友人や先輩の誘いには抗えなくて!? 【熟な腐女子を探る!(仮)】#6 「ハマった時期はいつ?」結果発表[4]

 22,2013 23:55
ちょっと時間が開いてしまいましたが、第6回「熟な腐女子を探る!(仮)」アンケート 「ハマった時期はいつ?」の結果発表、[4]です。


前回、コメントから読み取った「腐にハマったきっかけ」のうち、インターネットについて考えてみましたが、今回はそれ以外の「きっかけ」について見ていきます。


その前に、31歳以上の熟腐女子の、年代別ハマったきっかけをおさらい。


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※クリックすると、別窓で大きく表示されます。


さっそく、熟腐女子の“ハマった年代別・腐へのきっかけ”で目立っていた「友人」「年上・メディア」「嫌→好」を、順番にチェックしていきましょう。


今回、途中で切り分けるのがしっくりこなかったため、めちゃくちゃ長くなっています。

コメント内の伏せ字、コメントの強調、省略は管理人によるものです。また、各引用コメントの「時=10代」は「ハマった時期が10代」ということです。




■友にすすめられてズルズルと
―ハマったきっかけ=友人


確かに、熟腐女子のコメントで目立っていたのは「友人がきっかけ」のフレーズでした。でも「友人」を挙げていた方の“ハマった年代”がほぼ「10代」だった点に注目。


全体の回答数は熟腐女子の1/3ではあるものの、そのうちの9割が“10代でハマった”という30歳以下のヤング腐女子の、最も多い“ハマったきっかけ”がすでに「インターネット」であることを考えると、ある意味、時代性を感じるといいましょうか、アナグロ的といいましょうか……。


逆にいえば、インターネットナニソレ? という時代に多くの熟腐女子が10代だったことを考えると、身近にいる友人の影響は大きかったという証拠かもしれません。


聖●士星●、キャ●テン翼などジャンプ黄金時代にはまりました。侍●ルーパーとかもあったな…。とにかく、友人がやおいにはまっており、その影響が強かったと…。(31~40歳/時=10代)


中学で出来た友人に絶愛を薦められ同性愛を知り、その年に幽●白書で同人入りしてイベントデビューでした。(31~40歳/時=10代)


友人に誘われてコミケに行ったのがきっかけ。キャ●テン翼がブームだったなー。もともと漫画が好きな友人が多く流された感じ。高校生の頃には友人達と本を作ったりコミケに出品者として参加したり スケッチブックを頼んで書いてもらったり、差し入れしたり 色んな事が新鮮で楽しかったな。若くてエネルギーが余ってたからこその行動かも。みんなで東京まで高速バスで行って晴海や幕張に行ったのがいい思い出です。(41~50歳/時=10代)


小学生の頃から竹宮さんの漫画に妖しさを覚えてとまどっていたけれど(知人曰く、腐センサーが働いていたのでは?と。)…19歳で同級生に『キャ●テン翼』の薄い本(出来てる設定だけどキス止まり程度のやおい有り)をお薦めされる→原作読んで嵌まる→より上級の薄い本(高河ゆん、尾崎南、おおや和美、鷺沼やすなetc. の時代だった)を読む。(41~50歳/時=10代)


漫画をすすめてくれたり、同人誌を教えてくれたり、イベントに誘ってくれたり――偉大なるかな、友人の存在&影響力。


ネットサーフィンはお手のものなヤング腐女子ですが、だからといって、友人の影響力が少ないわけではありません。現に、2番目に多かった“ハマったきっかけ”は「友人」ですもの。そんなヤング腐女子のコメントを、ちょこっと見てみましょう。


友人が持っていた可愛い表紙の本を勝手に読んだらBL小説と気付き、それからそういったジャンルの存在を知ってはまりました!(20歳以下/時=10代)


中学の時、友人から懐かしきビブロス刊の「FAKE」と「世紀末ダーリン」「腐った教師の方程式」など商業BLを借りたところから本格的に腐女子の道に入りました。その前から、原獣文書やドラゴン騎士団を読んで素質はじゅうぶん磨かれていましたが、本格的に男×男!を意識したのはここからだと思います。懐かしいです。(21~30歳/時=10代)


どこか覚えのあるようなコメント内容で、お姉さん、ちょっと安心。


ところで、「40代でハマった」というある熟腐女子のコメントに、思わずむむっと唸ってしまいました。


ママ友に借りたジャンプ漫画のファンになりネット検索したら山のように盗作絵を見つける。それまではちゃんと作品の中で男女の恋愛を想像できてたのがまったくできなくなった衝撃をママ友に訴えてみたらウェルカムツーアナザーワールドと両手を広げられた。次に会ったとき薄い本とBL漫画がぎうぎうに詰まった紙袋を両手に持たされていた。(31~40歳/時=40代)


友は友でもママ友だった――! 友の誘惑は思わぬところに潜んでいるのね!


