振り返り 「8月に読んだ本」

 13,2014 23:30
今年は秋の訪れが早いのか、9月に入って概ね涼しく快適です。去年まで数年くらい、「暑さ寒さも彼岸まで、なんてウソばっかり!!!」と、昔の人の知恵に八つ当たり気味に泣きを入れていたほど、この時期は毎日暑かった……!


さて、先月の読メまとめです。


2014年8月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3482ページ
ナイス数:75ナイス

弁護士は愛に堕ちる (ビーボーイスラッシュノベルズ)弁護士は愛に堕ちる (ビーボーイスラッシュノベルズ)感想
リブレは行間スカスカで、ほんとあっという間に読める薄さだよねー…という評は、この作品に当てはまりません。いやー、リブレにしてはみっしり詰まった行間、砂床先生の熱を感じました。感じたんだけど、結構受けは頑なだし、攻めは自己完結型だし、ちょっと膠着状態が長かったかな。受けの妻が殺害された経緯は予想通りだけど、敵のアレを撃ち抜いた攻めの落とし前は予想外だったかも(笑)
読了日:8月3日 著者:砂床あい


ハイキュー!! 12 (ジャンプコミックス)ハイキュー!! 12 (ジャンプコミックス)感想
主役(?)の烏野だけじゃなく、他校の生徒たちのドラマもしっかり描かれているのが、『ハイキュー!!』の魅力の一つ、のような気がした。終盤辺りの、山口のサーブやツッキーのブロックなどなど、成長した姿を読みたい!
読了日:8月4日 著者:古舘春一


スピリチュアル ポリス (2) (ディアプラス・コミックス)スピリチュアル ポリス (2) (ディアプラス・コミックス)感想
永妻兄よ……そんな魔性キャラだったのね……。みんな兄にメロメロじゃないかー! 彩輝の、小生意気で粋がってみせる小僧っぷりが、良い具合にイラッとさせてくれます(笑)。続きプリーズ!
読了日:8月6日 著者:新田祐克


ホームレス・サラリーマン (花音コミックス)ホームレス・サラリーマン (花音コミックス)感想
ちょっと主人公にイラっとしたかな。あの鈍さと言わなきゃわからなすぎる思いやりに。とはいえ憎めないキャラではあると思ったのは、カメ男が登場したからかも!(苦笑)上司の親切さが、確かに思わせぶりで謎めいてるなぁ…。
読了日:8月7日 著者:今市子


あなたの好きな人について聞かせて (ディアプラス文庫)あなたの好きな人について聞かせて (ディアプラス文庫)感想
高校生が続いてるなぁ…と思いつつ、楽しく読みました。でも今回は、典雅節がおとなしめだった気がする。特に後編。高校生のお題に応えたSSがおかしくて、「そうきたか!」と内心唸りまくってました・笑。受けの、段取りとか順番とかごちゃごちゃ考えるところにイラッとすることもあったけど、どういう小説を書きたいかを説明するセリフには、ものすごく共感。うん、私もそういう話が読みたいの。攻めの両親の秘書が密かにお気に入り。
読了日:8月15日 著者:小林典雅


nez[ネ] Smell and Memory (SHYノベルス319)nez[ネ] Smell and Memory (SHYノベルス319)感想
あー、続き気になる! 鷹目と千里、お互いに自分の気持ちに気付いて、ほっこりするやら切ないやら。千里の過去が少しわかって、さらに切なさ倍増だな。ちょっとマンガ「モンスター」の、ヨハンたちを思い出した。…つか、また一年待機ですか……ね……?
読了日:8月16日 著者:榎田尤利


アンタのドレイのママでイイ-東京心中(4)- (EDGE COMIX)アンタのドレイのママでイイ-東京心中(4)- (EDGE COMIX)感想
待ってたよ、続き!! 矢野の転勤について、日常ムービーで気持ちを表す宮坂のひたむきさにホロリ。番外編は同人誌で読んでたけど、改めて、しんみりと切ない気持ちになった。岩手弁が温かくて、泣ける。
読了日:8月16日 著者:トウテムポール


虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)感想
今世界のあちこちで起こっている紛争や内戦が、そのまま書かれているのかと思ったほどで、思わず奥付けを確認してしまった。SF、しかしミステリーでもある。クラヴィスの空虚とシニカルさは、ジョン・ポールのそれとどこか似ていると感じていたので、あのラストは、何もかも喪ったクラヴィスなら、当然の帰結だと思えた。虐殺の文法が本当にあるとしたら恐ろしいが…もしかしたら…。
読了日:8月18日 著者:伊藤計劃


悪魔の聖餐 ~アドリアン・イングリッシュ 3~ (モノクローム・ロマンス文庫)悪魔の聖餐 ~アドリアン・イングリッシュ 3~ (モノクローム・ロマンス文庫)感想
そこで終わり、しかも次巻予告されているとは、なんという生殺し状態! オカルト用語(?)満載の今作は、終盤になるまで誰もが怪しく曰くありげで、展開が気になりまくって一気に読んでしまった。オカルトに耽溺する若者たちについての説明は、どこの国でも似たようなものなのかもしれないと、興味深かった。リサの婚約者一家も怪しいと思ってたんだけどなー…勘繰り過ぎたか。ジェイクのことは、前巻からそうなる予感はあったものの、切ないものがある。続きが早く読みたいです!
読了日:8月22日 著者:ジョシュ・ラニヨン,三浦しをん


