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妄想の余地に対する鬱屈。およびイモ洗いサルとかやおい電波とか

 29,2014 23:50
腐女子も含むオタクの友人たちと話していて、このごろ「なんだかねぇ……」と、微妙な気持ちでため息をつきながらうなずきあう話題がある。


最近、最初から狙って隙なく設定している作品って、多すぎない?


マンガでもアニメでもドラマでも小説でも、とにかくありとあらゆるジャンルにおいて、いかにも“ターゲットとされている層(オタク含む)”が狂喜しそうな設定や演出が盛り込まれすぎている気がするのだ。


腐女/男子層を例にとって説明をしてみよう。


例えば、主人公が“バディ”と設定されているとする。バディなので、二人一緒にいるのは当たり前。時に争ったり気まずくなったりするのもよく分かる。そしていつしか互いに信頼を築き合い、強い絆で結ばれていく――という展開も、想定内ではある。


だがしかし、何も見せつけるように抱き合うことはないじゃん? とか、あからさまに口説き文句的な、愛の告白的なセリフを言わなくてもいいんじゃ? とか、二人でいる時にムダに肌色率高めだよね? とか、


えーっと、そこ、腐女子への“サービス”なんですかね? つか、喜ぶべきなの? 


と、困惑してしまうほど、“狙った”感のある場面に遭遇することが増えているような感じがするのである。


もちろん、困惑せずに大喜びする腐女子もいるだろうし、わたしも、何のギモンもなくニヤニヤしていることもあると思う。「なんだかステキ……!」と、オタクではないけど胸をキュンとさせる乙女もいるかもしれない。


だけど、ここのところ、


さあさあ、こういうの、好きでしょ? こういうの、見たいんでしょ? ほらほら、やってみましたよ? 嬉しいでしょ?


とでも揶揄したくなるようなお節介やあざとさが、透けて見えるように感じられることが多いんだよなぁ――と、わたしや友人たちは眉間にシワを寄せつつ首を傾げているのである。


「なんかさぁ……。ああまでお膳立てしてくれなくてもいいって思うよねぇ」


「視聴者や読者に、きっとウケると思ってやってるんだよね……? 腐女子狙いもあるのかなぁ? つか、腐女子じゃなくても、ああいうのがウケて売れてるってこと?」


「でも腐女子としては、ありがた迷惑だよねぇ……。妄想の余地がないというか……」


そうなんだよ。“BL作品”なら男同士でああなってこうなって――という設定・展開は望むところで、まさに「バッチ来ーい!」状態なんだけど。


でも非BL作品にはそんな展開は求めていないし、むしろ余計なお世話なのよ。用意周到にやおいっぽい展開や演出が繰り広げられると、見くびられているような気がしないでもないし、シラケちゃうのよ。


妄想は、こっちが余白から勝手に好きなように膨らませていくのがオイシイんだから、下手な手出しはしないでくれないか!



――と、不遜ながら思うのだった。“公式最強”な作品、増えているような気がするしなぁ……。


「でも今は、あんな風にわかりやすくしないと、視聴者や読者がついてきてくれないということもあるのかも」


という意見もあるのだけど、どうなんでしょうね? もしかしたら逆に、「わかりやすいから想像力・妄想力を働かさなくなった」とも言えるかもしれず、そうなると、“卵が先か鶏が先か”的な問題になりそうな……。


ま、「一般作品が腐層を狙って作られているわけないじゃない! 勘ぐりすぎよ!」と言われてしまえば、それまでなんだけど。


妄想するか否かはともかく、“余白”というか“含み”というか“隠微さ”というか、そういったものが感じられる作品の方が好みってだけじゃないかと言われてしまえば、それまでなんだけど。


ところで“妄想”といえば、二次創作で「いつのまにか出来上がっている共通認識」や「なんとなく当たり前になっているシチュエーション」のようなものが、往々にして自然的に発生する。


とある面倒見のよさそうなキャラが“料理上手”となっていたり、とあるシーンに至る前提として“●●(キャラの名前)の家にいた”ということになっていたり、“二人だけでひっそりとどこぞで暮らしている”という設定になっていたり……エトセトラエトセトラ。


別に「こういうことにしようよ!」と話し合ったわけでもないのに、どういうわけかそれが既定概念(二次では)になっているという、あの不思議。それについて、先輩ズと話していた時、vivian先輩が大胆な仮説をぶちかましてきた。


「あれってさー、“イモを洗うサル”と同じ理論じゃないかな」


――ん? “イモを洗うサル”? それって、幸島のサルのことですか? ある1匹のサルがイモを洗って食べるようになり、それが同世代や上の世代のサルに広まり、子世代のサルにも受け継がれたっていう、研究のことですよね?


「そうそう。あれって“イモを洗う”ということが、“それ、いいじゃん!”って感じでほかのサルにも伝わって、どのサルもイモを洗って食べるようになったって話じゃない? 


koujima32.jpg
幸島のイモを洗うサル 出典 www.yado.co.jp


二次の“共通設定”とかも、そういうことじゃないかと思うんだけど。“●●は料理上手で△△によくご飯を作ってあげる”って設定を誰かが最初に描いたのが、いいじゃん! ってことでほかの人にも広まったってことじゃないかな」


――なるほど。二次創作するのはサルではなく人間なので、“良さそうな設定”が広まるスピードも速いってことですかね。


うーむ……でもなんだかあの拡散されるスピードは尋常じゃないような……。「いいじゃん!」って認識されたとたん、ビビーッ!! と電波みたいなのが発信されて広がっていくイメージです。言うなれば、“やおい電波”とでもいうべきものが。


「あ、そうだよ! それだよ! 『“●●は料理上手”、いいじゃん!』って思ったとたん、ビリビリビリーッ!!! とやおい電波が発信されて、イベント会場中に行き渡るんだよ。で、それを受信した同じジャンルの人たちも、“料理上手”を設定に入れるようになるんじゃない!?」


「そしてその電波は全国の同じジャンルの人たちにも伝わって、いつのまにか“既定概念”になってるのかも!」


おお、なんだかスッキリ! うん、「イモ洗いサル理論」的な“やおい電波”が会場中で発信されてるんだと想像すると、あの速やかに定着する“二次の共通認識”も腹に落ちます。先輩ズがやおい電波説に賛同してくださってよかったよかった!


――やっぱり、やおい目線とかやおい脳とかやおい電波とか、ありとあらゆる“やおい化スキル”を駆使できる余地のある作品が、腐女子を夢中にさせるんだと思う。


だから妄想はオレたちに任せろ!


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Tags: 腐女子 腐友 オフ

Comment - 1

2014.06.12
Thu
03:40

lucinda #-

URL

拍手コメントRES

>05/31 00:29 Tさま

コメントありがとうございました!
そして、お礼が大変遅くなってしまって、本当に申し訳ありません。

なるほど、ネットの普及もかなり影響がありそうですよね。そして加速させているのがスマホというのも、なるほどなぁと思いました。
しかし、ランキングで受けたものがあっという間に真似されるって、すごいですね…!
ネットの普及の速度に、「パクリ」とか権利に対する意識といったことが追い付いていない感はありますね。
そこに過剰な自主規制とか、ウォッチとかが絡んで、なんだかもうややこしいことになってるなぁと思います…。

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