ママ友というと、ネットや週刊誌の煽り記事のイメージが強いせいか、ギスギスした関係というイメージあるけれど、なんだかホッコリしちゃうエピソードだなぁ! 「ウェルカム!」と両手を広げたママ友さんが、内心「しめしめ……」と思っていたであろうと想像できるのも楽しい。趣味は人間関係の潤滑油、ですね。



■あの方が導いて下さったから
―ハマったきっかけ=年上・メディア


熟腐女子の「ハマったきっかけ」で、2番目に多かったのが「年上・メディア」。友人とはちょっと違う、目上の、お姉さん的なポジションの人が紹介してくれたり誘ってくれたりしたのがきっかけ、というものです。例えば、こんな感じ。


小学生の頃にパタリロを読みバンコランマライヒにドキドキしました。その後中学校の先輩かジュネを読ませてもらい、当時盛り上がっていたC翼や星●の二次アンソロジーを読んだのがきっかけです。(31~40歳/時=10代)


若ければ若いほど、年上や目上の人から受ける影響は大きいもの。自分より年上の人が面白いと感じているものを教えてもらえる嬉しさ、面白さを共有できる楽しさや誇らしさ、みたいな気持ちも、若いほど強いんじゃないでしょうか。


ヤング腐女子でも「年上・メディア」の割合は大きく、その数は「友人」と同じ。


中学の最初はただのアニオタでしたが美術部で出会った先輩方に洗礼を受けて…(21~30歳/時=10代)


学校の先生に「アンソロジー」を教えてもらって、そこから…(21~30歳/時=10代)


姉がマンガを隠してて、それを見つけ出しては読んでた。それが姉が友達から借りてきた同人誌だった。ちょうどSD、幽白、るろ剣はハマってて、当時はブックオフとかに中古の同人誌が販売していて、かなり買いあさった記憶がある。(21~30歳/時=10代)


カワイイなぁ。学校の先生がアンソロジーを教えてくれた、ってところにちょっと微妙な気持ちを感じないでもないけれど。


ところが熟腐女子の場合、「30代」でハマった方たちは、ちょっと事情が違ってくるのです。


この世界にハマったのは、A新聞の記者の雑記(コラム)から。「巷ではボーイズラブというジャンルの小説が流行っていると聞き、自分(男性)も何冊か読んでみたのだが、なかなか面白くて馬鹿にしたものではなかった」といった内容の記事がきっかけでした。「A新聞の記者をも唸らせる小説? どれ、私も♪」と、早速 興味津々で買いに行ったのが2004年3月。以来、どっぷりです。(41~50歳/時=30代)


ダヴィンチ”でBL特集してたときに、『箱・檻』を絶賛してて、それで試しに読んでみて、もう即!激ハマリしました。最初がこの作品だったので、この世界にはしょっぱなからいきなりふかーーーーーーーーーくはまりました…。(41~50歳/時=30代)


「目覚めた」のは、マスコミが「BL」「腐女子」等の言葉を、よく報道するようになった30代の頃でした。試しに古本屋に行き、BL小説を1冊購入して読みました。ゾクゾクするほど面白い!と思うと同時に、自分にもBL作品を楽しむ感覚があることに驚きました。(41~50歳/時=30代)


昔からBLのカオリがする少女漫画は好きだったが、BLは「AVのようなもの、ストーリーは面白くない、画力がない」という先入観があり避けていた。しかし三浦しをんさんのエッセイや、よしながふみさんの対談集を読み「漫画好きととしてBLを食わず嫌いでいいのか?」と思い直し昨年中村明日美子さんの「同級生」シリーズを購入。ドハマりし、「このBLがやばい」ランキングをもとに次々と買いあさり現在漫画読み比率が普通:BLで6:4まで来ている。(41~50歳/時=30代)


外国人が日本のBLにハマっている、という内容の雑誌・テレビの報道がきっかけ。(41~50歳/時=30代)


生身の“年上の人”は影を潜め、メディアの記事や報道がきっかけになっているのでした。メディアの影響、侮りがたし!


