり長くなっちゃった! 


ヤング腐女子の割合の方が多かった項目については、[7]でご紹介します。


引用コメントは、項目に合致している部分のみ引用するようにしているので、場合によっては、元は同じコメントが何度も引用されていることもあるかと思います。どうかご了承ください。


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Tags: アンケート 腐女子 熟腐女子

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