きのう何食べた?(9) (モーニング KC)きのう何食べた?(9) (モーニング KC)感想
毎回、あーわかるわー!と共感してしまうことがあるのだけど、今作は母親の病気&入院に際しての父親へのケアを考えなければならない、というくだりですかね。いやほんと、年を取ると順当にそういうことを避けられないよね。でも、シロさんが両親に対して、しっかりとケンジを守るシーンはジーンときた。今回も試したいレシピ満載だったけど、ローストビーフは年末に作ってみようかな。
読了日:8月25日 著者:よしながふみ


百合男子 5 (IDコミックス 百合姫コミックス)百合男子 5 (IDコミックス 百合姫コミックス)感想
第一部完、なんですか。第一部、ねぇ……。これまで脇だった百合男子たちがそれぞれメインとなるお話を読むと、百合男子それぞれの個性が感じられて楽しい。けど、相変わらず少年マンガ的な友情と勝利に満ちた展開が笑える。
読了日:8月26日 著者:倉田嘘


両想いなんて冗談じゃない!! (Canna Comics)両想いなんて冗談じゃない!! (Canna Comics)感想
予想よりもすごく楽しめた。四十路男の、おっさんぽさも絵柄に滲み出ていてよろし。神田は隠していたつもりなのに、バイトの宇田はもちろん、相手の芝にまでとっくに神田の気持ちはバレていたというオチも、なんだか可愛く見えた。描き下ろしも◎。
読了日:8月27日 著者:カサイウカ


彼氏(仮)? (幻冬舎ルチル文庫)彼氏(仮)? (幻冬舎ルチル文庫)感想
和泉先生の現代日常モノがわりと好きな私には、楽しめた作品。ま、伊吹の自虐さ加減と自己完結ぶりには苦笑いだけど、だからこそ理央のような人に惹かれるのは納得性がある。つか、理央のようなおおらか攻め、癒されます。伊吹の仕事がトントン拍子に進むわけではない展開が、やたらと華やかに成功していく非現実さがなくて好感。お仕事BLとしても楽しめるんじゃないかな。とはいえ、伊吹にはがんばって稼げるようになってほしいけどね。
読了日:8月28日 著者:和泉桂


ジェントルマン (講談社文庫)ジェントルマン (講談社文庫)感想
登場人物のほとんどがイケ好かない物語。とはいえ、「ジェントルマン」の意味の壮大な皮肉や、性欲がやたら美化されずに巧みに物語に絡んでいる点に、久しぶりに山田詠美作品を読んだと思った。女性が理想の男性として挙げる「優しさ」とは「マナーの良さ」というユメの見解は、非常に鋭い。なるほど、ここにもジェントルマンについての皮肉が…。個人的には、漱太郎は生身で苦しみ悶えてほしかったが、それではただの勧善懲悪モノになっちゃうか…と思ったり。そう、これはある意味、耽美小説なんじゃないかと思ったのだった。
読了日:8月30日 著者:山田詠美


流沙の記憶 (キャラ文庫)流沙の記憶 (キャラ文庫)感想
確かに古代エジプトで覚えていることの数少ない名称は、イクナアトンです。これは、そのイクナアトンが絡む物語。BLの歴史モノで安心できる作家さんの作品ゆえ、史実的なディテールもバッチリ。タイムスリップすることはわかってたけど、現代に戻って来る時は時間差があったのね。宗教と政治の狭間に悩むファラオの描写は興味深かったけど、ネフェルに「秘儀の間」を目の前で崩されてもサッパリと割り切っているアレンと、二人のラブモードに、ちょっと唖然としたかな。
読了日:8月31日 著者:松岡なつき

読書メーター



15冊、まあまあじゃないでしょうか。実は非BLのノンフィクション作品も読んでいるので、先月の正確な読書数はもうちょっと多いのかな。


先月は、楽しみにしていた作品が多かったのが特徴。『スピリチュアルポリス』に小林典雅先生の新作、『東京心中』『アドリアン・イングリッシュ』シリーズの続き、『きのう何食べた?』や『ハイキュー!!』の新刊――。


楽しみにしていた作品は、どれも期待を裏切らない面白さで、とっても満足。ただ、続き物はその先の続きを早く読みたい気持ちにさせられたのが――仕方ないとはいえ、待ち遠しいなぁ!


あ、『悪魔の聖餐』の著者、“ジョシュ・ラニヨン、三浦しをん”となってるけど、違いますね。翻訳者は冬斗亜紀さんですよ!


B-BOYノベルにしては文字がミッシリ詰まって読み応え十分だった……ということが一番印象に残ってるってどうなの? という感じの『弁護士は愛に堕ちる』(砂床あい)。消費税増税の影響が地味に応える今日このごろ、本に限らないけど、価格と内容のバランスを、以前よりシビアに考えるようになっている自分がいる――だからこそ、印象に残ったってことでしょうかね。


『ジェントルマン』(山田詠美)は、「登場人物がほんとムカつくんだよ! だから読んで!」という、ナゾのオススメがきっかけで読んだ作品。山田詠美作品らしさを感じつつ、ゲイが主人公の作品なんて書いてたんだなぁ……と妙なところで感心してしまいました。


読メには、基本的にBLやLGBT系の作品、萌えた作品を登録している――ということは、『虐殺器官』に萌えを感じたのかってハナシですが、ええ、ほんのちょっぴり感じたんです……主人公(軍人)と同僚(軍人)との、そして主人公と彼が追う謎の男とのやりとりに。ちょ、ちょこっとだけだよ! それにしても著者の夭折が惜しまれます。


非BL作品、特に小説で萌えを感じると、ちょっとトクした気分になるんだけど――これも一つの二次萌えですかね。


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