メディアが担っている啓蒙的な役割は、ある意味、“年上の人”的役割に近いんじゃなかろうかと「年上」と一緒にしたわけですが、ハマった年代でこれほどきれいに分かれるとはね!


考えてみれば、30代で、身近に「これ、面白いんだよ」とオススメしてくれる年上のお姉さんがいる状況は、あんまり想像できません。


というか、もう30代ともなれば、少々の年齢差はあまり意識しなくなるし(人によるだろうけど)、10代の頃のように年上の人が“自分より知識や経験や能力が勝る存在”であるとは、必ずしも言い切れなくなることもしばしばあります。


仕事上の上司や先輩、取引先の上役のような“目上の人”はいるけど、仕事関係でやおいやBLをオススメされる状況は考えにくいしなぁ……。個人的に、年を取るほど、仕事関係の人とはプライベートを共有しなくなる気がするし。<わたしだけ?


まあ、習い事などの先輩や先生から教えてもらって……というのはあるかもしれないけれど、ともかく、人間関係が複雑になっている30代に、「これ、面白いよ」と紹介してくれるものがメディアなのは、考えようによっては至極納得、なのかもしれません。


ん?――メディアで「腐女子」とか「BL」とかちらちら耳目に触れるようになったのはここ6~7年だと思うけど、今でも時折、思い出したようにネタにされているので、もしかしてメディアがきっかけで腐にハマる熟腐女子は、今後も増加する可能性大なのかしら……!?



■あんなにイヤだったはずなのに…
―ハマったきっかけ=嫌→好



友人や先輩にオススメされたからといって、誰もが「やおい(あるいはBL)、おもしろーい!」とばかりに、パカッとチャクラが開くわけではありません。


今回いただいたコメントで、熟腐女子にだけしばしば見られたのが「嫌→好」、つまり「嫌いだったのに、なぜか今ハマってます」というもの。「イヤだキライだと思っていたはずなのに、いつしか心惹かれるように……」って、ロマンスものの王道じゃん!<違


「キライだったのに今はスキ」と書かれている方は6人いらっしゃるのだけど、コメントで目につくのが


腐へのファーストタッチは10代


ということ。そしてみなさん、二次創作作品などの同性愛的表現を最初に目にした時は


ちょっとよくわかんないんですけど……?


と困惑していた模様。10代当時、二次創作作品に触れたきっかけは、友人や先輩からというのがやはり多いのですが


高校時代の先輩に相手の好きな漫画のBL2次もの(ハァハァ言ってるだけのようなヤツ)を無理やり読ませるような人がいて(紙袋ふたつにどっちゃり入れられた同人誌を渡す攻撃)、しかも断っても持ってくる、感想を聞かれる、という連続攻撃に腐女子に対して苦手意識ができてしまいました。(ところ構わず声高にBL話をするような人で学校でもかなり浮いてた)っていうか普通に嫌っておりました。(31~40歳/時=30代)


十代(高校生)のとき、友達がスラ●ダンクのソッチ系にハマっていましたが、私はその時は生理的に無理でした。(31~40歳/時=30代)


10代の頃にすごい勢いで「聖●士●矢」の同人活動に誘ってくれた友達がいたのですが、その時は本当に理解できず、ハマってないのにハマっている振りをするという結構辛い思い出があったので、私はBLには興味がないと思い込んで四半世紀を過ごしていました。(41~50歳/時=40代)


――辛そうだわ……。ジクジクと苦渋が滲み出ているのを感じます……。


ではなぜ、「やおい・BLの何がいいのよ!?」と思っていたというのに、今現在は「……ハマっちゃったわ」ということになってしまったのか? 上で紹介したコメントの方の転落、いや転機の顛末を見てみると――


