【5年前】あの頃のワタシのトキメキは [2]

 30,2014 05:42
[1]では、ボイスチャット参加者のコメントから感じた“共通点”をピックアップしたけれど、それはさておき、2009年の商業BL界隈って、どんな特徴があったんだっけ?


こちらも、参加者のコメントなどからなんとなくイメージできたので、簡単にまとめました。予想外に長くなったので、途中から折りたたんでいます。



★崎谷はるひ作品が猛烈な勢いで出ていた


「あの頃は私は“はるひブーム”だったんですけど、本もすごく出ていて、年間20冊くらい出てたんじゃなかったかな」(ゆわさん)


「新装版とかもすごく多かった記憶がある」(まつこさん)


と、いうコメントに、「そういえばそうだった!」と賛同の声多数。わたしは、申し訳ないことに崎谷作品にあまり萌えなかったので数えるほどしか読んでいないのだけど、思い返してみれば巡回先のブログでは、崎谷作品のレビューが多かった。


ちょっとご本人のサイトで調べてみたら、2009年は崎谷はるひ作品、小説だけだと14冊出ているようですね。原作のマンガ作品は2冊、ドラマCDは3枚――確かに怒涛の出版ぶりだわ……! はるひんファンは毎月大わらわだったに違いないよ……!

不条理で甘い囁き (幻冬舎ルチル文庫)
ゆわさんが5年前に大好きだった作品ですって!


今、こんな勢いで本が出版されている作家さん、いないんじゃないかしら。5年前の商業BL界隈の活気が感じられる気がするなぁ……。



★擬人化大流行&ガチムチOKの兆し


「あの頃は擬人化がすごく流行ってたのを覚えてる」(あねこさん)


とのコメントを受けて、『ちるちる』や『コミコミスタジオ』でザッと調べてみた。在庫数や登録数にもよると思うので正確な数はわからないだろうけど、傾向は掴めるかな、と思って。

すると確かに、2009年からググッと増えていた! 同人誌も数多く含まれていたことを考えると、それに押されるように商業誌でも出版数が増えたんだろうなぁ……! 同人界隈もよくご存知のあねこさんならではの指摘だ。さすが!


「あと、ガチムチが受け入れられつつあったのかも、って思う。岡田屋鉄蔵さんや井上佐藤さんの作品が人気だったし、内田カヲルさんのマンガ家のシリーズもファンが多いし」(あねこさん)


ああ、内田カヲルさんのあの作品は、それまでの超デフォルメされた筋肉絵がかなりマイルドになったことでも話題だったなぁ――マイルドといったって、やっぱりガチッとムチッとしているのは変わりないけれど。

そして続きがあるのなら (バンブー・コミックス 麗人セレクション)


言われてみれば、ガチムチキャラが登場する“BL寄り”な作品がポツポツと増えてきたのは、2007~2008年頃のような気がする。『エンドルフィンマシーン』(井上佐藤)や『ジョカトーレ、捕獲計画。』(鬼嶋兵伍)が登場したのは2007年だし、『タンゴの男』(岡田屋鉄蔵)が出たのは2008年。



タンゴの男 the finalエンドルフィンマシーン (バンブー・コミックス 麗人セレクション)ジョカトーレ、捕獲計画。 (バンブーコミックス 麗人セレクション)

デビュー作ずらり。懐かしいなぁ……もちろん、どれも読んだとも!


これまで挙げた作家は、その後も作品を出し続けていらっしゃるので、2009年はあねこさんの指摘どおり、ガチムチ作品が腐女子のハートを射止めたといってもよさそうだ。


思い出してみれば、ゲイコミックの作家がBLで、BLの作家がゲイコミックで――という、“混ぜるな危険”を取っ払ったフュージョン現象が見られたのが、2007年以前だった。その頃は「んー……どうもイマイチ……」と思うことが多かったけど、あの果敢なチャレンジが、ガチムチ作品OK! のベースにある……のかもね。ムダ死になんて、してないんだから!<失礼


ウィルトゥース (オークラコミックス)
あの田亀源五郎先生のBL作品は2007年刊。いや、これはわたし、好きでした。剣闘士!



★キラキラまぶしい2009年


今回のボイチャのために、わたしはこのブログの“2009年”をざっと読み返したのだけど、


いやぁ、2009年はわたしにとって大豊作だったんだなぁ!


と驚いた。何しろ毎年アップしているマイベストなんて、2009年分はこんな感じですからね。


2009年私的ベスト10~小説編~

2009年私的ベスト10~コミック編~


「小説編」なんて、「物語としてよくできていたと思う作品」「萌えを感じた、またはツボだった作品」の二つのランキングを発表しているぐらい。どうかしてたとしか思えないね!


