わたしの知らない故郷

 28,2006 03:50
このブログによくコメントしてくださる、もとさんのwebサイトに遊びに行き、コメントを残したのがそもそもの始まりだった。

もとさんからのレスを読んで、わたしはちょっと驚いた。実はもとさんとわたしは、偶然にも同じ広島出身なのだが、もとさんは、「東区民文化センターで行われていたイベントで、友人を手伝っていた」というのだ。

東区民文化センター――知ってるわ――もう場所はありありと思い出せないけど。懐かしい響き。てか、妙に実直で地味だな。そんなところでイベントをやっていたなんて。

もとさんがそのイベントを手伝っていたのは、どうやら15年近く前。そのころのわたしは、まったくこの世界をスルーしていたので、知るはずがない。周りにオタクの友人はいたけど、ということは彼ら・彼女らは、そういうイベントを知っていたのだろうか。

ちょっと興味を覚え、わたしは図に乗って、さらにもとさんに聞いてみた。それによると、なんと! 東区民文化センターでのイベントは、月イチは必ず行われ、1回どころか何回も行われていたというではありませんか。ALLジャンルだけじゃなく、オンリーイベントも行われ、もとさんは2週続けて、友人を手伝いに行ったこともあるという。

「あと、港の方の広い施設でもやってましたよ。名前忘れたけど。そこは半年に1回程度だったかな」
それはもしかして、広島サンプラザでは…?
「福山市でもやってました。デパートのイベントスペースで行われていて、それは年1回だったでしょうか」
福山でも!?
「三原市でもやってたんですよー」
三原でも!?

――すごい。そんなにあちこちで、頻繁に行われていたなんて! うーん、「オタクのパワー」のようなものを感じるのは、こういう時だ。

ふと、こんな話にうってつけの人に聞いてみようと思い立った。もちろん、vivian先輩のことに決まっている。

vivian先輩は鹿児島出身。はたしてかの地でも、イベントは行われていたのだろうか?

「もちろん! 鹿児島市はねぇ、医師会館…だったっけかな? もう名前忘れたなぁ。ま、そこで行われてたわよー。年4回くらいは行われてたから、3ヵ月に1回くらいかしらね」

やっぱり――! しかも「医師会館」という、これまた堅実そうな響きがそそられる。ちなみに先輩の話も、15年近く前のことだ。

「建物の上の方では、医者が仕事してるのに、わたしらはイベントだからね。冷静に考えると笑えるよね」

でも医者も、仕事の合間に覗いていたかもしれませんよね。医者にも、オタクはいるでしょうし。

「でもねぇ、イベントでは委託販売もあったけど、結局通販じゃないとダメなものが多くてさ。その時期、医師会館近くの郵便局ではね、900円と700円の小為替がなくなってたんだよ!

小為替がなくなる――!?

「うん。郵便局のおじちゃんも、その時期はもうわかっててさ。小為替を持って待ってるわけよ」
わたしの頭の中に、900円と700円の小為替を握り締めた郵便局員の姿が浮かぶ。そこに殺到するオタクたち――。先輩によると、目当ての小為替がなくなると、局員のおじちゃんが申し訳なさそうに、「300円と400円でもいい?」などと聞いてくるのだという。「うーん、手数料がかかっちゃうけどー、いいや、仕方ない。それでお願いします!」と、当時の先輩やその友人たちは、潔くそれで決済していたのだという。

「こっちに出ることになって、おじちゃんに『引っ越すから、もうここへ来るのも最後です』って挨拶に行ったら、寂しそうだったわぁ」
またそんな、おじちゃんを泣かせるようなことをしちゃって……。

とにかく、鹿児島市でも、郵便局を巻き込んで、かように熱心にイベントが開催されていたことは、よーくわかった。

地方でのイベントって、47都道府県すべてで行われていたんですかね? と聞いてみたら、「多分、そうなんじゃないかな。オタクはどこにでもいるからね」とvivian先輩は、にんまりと笑いながら言うのだった。

オタクの情熱、恐るべし――。

#ステキな情報を教えてくださったもとさんのブログ「blue in blue」にリンクを貼りました。レビューのほか、もとさんのイラストも楽しめますよ!

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Comment 2

2006.11.29
Wed
02:17

もと #4pDgvQA2

URL

あはは、こういう記事になるんだったんですね。面白かったです。リンクもありがとうございました(^^)
そうそう、港の施設、サンプラザですよ、確か! 聞いたら思い出しました。あそこは広かったなぁ~。
地方の方が、ある意味局部的に熱いかもですね。都合で地元でしか参加できない、地元内有名人さんもいらっしゃいましたしね。
件の友達は、地元ではかなり顔の広い子で、彼女の紹介で、私は当時雑誌に常連としてよくイラストが載ってた、地元の大手ゲーム系同人作家さんと、半日スペース内におじゃましておしゃべりした上に、スケブまで描いてもらえたのは非常にいい思い出です。
当時は同人バブルのチョイ前?辺りだったかもしれませんけど、彼女は高校卒業後、定職に付かず、そうやって本を売った収入だけで全てをまかなえる(イベント参加料から、夏冬コミケの交通費まで)ほど稼いでいたようなんで、心底羨ましいと思いましたね~。

現在兵庫に住んでますけど、姫路はイベントが多いらしいです。ここももしかしたら、月イチレベルじゃないかなぁ?
その近くに住んでる友達は、地元イベントにしょっちゅう行ってると言うし(参加料もかなり安いみたいです)、「だから、この辺はオタクが多いんだよ」とまで言ってました(笑)
ホント、意外と小さく熱いんですよ。

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2006.11.29
Wed
02:25

lucinda #-

URL

どうもどうも、その節はありがとうございました!

>…スケブまで描いてもらえたのは非常にいい思い出です
ああ、そういうのもまた、地元ならでは、かもしれませんよね。
規模が大きすぎると、なかなか難しいかもしれませんし。

兵悟(トッキューじゃん)、もとい、兵庫は姫路が盛んなんですねぇ。神戸もあるでしょうし、そう考えると、地方のイベントの活発さって、興味深いです。地方ならではの特色もあるかもしれませんね、もしかしたら。

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