30過ぎて仕事の関係で地方の田舎にお引っ越し、本屋さんが遠い、行ってもめちゃくちゃ揃えが悪い。密林だと表紙買いなどの冒険が出来ない。という、活字中毒には困ったことになりまして、オンライン小説にハマる。→大体のおもろいサイト様は制覇→読むものがなくなる→健全爽やかなBL風2次に恐る恐る手を出す→ハマる→垣根がだんだんと小さくなる→BLおもしろい! 以上の過程を1年くらいで通過し、最近ではBL小説を購入する量が文芸書の倍以上です。ドハマり。(31~40歳/時=30代)


二十代は仕事が激務で枯れていて、すべての文化と笑いから遠ざかっていましたが、ある時、兄がたまたま私のウチに置いていったジャンプの銀●を読んで数年ぶりに笑い、それから文化的生活に戻りました。銀●をネットで検索して怪しい(?)ジャンルが盛んな事を知り、高校のときの記憶とリンクし、腐女子として覚醒しました。(31~40歳/時=30代)


娘が「銀●」にハマったのに付き合っていたら、母の方がBL二次創作の方面にどっぷりハマって二次創作活動をし始めてしまいました。(41~50歳/時=40代)


――うーむ、あんまり共通点が見いだせないなぁ。残り3人の方のコメントも見てみましょう。


本格的にはまってしまったのは、20代になってから、普通の商業作品を読んでいて「このカップリング、いい!」と思ってからです。<略> マイナーなジャンルのため、そのカップルの作品には滅多にお目にかかれず。自分で作品をネットにアップしようとし始めたころには、はまったと実感しました。(31~40歳/時=20代)


キャプ●ン翼を友人に貸され、ハマったのですが、その後その友人の友人が同人誌を貸してくれました。最初は「えええっ!気持ち悪い!!」と思ったはずなのですが(記憶あり)・・・いやあ、人間て馴れるものですね! そこからすっかりこの道に入ってしまいました。(31~40歳/時=10代)


当方の好きな漫画家さんの一人が高口里純先生(久美と森男シリーズで嵌まった)なのですが、先生が時折それっぽい描写をなさるのが当時は理解できませんでした。<略> しかしある時先生の同人誌を読む機会があり、高口先生なら男同士もありだ!と。でもあくまで高口先生限定で、その時点ではBLと言うジャンルが有る事も知りませんでした。で、4、5年ほど前Amazonを徘徊しておりましたら「お薦めBL」のタイトルが目に入り、その時紹介されていたのが中村明日美子先生の「同級生」と一穂ミチ先生の「雪よ林檎の香のごとく」で、まんまとポチってしまいました。特に「同級生」は入手してから一月以上ほぼ毎晩読んで悶えましたね~。(41~50歳/時=40代)


――ますますカオスだった……! ま、まあ、これこそ、「腐にハマる理由は人それぞれ」ってことですよね!?<苦渋


ただ、「実際にBLを読んでみたら、予想に反して面白かった!」的なニュアンスは多いかも。子どもの頃は食べられなかったフキノトウが、大人になって食べてみたら案外美味しくてビックリした――みたいな感じでしょうかね。


でもなぜ大人になって面白く感じられるようになったのかしら? 苦手な食べ物が年を取って食べられるようになるのは、いろいろな味覚を経験して懐が深くなるからだと聞いたことがあるけれど、やおい・BLについてもそうなのか? とはいえ、嫌悪感をそのままずーっと死ぬまで抱えていく人もいるだろうし……。


――今後のアンケートネタの参考にしておきますかね。



というわけで、コメントで目立った「ハマったきっかけ」ですが、「インターネット」以外は、「友人」や「年上の人」など、かなり“人”が関わっているんだなぁと、改めて思いました。


今後、「インターネット」をきっかけにハマっていく人が増えるのは間違いなさそうだけど、例えばもしも5年後、10年後に同じ質問をしてみたとしたら、「友人」または「年上の人」がきっかけと答える人の割合はどうなっているのかしら!?


――その前に、その頃のやおい・BLを取り巻く状況がどうなっているのかが気になるところだけど。


あとほんの少しだけ、続きます。


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Tags: アンケート 腐女子 熟腐女子

Comment 1

2013.06.26
Wed
12:57

lucinda #-

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>06/23 23:20 Eさま
いつもコメントありがとうございます。そして毎度レスが遅くてごめんなさい。

そうそう、自分が好きなものを友人も好きになると、達成感のようなものがありますよね。仲間ができた!みたいな感じなんですかねぇ…? ママ友さんは絶対内心ガッツポーズしてたと思います(笑)。

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