もしかして、うちの子…!? [2]

 09,2014 23:13
その方は、確か5~6年ほど前は「娘はオタクかもしれない」と話してくれた記憶がある。


しかし、去年だったか一昨年だったか、「娘はオタクだから」というその方のツイートをTLで見かけ、


「そっか……娘さんは、オタク確定か……!」


と、他人ながら「とうとうこっちに来てしまったのか!」という風な感慨を抱いたものだった――。


我が子がオタクかも……と、複雑そうな表情をしていたCさんやサブボスの話を聞きながら、「我が子はオタクである」と確信しているその方に、子供に対する気持ちなどを改めて聞いてみたいと思いつき、コンタクトをとってみた。


“その方”とは、もとさん。大学生と高校生の娘さんがいらっしゃって、もとさんご自身、腐女子である。最近だと、こんなイベントで一緒に盛り上がりました。つか、もう半年前か……“最近”とはいえない……!


「お子さんがオタクかも、と気付いた時に、もとさんがどう思ったのかお聞きしたいんですけど……」とTwitterのDMでお伺いを立ててみたら、もとさんは超軽やかに承諾してくださった。


というわけで、もとさんへのプチインタビューは、「read more」からどうぞ!

――もとさん、娘さんが2人いらっしゃいますが、オタクなのは上の娘さんでしたっけ?


どっちもオタクだよ(笑)。でも二人とも、自分については“一般以上ガチオタ未満”だっていう認識みたいですけどね。それは私もそうなんだけど」


――“一般以上ガチオタ未満”、ですか。具体的にはどんな感じですかね?


「上の子は商業BLは選んで読むけど、大好きなジ●ンプ作品内でカップリングするには抵抗ある感じね。下の子は隠れてBLを読んでるようで、カップリング妄想もするタイプ。でもどちらもBLはたしなむ程度って感じかなぁ」


――限りなく腐女子に近いオタク、って感じなんですね。いや、カップリング妄想もしちゃうなら腐女子じゃない? って思わなくもないけどもそれはさておき、もとさんが「うちの子はオタクかも」と気付いたのは、お子さんが何歳ぐらいの時でしょうか?


「どちらも中学生の時ですね」


――中学生か……。やはりその辺りはターニングポイントなのかな。でもどうして、「オタクかも」って思ったのでしょうか? 何かきっかけがあった?


「上の子はマンガ、下の子はアニメ中心なんですが、普通にマンガもアニメも私と一緒に、いやむしろ私以上に読んだり買ったりし始めて詳しくなっていったので、『あ、オタクになったな』って……


――もとさんよりもマンガやアニメを読んだり買ったりしているって、よくわかりましたね?


うちは生活の全てをリビングでするので、丸分かりなんですよね。ただ、下の子はそういう環境でも全て“そこそこ嗜む”程度ですけどね」


――あ、なるほど。そんなオープンな環境だからこそ、「ウチの子たちはガチオタ未満だな」と認識されているんですね。


それにしても、どうやら子供がオタクかも……と思った時、もとさんは困惑されませんでしたか? 別にどうということはない、平常心な感じだったのでしょうか?


「困惑はしなかったかな。自分自身がいい大人になってもオタクであることをやめられなかったので、たとえ子供がオタクになっても何も言えないなと思っていました


――そうか……! じゃあ、お子さんたちがマンガやアニメをガンガン読んだり見たりし始めた時、もとさんは……?


「ぼんやり眺めてただけ、という感じですかね? ダメなものは止めたり隠したりしていたけど、普通の漫画は本棚に、アニメは録画していつでも見られる感じでした。

それと、私自身がそうしていたからか、子供たちもオタク趣味を誰にでも話すようなことはなくて、学校では“普通”にしていたようなので、まあいっか、と



――誰かれ構わず一方的に、聞かれてもないのに自分が好きなマンガやアニメについて話しまくるって、まあ、いわゆる“空気が読めない”系というか、“独りよがり”な感じですもんね。


「うん。基本的に社会生活が普通に営めるならそれでいいというか、マンガやアニメの虚像を虚像と捉え、ちゃんと社会適合できるかどうかが重要だと思っていたんです。そういう視点で子供たちを見ると、今のところは人付き合いや言動も問題ないと思われますね」


――もとさんのこの回答を読んで、わたしは、Cさんやサブボスの“複雑そうな表情”が、一気に腹に落ちる感じがした。


子供がオタクであるかどうかより、“社会に適合できない方向にいってしまったらどうしよう!?”という不安ゆえに、「別にオタクでもいいじゃーん」と、ノーテンキに受け止められない気分だったんじゃなかろうか?


