あっちの水は苦くてもおいしいか? [2]

 31,2013 23:59
確かにわたしの周りはオタクだらけだけど、親しいのは女性、というか腐女子ばかりなせいか、あんまりそれ、思い当たらないなぁ……。


と思うことが、男性オタクと話していると、時折ある。


先日、アイドルやミリタリー関連のオタクであるエドさんが、こんなことをボヤいたのに、わたしは思わず身を乗り出してしまった。


「なんでか知らないけどさー、オタク同士である程度親しくなってくると、体育会系的な上下関係を持ち込むヤツが必ずいるのが、ほんとわかんないんだよなぁ」


――ん? どういうことかしら!? オタク仲間同士で、上下関係ができる??


「そのまんまだよ。何回か顔を合わせるうちに、おなじみのメンバーってできるじゃん? そうしたら、いつの間にか上下関係を持ち込み始めるんだよな。年が上か下かってのが一番わかりやすいけど、ほかにはどっちが長くハマってるかとか、どっちがすごい人脈を持っているかとかさ」


――ハマってる長さを誇る傾向は、想像できないでもないけど、でもだからって、上下関係、ですか……。


「“上”なヤツがエラソーにしてたり、“下”のヤツが妙にへりくだってたりさ。そういう体育会系的関係がイヤだったオタクは多いと思うんだけどねぇ」


――体育会系的関係ねぇ……。確かに、オタクはそういうものを嫌悪しているイメージはある。上下関係が垂直的にハッキリ存在しているという関係性は、ある意味、オタクとは真逆の、“ヤンキー的”ともいえるのかも。


「あ、そうなんだよ! ヤンキー的なんだよね、アイツらのやりとりを見てると。オマエら、ヤンキーを嫌ったりバカにしたりしてたんじゃないのかよ? 本当はヤンキーに憧れてただろ? ってツッコミたくなるもん」


非常に興味深い。


わたしの周りの腐オタの間で、こんなあからさまな上下関係が持ち込まれたと感じたことは、少なくともわたしは、ない。結構落ち着いた年齢の人が多いせいもあるかもしれないけれど、それにしたって、「ワタシはJUNEの初期から知ってるんだからね。アンタたちなんてまだまだよ!」みたいな態度を露骨に見せる人に、お目にかかったことはないなぁ……。


でもエドさんの周りの、男子多めなオタクジャンル界隈では、しばしば見かけるらしいのだ。


上下関係を人間関係に取り入れがちというのは、男性同士の人間関係において、ちょくちょく耳にする。とすると、この傾向、男性ならではの特徴といっていいんじゃなかろうか。


体育会系やヤンキ―系では想像しやすい上下関係だけど、オタクも決してそれから逃れられないらしいのが男性の“業”のようにも思えて、ちょっと憐憫の情を禁じ得ない。


そして、そんな上下関係を持ち込んじゃう人がいたら、メガネちゃんのような女子オタクは、気苦労が絶えないに違いないよ!


ところで、エドさんが呆れる上下関係は、ヤンキ―の特徴の一つであることは間違いないと思うけれど、ヤンキ―って、実はオタクから見たら超リア充な存在じゃないかと思っている。


いつも一緒にいる仲間がいて


カノジョがいて


早々と結婚して場合によっては子どももできて


いくつになっても昔のダチと楽しく集まって



――これをリア充と呼ばずして何と呼ぶのか!? 


上下関係とはまた別に、この方面に憧れている男性オタクは、もしかして少なくないんじゃないかしら。


「それは絶対あると思うよ。そういうものに対する憧れや羨みを持っているのに何でもないフリをしてるヤツらが、上下関係みたいな、ヤンキ―的なものを無意識に取り入れようとしてるのかもね」


というエドさんの言葉に、うーむ……と唸ったわたしだ。なんつうか、いわゆる“こじらせた感”がヒシヒシと伝わってくるっていうか……ねぇ……?


ちなみにエドさんは、ヤンキ―に対する憧れや羨望は「まったくない」と迷いがない。おまけに既婚でリアル生活をエンジョイしている珍しいオタクなので、ま、そりゃ、「ヤンキーに憧れるって、超意味わかんねぇ」とボヤくのもむべなるかな、ですね。


腐女子もいろいろと苦労はあるけれど、男性オタクもあれこれ葛藤があるのねぇ……と感心はしたけれど。


どこか違う惑星のすったもんだを、ソファに寝そべって葡萄をムシャムシャ食べながら眺めているような、そのくらい他人事な“感心”具合なのだった。


――やっぱり腐女子は気楽だわ……。いや、わたしが気楽に安穏としているだけか――。



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Tags: オタク ジェンダー 男という生き物 腐女子

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