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レビューまとめ―『江戸のエロスは血の香り』(氏家幹人)、『男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで』(前川直哉)

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夏休みの宿題的に再読し、レビューをまとめた『江戸のエロスは血の香り』(氏家幹人)および『男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで』(前川直哉)。レビューアップが、“夏休み”が明けきった後になってしまった上に、予想外に長くなってしまいましたが、なんとかブログにまとめられて、気が済みました。アップしたレビューは下記の通りです。[1] あの時代の男色が衰退した背景は[2] 色恋抜きの“男の絆”の始まり[3] “同性愛”と...

江戸も明治も遠くなりにけり―「江戸のエロスは血の香り」(氏家幹人)、「男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで」(前川直哉)[6]

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予想以上に長くなってしまったレビューですが、これで最期です。江戸のエロスは血の香り氏家幹人 朝日新聞出版 2010-11-19売り上げランキング : 669266Amazonで詳しく見る by G-Tools男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで (双書Zero)前川 直哉 筑摩書房 2011-05-27売り上げランキング : 331401Amazonで詳しく見る by G-Tools■女装・男装どっちもアリ。そして腐女子も!?江戸時代に関する文献を読むたびに感心するのだけど、...

江戸の女性はステキなのさ―「江戸のエロスは血の香り」(氏家幹人)、「男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで」(前川直哉)[5]

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前川直哉著『男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで』で「“同性愛”というこの言葉の誕生によって、それまで表現できなかった欲望が表現できるようになった」という一文を読み、とっさに思い出したのは、江戸時代の“女性同士の性的な関係”のことだった。ここでは、氏家幹人著『江戸のエロスは血の香り』(以下、『江戸』)の中の、女性に関するエピソードを中心に、感想をまとめています。江戸のエロスは血の香り氏家幹人 朝日...

BLは“男の絆の虚構”を暴露しました―「江戸のエロスは血の香り」(氏家幹人)、「男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで」(前川直哉)[4]

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精神的男色で結びついているくせに、ホモフォビックでミソジニーな「男の絆」。当然女性は、そこには入れない。しかし、女性はそんな「男の絆」を鑑賞する快楽を手に入れた――と、『男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで 』の著者、前川氏は、BLと腐女子についてそんな風に説明する。男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで (双書Zero)前川 直哉 筑摩書房 2011-05-27売り上げランキング : 331401Amazonで詳しく見る by G-T...

“同性愛”という言葉の誕生の影響力―「江戸のエロスは血の香り」(氏家幹人)、「男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで」(前川直哉)[3]

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男同士の精神的な深い交流は“真の友情”であり、女との恋愛なんぞより素晴らしいものだ(※ただし肉体関係はナシ)――といった主張が、学生男色衰退後に繰り返された明治時代後期。やがて大正時代となって、“同性愛”という言葉が誕生すると、その主張は、ますます揺るぎないものになっていった。男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで (双書Zero)前川 直哉 筑摩書房 2011-05-27売り上げランキング : 331401Amazonで詳しく見る by...

色恋抜きの“男の絆”の始まり―「江戸のエロスは血の香り」(氏家幹人)、「男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで」(前川直哉)[2]

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“お互いに切磋琢磨し合う”対等な関係として賛美され流行っていた、明治時代初期の学生男色は、女学生の登場によって“男女間の恋愛の代わり”という軟派なシロモノになり、衰退した。男同士の肉体的な接触に眉をひそめていた明治の有識者たちは、さぞかし胸をなでおろしていただろうと思いきや、そういうわけでもなかったらしい。ここでは、前川直哉著『男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで』(以下、『絆』)を中心に、感想を...

あの時代の男色が衰退した背景は―「江戸のエロスは血の香り」(氏家幹人)、「男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで」(前川直哉)[1]

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読み終わってすぐ、レビューを書こう! と心に決めてから、気が付けばほぼ2年――。ズルズルと時間だけが流れてしまい、今やレビューどころか、本の内容の記憶さえもボンヤリしてしまっている体たらく。どうしてこうもいい加減なんだろう……と、激しく自己嫌悪していたのだけど、どんな形ででもレビューとして残しておきたいという気持ちだけは萎えなかったので、夏休みに心して再読したこの2冊。江戸のエロスは血の香り氏家幹人 朝...

サムライとヤクザ―「男」の来た道(氏家幹人)

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サムライとヤクザって、また意外な取り合わせだなぁ……と思ったら。根底には、似通った倫理観と現代社会に通じる歴史的な素地が潜んでいるみたい。サムライとヤクザ―「男」の来た道 (ちくま新書 681)氏家 幹人筑摩書房 2007-09売り上げランキング : 77886おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools(紹介文から)幕末に旗本達はいったい何をやっていたのか? 戦士の作法「男道」から役人の作法「武士道」への変質を裏づけ、武...

挿入の歴史的根拠?

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いきなりだけど、やおいの世界のセックスには、必ず「挿入」があることが、なんとなく不思議な気がしていた。なんだか、「挿入あってこそセックス」というか、「挿入することで2人は一つになる」というか、そんな雰囲気というか願望というか妄想というかを作品からそこはかとなく感じていて、しかし――でも別に男同士だからといって、絶対挿入があるわけでもないんじゃないかなぁ――とも思っていた。どこかで聞いたか読んだかした、...