Cさんもサブボスも“オタク”なので、好きなモノにのめりこんで堪能する快感はよく知っているはず。そしてその好きなモノについて、同好の士と語り合う楽しさも十分わかっていると思う。


でも、“オタク”だからこそ、世間のオタクに対する“目”やイメージも理解しているだろう。


好きなモノに一直線すぎて周りが見えなくなり、社会性を失ってしまうのはよろしくない。我が子が社会生活を営めず、周りから敬遠されたり排除されたりするようになってほしくない!


……といったような心配や恐れが、Cさんやサブボスの“複雑な気持ち”の底にあるのではないかしらん、と推察したのだった。


偶然にも、今回取り上げたお子さんは全員女の子で腐傾向も窺えるのだけど、世間一般の“腐女子”イメージは、なんだかんだいって概ね「キモい」や「理解不能」であることを考えれば、親として心配になるのもやむなし……と思う。


ところでもとさんは、お子さんを妊娠した時やお子さんが小さい時、「自分もオタクだし、子供もオタクになるかも」などと、考えたことはあるのかしら?


「全く、何も考えてなかったですね(笑)。でもバーチャルと現実を混同して、社会に適合できなくなるのは防がなくちゃ、と思っていました。というのも、昔、本当に『死んだってリセット出来るじゃん』って言った小学生いて、ゾッとしたんですよ。

ゲームもマンガもアニメもバーチャルであり、入り込んではいけない。だから子供達の身近で見て気を配って、絶対それは「別のもの、作り物」と感じるようにしなくちゃ、と思っていました。今はよくできたバーチャルに入り込む環境があふれているから、いかに入り込まないようにするかに腐心していましたね



――ああ、バーチャルと現実を分ける、虚像を虚像として認識するということは、大事ですよねぇ……! 


もとさんから見て、「人付き合いも言動も問題ない」様子のお子さんたちは、お友達もやっぱりオタクが多そうなんでしょうか?


「上の子はオタク友達もいるけど、ほとんどは非オタクの“一般人”の友達みたいですね。下の子は、逆に周りがオタクが多いみたい。でもそこから考えたら、自分はむしろ普通だと本人が言ってました(笑)」


――へぇ、周りにオタクが多いと、自分のことを相対的に見られるようになるのかしら? けど本人の資質でもあるような気がするなぁ……!


最後に、もとさんに「お子さんたちとオタク的な話をするんですか?」と尋ねてみたら、こんな答えが返ってきた。


「しますよ! アニメを一緒に見ることが多いから、ツッコミながら見たり、漫画やアニメのあのシーンが素晴らしいと話したり、会話にオタクネタを混ぜたり。たまに好きな作品について深く熱く語ったりしますね


――なんだか楽しそうだなぁ! 親子で共通の趣味があると、話も弾みますよね。というか、趣味云々よりも、もともとよく会話する親子関係ということなのかもしれないけれど。


今回、もとさんからいただいた回答で、Cさんやサブボス、あるいは自分自身がオタクなのに我が子がオタクかもしれないことを懸念している人の気持ちが、自分なりに納得できて満足。


わたしが納得した理由とは別の理由で、微妙な気持ちを抱いている人もいるとは思う。が、ともかく、親ともなれば、たとえ自分がオタクでもそれなりにやってこれていても、「だから子供も大丈夫」だなんて単純に楽観できないものなんだなぁ……と感じ入った。


確かに、子供の人生は親の人生とは別のものだものね。それに今は、インターネットやらSNSやら、親世代の若い時にはなかったツールに取り囲まれていることだし。


いやいや、“親”じゃなくても、「もし自分に子供がいたら思春期真っ盛りだなぁ」ぐらいの落ち着いた年齢にさしかかったら、10代の子供たちについてあれこれ心配してしまうものなのかもしれない。


――いかん。うっかり「生んでいない子の年齢」を数える方向に流れちゃったわ!


もとさんの回答を読んでいたら、逆にオタクの親を持つ子供は、親についてどう思っているのか、聞いて見たくなった。いつかそんな機会があるといいんだけど。


もとさん、いろいろとご協力ありがとうございました!



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Tags: 腐女子 腐友 オフ インタビュー オタク

Comment 1

2014.08.16
Sat
02:46

lucinda #-

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拍手コメントRES

>08/16 01:59 Mさま

コメントありがとうございます!
それはすごくビックリするような出来事ですね~! しかも「薄い本」って言ってるなんて。
でも、ほんと、どうしてM様を誘ってきたのでしょう…? オタクオーラが滲み出ていたかどうかはわかりませんが、お嬢さんたちにとって、M様が親しみやすい方だからなんじゃないか、と思います。いや、そうですよ、きっと!

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