でもランキングを2種類作れるほど、“いいわ~!”とか“面白かった~!”とか、身悶えしそうになる作品が多かったのは確か。このランキングを今見返しても、“やっぱり好き”と思える作品ばかりで、実際、この中で手放した作品は一冊もないものね。


似たようなことはほかの方も感じていたようで、「5年前って、すごくいろいろ出てたんだねぇ……!」と、感嘆しつつもため息をつき合ったのだった。ふー……まぶしいぜ……!



★未完の作品と、新刊が出ない作家と。


「『天気予報ノ恋人』(街子マドカ)ってさー、なかなか3巻が出ないよねぇ」(カコさん)


「『吸血鬼シリーズ』(木原音瀬)も、ずっと出ないままだよね」(まつこさん)


「『兎オトコ虎オトコ』(本間アキラ)も、去年続きが出るって情報があったのに、結局出なくてそのまんまだよ」(かずみさん)


――と、「あれって、続きはどうなったの?」な作品が出ること出ること!


まったくねぇ……いろいろな事情があるんだろうなと察してはいるけれど、ファンとしては“未完”な作品って、どうにも小骨が喉に刺さったままのようで、気になっちゃうんですよ! ちなみに上記の作品は、どれも3年以上音沙汰がない。


また、「新刊出してくれないのかな?」な作家の名前も何人か上がっていた。


「松尾マアタさん、なかなか新刊が出ないよね」(バンビさん)


「西江彩夏さん、最近新刊出てないよね」(かずみさん)


「有間しのぶさんはもうBLで描かれないのかしら」(ニコさん)


――だんだん寂しくなってきちゃった……。


[1]でちょっと触れたけど、5年前も“作家買い”だったのに、今現在の本の購入冊数が減ったと感じられてしまうのは、出版点数が減っていることに加え、シリーズものなどの続巻がストップしていることも影響しているんじゃないかと思う。


どうして出版点数が減り、続巻も出ないのかは、出版不況とか増税とか購買数減少とか自主規制とかいろいろ理由はあると思う。でもそんな状況だから、商業BLに以前ほど活気が感じられないんじゃなかろうか。


いや、活気が感じられないから、出版点数も減り続巻も出ないのか――“卵が先か、鶏が先か”みたいなハナシになってるじゃんよ! つか、これって明らかに負のスパイラルだよ!


――5年前を振り返って、現状の心許なさを改めて実感することになるとは……!


気を取り直して最後に、ボイチャ参加者の『5年前に夢中だった作品』のまとめを紹介しておきます。


20141030.png
※クリックすると別窓で大きく表示されます


チャットの流れによって、冊数にバラつきがありますが、メモし忘れもあると思います。参加者のみなさま、すみません。


ニコさんからはご自身のブログにアップされている『私的偏愛BL小説 2009』『私的偏愛BLコミック 2009』が紹介されたので、その中で“ベスト”に挙げられている作品およびチャット中に登場した作品を表に入れています。また、わたしの挙げた作品は、ブログで発表した“私的ベスト”と若干違いますが、これは“私的ベスト”を見ずに2009年のエントリを掘り返してピックアップした結果です。


ちなみに2009年に出版された「このBLがやばい! 2010年」の、上位5位までに入った作品は以下のとおり。


≪小説≫
1位『唇にキス 舌の上に愛 愛と混乱のレストラン3』 高遠琉加
2位『交渉人は振り返る』 榎田尤利
3位『サミア』 須和雪里
4位『COLD FEVER』 木原音瀬
5位『夏の子供』 榎田尤利

≪マンガ≫
1位『俎上の鯉は二度跳ねる』 水城せとな
2位『ダブルミンツ』 中村明日美子
3位『ファインダーの真実』 やまねあやの
4位『テレビくんの気持ち』 松本ミーコハウス
5位『セブンデイズ』 原作:橘紅緒/絵:宝井理人



榎田尤利作品が2作も入ってるよ! 榎田さんも、今はBLで単体の作品は書かれなくなっていて、ちょっと物足りない……。


これからまた5年後、商業BLはどうなっているんでしょうね。


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Tags: 腐女子 腐友 ボイチャ 商業BL

Comment 1

2014.11.11
Tue
19:04

lucinda #-

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拍手コメントRES

>11/08 01:04 Mさま

コメントありがとうございます。
「ダブルミンツ」、「同級生」とはまったく雰囲気が違っていて、うひゃー!って思ったのを覚えています。。

…いやー…本当に時の流れるのは早いですね…(遠い目。

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