あっちの水は苦くてもおいしいか? [1]

 30,2013 23:57
ちょっと前に、この記事を読んだ時、何ともやりきれない気持ちになった。


マンガ好き女子が気づいた悲しい真実…アメリカで話題のショート・ショートコミックがあまりに切ない (Pouch)


特に最後のあたりの、この部分ね。


わたしのコスプレは失格だ。
あの子のコスプレも失格だ。
けど、一体どうして、わたしたちはほかの人たちを喜ばせなくちゃいけないの?


“見かけ”を冷やかされたりバカにされたりするばかりで、好きな作品を楽しみたい・リスペクトしたいという気持ちが、無視され踏みにじられるなんて! やりきれないにもホドがあるってもんでしょう!


けれど、このショートコミックを読んだ後、わたしの身近にも似たようなことはあるなぁ……と、思った。


もちろん、このショートコミックとまったく同じ状況ではないし、コスプレ関連でもないけれど、似ていると思ったことを見出しにするとしたら、こんな感じ。



ファックコミュニケーションはやっぱりツラいのよ


改めて言うのもナンだけど、わたしの周りはオタクだらけだ。


ただし、顔を合わせる頻度などによって、何のオタクが多いかは若干入れ替わりがあり、現在は、アクションゲームとかSFとか音楽とかアイドルとか軍とか、そんなジャンルにアツくなっている人たちが多い。


ま、端的に言って男性多めなジャンルですね。実際、男性が多いんだけど。


とはいえ、もちろんそういったジャンルが好きな女性オタクもいて、メガネちゃんもその一人。アクションゲームやカードゲーム、SFを愛し、音楽にも詳しい。男性オタクたちとマニアックな濃い会話を繰り広げているのを見ると、すごいなぁ! と心底感心してしまう。


さらに感心するのは、自分に対する男性オタクからのキツめな切り返しや激しめないじりを、彼女はうまく受け止めたり受け流したりしていること。それゆえ、面倒くさそうな男性オタク(失礼)も「あいつ面白いよなー」と、彼女に対して好意的だ。


でも実はメガネちゃんは、男性オタク仲間からのツッコミやいじりに結構傷ついていた。


ある日、


「あんな言われ方されるとさぁ……ヘコんじゃうんだよね……」


というボヤキを聞いて、


――あ、やっぱりしんどいと思ってたんだ!


と、ちょっぴり安心してしまった。「メガネちゃん(でさえ)もキツいと感じていたのか!」と、ホッとしたといいましょうか。


以前、“ファックコミュニケーション”という言葉を取り上げたことがあるけど、この言葉を知っていたおかげで、メガネちゃんに対する男性オタクの手荒い接し方は


――これぞまさに、ファックコミュニケーションっていうんだろうなぁ――


と納得していた。男性オタクたちはメガネちゃんに対してネガティブな気持ちを持っているわけではない。むしろ気に入っているからこその、あの接し方なのだ。実際、彼女が人気者なのは間違いないことだし。


Washington State Cage Fighting ChampionshipsWashington State Cage Fighting Championships / KellBailey

ファックコミュニケーションのイメージって、こんな感じ?


多分メガネちゃんも、男性オタク仲間が自分のことをディスっているわけではないことはわかっていると思う。ただ、“わかっている”のだとしても、現実にキツいツッコミやいじりに接して傷つかないわけじゃない。ファックコミュニケーションは、時に心の弱いところに堪えるのだ。


けれどもメガネちゃんの好きなジャンル、特にゲームは、複数のプレイヤーが必要なことも多い。男性たちによるデリカシーのない物言いや振る舞いにいちいち反応していたら、「あいつ、めんどくせぇな」となって、プレイヤーを確保できずゲームが楽しめなくなる事態になりかねない。


実に、大変そうなのである。ああ、ここであの一節が頭の中でリフレインするわ。


「一体どうして、わたしたちはほかの人たちを喜ばせなくちゃいけないの?」


メガネちゃんを取り巻く状況を眺めつつ感じたことは、誤解を恐れず率直に言うと、


――男性にヘンに気を遣わなくていい分、腐女子って気楽だな――


ということだった。時に世間から、もっといえば腐以外のオタクからも白い目で見られ、偏見にさらされることもあるけれど、腐ジャンル内で、少なくともファックコミュニケーションに疲弊することは、わたしは今まで経験しなかったもの。


女性が多いので、もしかしたら女子校的な居心地の良さを感じているのかもしれない。もちろん、女性が多いからこそのコミュニケーションの苦労を感じている人は、いるだろうけど。


さて、メガネちゃんの苦悩について、わたしは“男性が圧倒的多数を占めるゆえのファックコミュニケーション”が関係しているのではないかと感じたわけだけど、別の機会に


――それって、女性が大多数を占める私の周りでは見られないかもしれない――


と思うことがあった。


続きます。


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Tags: オタク ジェンダー 男という生き物 腐女子

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